Excelで入力する日付について基本的な事項をまとめてみました。
Excelのセルの構造
Excelはセルに数値や文字を入力します。
入力した通りに表示されないことも時々あるでしょう。
たとえば、今日の日付10月10日を、「10-10」と同じように入力した場合でもこのように表示が変わってしまいます。
セルの書式設定ダイヤログボックス(Ctrl+1)を表示させると、「2012/10/10」は[日付]という書式で[yyyy(年)/mm(月)/dd(日)]という表示であることがわかります。
セルは2層構造(数式・関数を入れれば3層構造)になっており、同じ<値>でも、その上にかぶさっている<書式>によって、表示が異なってきます。
上記の例は、それぞれのセルに異なる<書式>が設定されているのです。
Excelの補正機能
次に理解しておかなければいけないのは、Excelの補正機能です。
Excelは自動的に書式を設定してくれます。
これを理解しておかないと、「Excelが勝手に変えた」となってしまうのです。
補正機能には次のようなものがあります。
・日付で入力されたと思われる数値は値をシリアル値に、書式を日付に
今日の日付の場合、値は、41192です。
これは1900年1月1日からカウントした今日の日付を意味します。
「2012-10-10」と入力すると、Excelは
日付と判断
↓
シリアル値41192に変換
↓
書式を日付に
という処理を瞬時に行ってくれます。
試しにCtrl+Shift+^(標準の書式設定に戻す)を押すと、こうなります。
他の事例も含めてすべて全角で入力しても大丈夫なのですが、全角だとEnterキーを押す回数が1回増えます。半角で入力した方がより効率的でしょう。
「10-10」「10/10」だと、こうなります。「○月○日」という書式です。
この場合の<年>は入力した日の<年>になります。
今日は2012年だから2012年です。
年明け(2013年)に2012年のデータを入力するときには注意しなければいけません。
年を指定して入力したいときは、「12-10-10」と入力します。
「h24-10-10」「h24/10/10」と入力すれば、こうなります。
hを大文字にしても同じです。
日付を入力するには
上記の例をまとめると、書式を設定せずに日付を入力した場合、
2012/10/10
10月10日
H24.10.10
の3パターンで入力されます。
これを
2012年10月10日
10/10/2012
2012年10月
2012.10.10
平成24年10月10日
H24.10
H24.10.10
H24/10/10
2012-10
と表示させるには、<書式>を変えればいいわけです。
セル、行、列を選択して、Ctrl+1を押して表示される[セルの書式設定ダイヤログボックス]で指定します。
[表示形式]の[分類]の[日付]でもある程度設定できますが、
もっと自由に変更したいときは、[ユーザー定義]を使います。
こんな書式にも設定することができます。
日付を入力するのならば一括して好きな書式に変更して10-10とだけ入力する、又は10-10とだけ入力して後で一括して書式を変更した方が効率がいいです。
日付を理解するためにも値と書式があることを確認しておきましょう。
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