法律が変わることで税金関係の業務も複雑になっています。
来年1月からも改正があります。
こういったときに備えて、税金の計算業務では、できるだけ頭を使わないように、労力を使わないようにしています(^^;)
計算は頭を使う
私の仕事、税理士は計算をすることが当然多いです。
しかし、計算は頭も使うし、労力も使いますので、できるだけやらないようにしています(^^;)
税理士のくせにと思われるかもしれませんが、頭や労力は、いざというときのために温存しているのです。
問題解決をしなければいけないとき、提案をしなければいけないときに頭を使うべきでしょう。
これは人間しかできませんし、私以外の誰かに頼むことができません。
優秀なブレーンを雇っていれば別ですけどね(^^;)
日々、頭を使っていると、いざというときの動きが鈍くなる気がするのです。
Excelでしくみを作る
例えば、こんな計算がよくあります。
預金に入金される利息は、税金が引かれています。
その税金は、所得税が15%、住民税が5%です。
800円の利息があったら、「いくら税金が引かれていて、本来はいくらの利息だったか」を計算しなければいけません。
具体的には、
800円÷0.8=1,000円(受取利息)
1,000円×15%=150円(所得税)
1,000円×5%=50円(住民税)
と計算します。
電卓で毎回やってもいいのですが、やはり疲れます(^^;)
われわれは毎回、お客様ごとに、年に1回から数回、これをやるのです。
毎回電卓をたたいて、あっているかを確認して・・・・・・というのを繰り返さなければいけません。
この法律が平成25年から変わります。
所得税の率が15%→15.315%に変わるのです。
こうなると、電卓で計算するのはもっと疲れてしまうでしょう。
800円÷0.79685=1,003円(受取利息)
1,003円×15.315%=153円(所得税)
1,003円×5%=50円(住民税)
と計算します。
もう電卓で計算したくないレベルです。
(得意な方はいいかもしれませんが)
私は毎回計算しなくていいように、以前からExcelでしくみを作っています。
一例としてこういうしくみを作っておきます。
セルB1に受取利息の手取額を入力すると、自動的に上記の計算をしてくれるわけです。
今の法律で800と入れれば、こうなります。
1月以降は率の部分を15%→15.315%に変えます。
しくみを作るときは、メンテナンスがしやすいように作るのが鉄則です。
数式内に率(15%)を入れてしまうと、メンテナンスがしにくいですし、ミスの可能性も増えます。
理想はマフィアのボス。ただし、部下は機械。
仕事上の私の理想は「マフィアのボス」です。
自分が出て行かなくていい場面では、決して自分の手は下しません。
その代わり部下は人間ではなく機械、PCです。
コスト(お金)はかかりませんが、しくみを作るのは自分でやらなければいけません。
計算のしくみも勉強しておかないといけないのです。
それでも毎回頭を使うことは防ぐことができますし、しくみがわかっているので指示もしやすいです。
人間の組織でよくあるのは、指令を下すボスがしくみをわかっていないことでしょう。
この場合は、スムーズに仕事が進まないことが多いです。
そして指令を実行する人間も、ミスの可能性がありますし、体調や気分のムラもあります。
PCだと「今日は体調があまりよくない」「やる気がしない」ということはなく、指令通りにしくみを実践してくれますので、PC、Excelをうまく活用しましょう。
というわけで、私はしくみを作るは得意としますが、暗算や電卓は決して得意じゃないのです(^^;)
昨日から新たな習慣をスタートさせました。
なかなかいい感じです(^^)
ブログではちょっと公表しづらい習慣ですけどね。
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