iPhone、iPadなどは仕事に活用でき、非常に便利なものです。
これらのIT機器が税理士受験時代にあったら、こう使うだろうなぁというのを考えてみました。
当時の状況
私が税理士試験を受験していたのは、2000年〜2003年までです。
2000年6月に総務省を辞めて、限られた資金の中からPCを買いました。
買ったのはゲートウェイのデスクトップ(後にも先にもデスクトップを買ったのはこのときが最後です)です。
20万円ほどで30回払いでした(T_T)
勉強、情報収集にPCは欠かせないと考えていたので無理して買ったのです。
以降、このPCが税理士受験を戦う上でのメインの戦力でした。
携帯端末は当時PHSです。
2001年の冬に、当時のJ-PHONEの写メールが最初に付いた機種を買いましたが、通話、メールがメインで機能面からいって、勉強に使えるようなものではありませんでした。
今受験勉強をやるなら
「PCを使った勉強」というのは、税理士受験後も、Excelの試験(MOS)、BATIC(英文会計)、パンシェルジュ検定などで使っています。
本質的に勉強の方法は変わっていません。
税理士受験の前にやった簿記検定や公務員試験は、PCを一切使っていません(持っていませんでした)が、やはり本質的には変わっていないといえます。
今、受験勉強するとしても、やはりこの延長線上になるでしょう。
1 Word
これは当時からやっていました。
●暗記
税理士試験は膨大な法律を【暗記】しなければいけません。
この【暗記】には、
・聞く(CDや自分の声)
・読む
・口に出す
・頭の中で思い出す
・書く
という方法があります。
人によって、耳から覚えるタイプと口で覚えるタイプ、書いて覚えるタイプがあるそうです。
私は書いて覚えることと頭の中で思い出すことの両方を使っていました。
書くのが一番効果があります。
しかし、書くのは手も疲れますし、スピードも一定以上上げることができません。
そこで、Wordで書いて覚えていました。
Wordだとアウトラインという機能もあり、見出しを書いて、本文を書くという方法もできます。
何よりも手が疲れません(書くよりは楽です)し、書くよりもスピードは速いです。
このためにタイピングをさらに鍛えました。
紙も使いません。
「手で書かないと覚えない」というのは、ないといえるでしょうね。
本質的には変わらないはずです。
漢字もまったく考えないわけではないですしね。
●計算パターン
計算パターンを自分なりにまとめていました。
Wordを使ったのは、分数の表記のしやすさ、項目の入れ替えやすさ、セルだと不都合があったと理由があります。
学校の教材(テキスト、暗記用の小冊子のようなもの)は一切使っていません。
自分なりに情報を編集していたのです。
これは仕事でもそうですし、このブログもそうですね。
情報をそのまま入れず自分の視点で組み直しています。
計算はどうしてもアナログなので、できるところをPCで効率化という考え方です。
これは仕事でも同じことが言えますね。
2 Excel
やはりExcelも使っていました。
●データベース
Wordで作った法律のデータをExcelに移して、データベース化して分析していました。
たとえば「事業年度終了の日」というキーワードがあるものだけを抽出して、それだけを覚えます。
「事業年度終了の時」というキーワードもありますので、混在しないようにするためです。
「以上」「以下」「超」など書き間違えると致命的なものもありますので、重宝していました。
今だとマクロでもっと効率的に作るでしょうね。
●間違いノート
問題を解いて間違えた箇所、ミスを記録する必殺の「間違いノート」も、Excelで作っていました。
これをプリントアウトして眺めたり、ときには編集、並べ換えをして、二度と同じ間違いをしないようにするためです。
今も、間違いノート<仕事版>があります(^_^;)
●解答用紙
さらに計算問題の解答用紙をExcelで作っていました。
解答用紙は通常1部ついており、コピーして使います。
・コピー代をもったいなく感じる
・コピーに行くのがめんどくさい。待つのが嫌
・繰り返す解く問題は間違えた問題なので、随時解答用紙が必要
・最初は時間がかかるが、1回作れば何度でも使える
・Excelで作るスキルがあった
などという理由で、解答用紙をExcelで作っていました。
「・最初は時間がかかるが、1回作れば何度でも使える」ってのは、私の信念のようなものですね。
●計算の理解
税金の計算をExcel上で表現して理解を深めることもやっていました。
これは今、仕事でもやっています。
実際に数式を作ってみて、シミュレーションをしています。
当時の勉強法は、以前記事として執筆したこともあります。
・【執筆】仕事術にも通じる税法暗記の方法「会計人コース 税法暗記の極意」 » EX-IT
3 iPhone
ここからは今ある機器での話です。
iPhoneを使う場面は、上記1,2のデータやテキストを入れて移動中に見ることでしょうね。
主に間違いノートをよく見ます。
今だとPDFにしてGoogeReaderに入れておけばいいですからね。
当時はプリントアウトしたものを持ち歩いていました。
iPhoneで法律を入力して覚えるということはしません。
iPhoneでの入力よりもPCの入力の方が速いからです。
無理して移動中に打つことはないでしょう。
iPhoneではちょっとしたメモ・入力、閲覧をメインにしているのは、今の仕事での活用法でも同じです。
テキストの一部を写真に撮って、それを読むというのもやるかもしれません。
市販の教材(理論)をもう1冊買って、自炊(スキャン)するのもやるでしょうね。
今はPDF版も販売されているかと思いますが。
4 iPad
Wordで入力した法律を、プリントアウトして赤ボールペンで修正していました。
これにより、自分が間違えた場所、暗記が曖昧な場所を認識するのです。
読んでいるとこれができません。
今だとiPadを使うでしょうね。
原稿のチェックに使っているのは≪UPAD≫というアプリです。
5 PC
今仕事でやっているように、ノートPCを持ち歩いて、どこでもPCを使った勉強ができるようにすると思います。
職場のPCと自分のPCで、EvertnoteやDropboxによりデータを同期させることも(こっそり)やるでしょう。
まとめ
勉強も仕事も、普通にやるとつらいときがあります。
それを楽しく、効果的にしてくれるのがPCやIT機器ではないかと考えています。
好きなものを使うというのはいい影響があります。
税理士受験が終わった後も、毎年何かしら試験のようなものは受けていました。
去年は0でしたが(^_^;)
次回は、3月の世界遺産検定を受けます。
以前から受験したかったのですが、7月、12月の試験はトライアスロンやマラソンと重なっていたため断念していました。
今回、春受験として3月3日に行われると知って申し込んだのです。
自分なりに編集する、間違いノートを作るというのは引き続きやっていきます。
昨日は終日ひきこもって、書籍の原稿チェック、マクロセミナー・確定申告勉強会の準備をしていました。
夕方ちょっとだけバイク練習しましたけどね(^^)
なんとか、すべての準備が終わりました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方