2013年6月23日、フルのトライアスロン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.195km)に挑戦し、無事完走できました。
備忘録と、今後トライアスロンに挑戦される方へ、「鉄人への道」を連載していきます。
第2回は、トライアスロン2年目の話です。
(である調で書きます)
惨敗からのトレーニング
2010年9月4日の初トライアスロンは、「海がこわくてリタイア」。
この惨敗から立ち直るために、10月に開催されるレースにエントリーしようか迷った。
ただ、次もリタイアしたら、本当に立ち直れないと思い、1年間みっちりトレーニングしてリベンジすることに。
冬の間は、スイム中心にトレーニングし、とにかく苦手意識を克服しようとと考えた。
泳ぎを録画してアドバイスしてくれるTIスイムに通いつつ、区営プールを日々泳ぐ日が続く。
同時、ランの強化のため、マラソン大会にも出場した。
この頃、バイクは度外視。ほとんど乗らず、苦手なスイムの克服と、3つの中で比較的得意なランの強化に専念したのだ。
「フルマラソンに出てからトライアスロン」「マラソンの上のレベルがトライアスロン」と思われがちだが、決してそうではない。
私がリタイアした初レースは、スイム0.75km、バイク20km、ラン5km。
実際、本格的にレースに出たのは、トライアスロン、マラソンの順だった。
ロング(スイム3.8km、バイク180.2km ラン42.195km)を完走した今思うと、ミドル(スイム1.9km バイク90.1km ラン21.1km)とフルマラソン(42.195km)が同じくらいの強度だと思う。
ランの話に戻すと、はじめて出たのは、12月の駒沢公園ランニングフェスタ。
10kmのレースである。
今後出ることになるトライアスロンのメインは、オリンピックディスタンスという距離。
スイム 1.5km バイク40km、ラン10kmである。
そのオリンピックディスタンスに標準を合わせて10kmのレースを選んでいた。
1月にも10km、30Kmのレースに出て、2月にも10kmのレースに出場。
10kmはそこそこ走れるようになったと感じられるようになっていた。
今思うと、トライアスロンのランは、ラン自体はもちろんバイクでどれだけ脚を温存できるかだと思う。
実際、バイクを強化してから、ランのタイムが上がった。
海、海、海
2011年になり、目標レースを決めた。
7月の昭和記念、そして故郷宮崎で開催されるシーガイアだ。
レッスンを受け、プールで泳ぎつつも課題は海。
海で泳げなければ話にならない。
7月までに海恐怖症を克服しなければいけないのだ。
とはいえ、冬の間は海で泳げない。
海錬の情報を集めてつつ、プールで練習を続けていた。
6月4日に1泊2日のトライアスロンキャンプ(館山)があることを知り、早速参加。
スイム、バイク、ランのそれぞれのレッスンの他、スイムからバイクの切り替え、バイクからランの切り替えも習う。
初心者には非常に勉強になり、ロング(アイアンマン)経験者の話も聞けた。
今思い出す学んだことは以下のとおり。
・バイクを片手でささえて押して走る
ママチャリのように両手でハンドルを握っていると、うまく走れない。片手でバランスを取った方がうまくいく
・バイクでのカーブの曲がり方
曲がる方の肘を曲げるとうまく曲がれる
・ストレッチ
トライアスロンは柔軟性も大事。日々ストレッチする
・ラン
フォームが重要→後にマンツーマンレッスンを受けるきっかけにもなる
・バイク
ガンガン力をいれてこぐと、ランのとき走れない。
特にロングでは気をつけるべき。
・補給
ロングでは補給が大事。食べながら走る。
・スイム
浅いところではドルフィンスイムですすむ
パニクったら、落ち着いてぷかんと浮く
前方を確認するヘッドアップは必須
1.5kmのレースなら2kmくらい泳げるようにしておく
その合宿中にやはり海恐怖症がでた。
足のつかないところで、泳ぎの練習をしていると、心拍があがり心臓がバクバクしはじめ、初レースを思い出し怖くなってその場で練習をやめてしまったのだ。
すでにシーガイアをエントリーし、フライトもおさえていたが、「やっぱりやめたい」とさえ思った。。
両親も見に来てくれるし、その目の前でスイムリタイアするのは避けたい。
それでも、なんとか克服したいと思い、6月中の海練をさらに2つ申し込んだ。
海への恐怖を克服すると、自分の中でも何か変わるのではないかと思っていたことも原動力になっていた。
イオマーレと出会う
6月26日の海練で、運命の出会いがあった。
TIスイムのコーチを経由したTwitter上で知っていたSさんとの出会いだ。
「あれ、井ノ上さん?」と声を掛けてもらい、「イオマーレ・マルティーヨ」というチームへも誘ってもらった。
今も着ているこのユニフォームのチームだ。
今回の五島ロングにも13名参加したかけがえのない仲間たち。
彼らがいなかったらロングは完走できなかったに違いない。
Sさんは、オリンピック(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)もクリアし、その後、ミドル、ロングもクリア。
その年の10月にはサハラ砂漠マラソン(250kmを7日間)も完走した。
イオマーレには、砂漠ランナーも多く、トライアスロンロングはもちろん、ウルトラマラソン(100km)ランナーも大勢いて、その後、今日にいたるまで、南極、北極、各地の砂漠、沖縄1周(300km)、東京〜新潟(520km)など、それぞれがチャレンジを続けている。
「トライアスロンでチーム?」と思われるかもしれないが、レースで集まり、飲み会で集まり、レース中は励まし合い、チームがあると数倍楽しい。
トライアスロンをやるならぜひチームへの参加をおすすめする。
復帰レースはプールで
海練をこなし、少しは自信がつけつつ、7月3日に復帰レースに参加した。
東京・立川市での昭和記念公園トライアスロンだ。
このレースは、スプリント(スイム0.75km、バイク20km、ラン5km)だが、スイムはプール。
昭和記念公園のレインボープールという流れるプールを利用する。
もちろん、足は着くし、波はない。
復帰にはちょうどいい大会だ。
スイム16分 バイク50分 ラン25分で無事完走した。
故郷で海を初完走
その翌週は、シーガイアトライアスロン。
この当時は少し短くて、スイム0.54km、バイク16.8km、ラン4.2kmのレースだった。
(今はオリンピックディスタンス)
とはいえ、海。
油断はできない。
スイムのスタートは、本当にゆっくりいった。
バトルに巻き込まれないように、最後尾くらいからゆっくりスタート。
レースでは足がつくくらいで、立っている人もいたが、きっちり泳ぎ切ることができた。
デビューレースでは、海に入ってから泳ぎ出すタイミングがつかめなかったのが敗因だった。
泳ぎ出す→やっぱり足を着く→泳ぐ→怖くて足をつく→足がつかない→パニック
となってしまったことの反省から、1つ、ルールを決めた。
海の泳ぎ出しは、いるかのように、飛び込み、地面に手を突いて、また飛び込むという動作をする。
「その飛び込んだときに手が着かなくなったら、泳ぎだして、もう足をつこうとしない」というルールだ。
覚悟を決める、はらをくくる、自分に言い聞かせるためのルール。
これは今でもやっている。
無事スイムが終わり、バイク、ランもこなして、ゴールできた。
未だにスイムが終わったときに開放感というか、安心感はこの上ない。
ただ、今回のロングは、スイムが終わってもバイクが180km、ランが42.195km残っていたので、油断はできなかったが(^_^;)
スプリントのみで2年目を終える
完走できたとはいえ、まだまだ不安は残る。
次のステップとして、距離が伸びるオリンピック(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)も考えたが、この年はスプリントのみで終える。
トライアスロンデビューをオリンピックでむかえる人も結構多い。
その中で私はかなりのスロースターターである。
9月に昭和記念公園(年に2回開催)を1時間32分(スイム14分 バイク50分 ラン23分)で完走。
前回より速く、特にランで2分縮めたのがうれしかった。
10月には、横浜の八景島シーパラダイスで開催される横浜シーサイドトライアスロンへ参加。
初のスプリント(スイム0.75km、バイク20km、ラン5km)完走だった。
タイムは1時間27分(スイム17分 バイク47分 ラン22分)。
はじめてイオマーレユニフォームを着て仲間と一緒に出たレースである。
このとき感じたのは、みんな速い!ということ。
特にバイクが速い。
人との競争ではないが、やはり速くなりたい。この頃からそう思うようになってきた。
この冬はバイクも強化しようとも決意したのだった。
ロングを意識してフルマラソン参加
まだスプリントしか参加したことなかったが、今後ロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.195km)に出ることも意識して、フルマラソンへの挑戦もはじめた。
10月には月間200kmを走り、11月にハーフマラソン(21.0975km)、12月にフルマラソンへ参加。
故郷宮崎での青島太平洋マラソンだ。
結果は4時間28分。
4時間切り(サブフォー)を目指すも、32km地点で足がボロボロになり、歩きつつのゴールだった。
私は、最初に挑戦するものに弱い。人生ずっとそうだ(^_^;)
トライアスロンもマラソンもデビュー戦はさんざんだったし、税理士受験も初年度は不合格、起業も最初は(も)うまくいったとはいえない。
その他最初の○○は失敗が多い。
まあ、その後のリカバリーはそこそこなので、そういうものだとあきらめてる(笑)
12月に、次のチャレンジも決めた。
翌年4月の石垣島トライアスロンだ。
はじめてのオリンピックディスタンス。
イオマーレの仲間と参加することになり、かなり楽しみだ。
まさか、海恐怖症が再発するとは思わなかったが。。。。。。
ましてや今回のロングでも再発するとは。。。
(つづく)
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