「給料計算を逆算して、支給額をキリのいい数字にしたい」
「利益から逆算して、必要な売上を求めたい」
といったときに、Excelのゴールシーク機能が便利です。
ゴールシークとは
ゴールシークは、ゴール(目標とする数値)をシーク(探し出す)機能です。
数式を入れておけば、Excelが探してくれます。
ゴールシークの場所は、[データ]タブの[What-if分析]→[ゴールシーク]です。
(Excel2007以降。Mac版も同様です。)
事例で使い方を解説していきます。
キリのいい金額で給料を払いたい場合
キリがいい金額、5万円、10万円などで給料を払いたい場合の事例です。
通常は使わないかもしれませんが、お客様で臨時ボーナス、決算賞与を現金で渡すときなどに使っています。
現金で端数があると、準備するのもめんどくさいですし、もらう側も微妙ですからね。
たとえば、こういったフォーマットで給料を計算しているとします。
健康保険や所得税は手入力でも、自動計算でもかまいません。
総支給額、課税対象額、控除計、差引などを数式で計算していれば大丈夫です。
差引を24万円ちょうどにしてみます。
①差引の金額にカーソルを置き、[データ]タブの[What-if分析]→[ゴールシーク]をクリックしてください。
②[数式入力セル]には、差引のセルB27を入れます。
①のときのカーソルはどこでもいいのですが、[数式入力セル]に最初からセルB27が入るようになるので、①のようにカーソルを置きます。
③[目標値]に240000を入れます。
④[変化させるセル]は、基本給を指定します。マウスで選択しても大丈夫です。
⑤OKを押すと、Excelが、差引240,000になるように、基本給を変更していきます。
結果として、234,610円という数値をさがしだしました。
これなら、差引が24万円きっちりになるのです。
※多くの従業員がいる場合は、マクロを使い、今の操作を繰り返すマクロを作ります。
利益から逆算して必要売上高を計算したい場合
次は、利益から売上を逆算するケースです。
きっちりの値を出すと言うよりも、利益に対してどれだけの売上が必要か逆算するもので、事業計画を立てるときに使います。
①同じように経常利益があるセルB9にカーソルを置いて、[データ]タブの[What-if分析]→[ゴールシーク]をクリックしてください。
②利益を300万円にしたいときは、次のように入力します。
③OKを押すと、利益300万円になる売上高は、1,297万円、約1,300万円ということわかります。
サンプルを置いておきますので、試してみてください。
EX-ITサンプル ゴールシーク
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