最近見かけた「税理士」に関する記述について、実際どうなのかを考えてみた

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最近、目にした「税理士」についての情報で、「ん?」と思うものがありましたので、私なりの見解を書いてみます。
※写真はイメージです。
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あきらめなければ合格できる

税理士資格は、5科目の試験に合格すればとることができます。
(例外として、国税庁に一定期間勤める、又は大学院にいくことで一部免除になる道もあります)

たとえば、1科目とれば、その1科目は一生有効なのです。
1科目ずつとれば、5年でとれます。
といっても5年という期間は非常に長く、集中力が続かず、5年でとろうと思うと、それ以上長期化することも多いです。
集中して短期決戦でとるべき資格といえるでしょう。

「あきらめなければ合格できる」といわれますが、「あきらめない」だけではなく、勉強のやり方を考え続け、真剣勝負でいどむ必要があります。
私自身も薄氷を踏む思いでした。
3年の勉強期間で結構疲弊してましたがので、最後の1科目が不合格だったら、長期化していたに違いありません。

 

働きながらでも受かる

「働きながらでも受かる」資格とよく紹介されていますが、時間的にも非常に厳しいでしょう。
(よほどのセンスがあれば別でしょうが)

土日だけ勉強する、学校がある日だけ早く帰るだけでは足りません。
学校がある日以外のトレーニングが合否を決めます。
授業は基本的にインプット中心ですので、アウトプットが必要なのです。
また、税法の暗記にも時間がかかります。
(私はWordに入力するという暗記をしていたので、アウトプットともいえます)

文字通り「働きながら勉強する」ことも大事です。
私は、仕事の合間、たとえば、通勤時間、移動時間、昼休み、ちょっとした空き時間、退屈な会議の途中(笑)など、隙をみては勉強していました。
3日間かかる仕事を3分で終わらせて後は勉強することもありましたね。
こういったことを可能にするのがExcel(特にマクロ)やITなわけです。

簿記にうからないとダメ

簿記検定という資格があり、2級、3級を受からないと税理士試験に挑戦できないといわれています。
受験資格というわけではないのですが、「簿記3級くらいわかっていないと税理士の適正がない」という表現もありました。
(ケースによっては簿記1級が公式な受験資格となることもあります)

確かに、簿記がわかっていないと税理士の仕事ができませんが、どちらかというと、税法(法人税、消費税、所得税など)の方が後々は比重が高くなります。
適正としては、むしろ税法がわかっている、税法にそいつつも柔軟な解釈、考え方ができることが求められるでしょう。
さらには、それらをわかりやすく解説できるか、提案できるかが重要です。
試験でも、簿記を筆頭に計算中心の科目はとれても、税法科目がとれないというケースもよくあります。

もちろん、計算に強いことも大事なのですが、今はPCで計算はやってくれますし、数字の読み方や使い方、PCにできない思考の方が大事なのはいうまでもありません。

ただ、これは私が計算が得意でないことのいいわけかもしれませんけどね(^^;)
私も簿記3級は落ちました(その後2級は受かりましたが)

うかっちゃえば、一生つづけられる

「税理士をとれば、一生食っていける、続けられる」といわれることも多いです。
確かに、定年はありませんし、続けることも可能でしょうが、頭、体力、モチベーションが続くかどうかは別物でしょう。
法律の変化、複雑化についていけるか?この十数年のPC、ITの進化のようなものについていけるか?その道のりは結構険しいと思っています。
私も今でこそ、新しもの好きですが、どうなるかわかりません。
(ついていけなくならないように努力します)

うかれば安泰と考えるのではなく、ずっと努力し続けなければいけないことは頭に入れておかなければいけません。

資格を取ればひくてあまた

一方、独立ではなく、どこかに勤める場合の話です。
税理士資格を取る=5科目をとれば、どこでも採ってくれてひくてあまた・・・と考えがちですが、そうでもありません。

実際に、私がそう思っていました(^^;)
いざ5科目をとると、税理士事務所は、独立をおそれてとってくれません(無理もないでしょうが)。
一般企業に行こうとしても、企業内税理士という立場で採ってくれるところは数少なく、普通に経理担当者としての採用が多いです。
(私がそうでした)

税理士をほしがっているところも確かにありますが、狭き門でしょう(大規模税理士法人なら可能性はあります)。

だからこそ、「資格ととったら独立しましょう」とすすめているのです。

 

価格競争が激しく、業界は縮小

理由は定かではありませんが、税理士の受験者数は年々減っています。
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「価格競争が激しく、楽な仕事ではない」と思われているのかもしれません。
もともと楽な仕事ではありませんが、価格競争に参加するかどうかは自分次第です。

絶対に参加しなければいけないレースではありませんし、価格競争がプールの中でおこなわれていれば、それに参加せずにプールの外でゆっくり歩いているだけでも勝てます。
同じプールに入っていたら、絶対負けますからね。
勝つ、負けるという以前に戦わなくてもいいのが税理士業です。
東京の法人の50%と顧問契約しなければいけないというわけではありません。

数字面(税金、会計など)でサポートするという仕事として、悪くない選択肢だと思っています。
今日のような内容は、普段はメルマガで書いていますので、ご興味あれば、ぜひ。
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