三井住友銀行 SMBCダイレクトで不正送金。ネットバンクで不正送金の被害にあわないための7つの対策

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三井住友銀行のネットバンクで、新たに不正送金の被害があったそうです。
便利なネットバンク、どうすればこういった被害を防げるのでしょうか。
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ネットバンクの仕組みを理解する

ネットバンクのそもそもの仕組みを一度整理しておきます。

ネットバンクには、通常2つのパスワードがあります。

1つは、ネットバンクに入るためのパスワード。
このような画面です。
もし、このIDとパスワードが誰かに知られた場合、口座の残高や取引明細を見られてしまいます。
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残高や明細をみられることがどのくらいの被害かは人によるでしょうが、それほど大きな被害ではないでしょう。
実はお金を持っている、実はお金を持っていないというのがばれてこまる場合もあるでしょうが・・・

もう1つは、振込時のパスワードです。
ほどんどの銀行では振込時にこういった表でパスワードを設定しています。
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ランダムに、アの列の2行目、エの列の4行目の番号を入力するように指定されるものです。
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このパスワードを入力しなければ、振込つまり不正送金はできません。
今回の事例でも、振込時のパスワードを【人間が】入力したことから、不正送金が起きています。

 

 

最新のセキュリティも破られた?三井住友銀行 SMBCダイレクト

今回の事例は、次のようなものです。

1 ウイルスに感染したPCで、ネットバンクを開こうとすると偽のサイトが開く

三井住友銀行のサイトでは、次のような偽のサイト事例が紹介されています。
http://www.smbc.co.jp/security/popup.html
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2 偽のサイトに暗証番号を入れると、あらかじめ設定されていた口座(ウイルスをまいた犯罪グループ)へ送金される

被害件数は、数十件。
(個人のみ被害にあったそうです。法人はセキュリティがさらに厳しくなっています)
ワンタイムパスワードというセキュリティ上安心といわれていたものでも被害にあっているそうです。

やはり、振込パスワードを入力したことが問題でした。

 

 

ネットバンクで不正送金の被害にあわないための対策

こういった報道があると、「やっぱりネットバンクは危ない」という話になりがちです。
しかし、ネットバンクは非常に便利で、もはや仕事には欠かせません。

セキュリティに気をつけつつ、うまく活用していくべきでしょう。
ネットバンクを使う際には次のような点に気をつけるべきです。

1 振込パスワードの取り扱いに注意

振込パスワード(第二パスワード、暗証番号などといった名称もあります)を安易に入力しないようにしましょう。
特に、自分が振込をしないのに、振込パスワードを求められるケース、
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振込パスワードを3つ以上要求されるケース
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は要注意です。

2 最新のブラウザを使う

インターネットエクスプローラー、Chromeなどといったネットを見るためのソフト(ブラウザ)を最新にしておきましょう。
自動更新されるものも多いです。

3 セキュリティソフトを入れる

セキュリティソフトを入れ、Windowsも常に最新にしておきましょう。

4 振込限度額を設定する

必要最低限の金額で振込限度額を設定しておきましょう。
あまり少なくしすぎると、使い勝手が悪くなるので、いくらに設定するかは難しいかもしれませんが、なんとなくという理由で50万円、100万円などと設定している場合は注意が必要です。

5 取引完了連絡メールを利用

ネットバンクで振込をしたら、メールが来るように設定しておきましょう。
自分が操作していないのに、メールが来たら不正送金とわかります。

6 明細を確認する

明細を確認して、不正な出金がないか確認しましょう。
少額(5,000円程度)ずつ出金がある場合も確認されています。

7 メガバンクではなく、ネット専業銀行を使う

標的になるのは、規模の大きいメガバンク(三井住友、三菱東京UFJ、みずほ)であることが多いです。
楽天、住信SBIなどネット専業銀行を使うのも1つの考え方でしょうね。
この場合も1から6には注意が必要です。

おまけ 不正送金されたらどうなる?

では、不正送金されたらどうなるのでしょう?
三井住友銀行に電話取材したところ、
「調査した上、不正送金だとわかった場合、補償させていただきます」
とのことでした。

とはいえ、すぐに補償してもらえるわけではないでしょうし、必ずしも補償してもらえるとは限りません。
やるべき対策はやった上で、ネットバンクを有効に使いましょう。

本でも「経理効率化にはネットバンクが必須」と書いています。





【編集後記】

昨日の午後は、ブログコンサルでした。
受けていただいたのは、シンガポール在住の上田さんです。
IT、シンガポールで生活、仕事をしている中での気づきなど、毎日更新されています。
(なんと745日毎日更新です!)
今後も毎日更新されますので、ぜひ読んでみていただければ。
http://shusbox.com/

【1日1新】
※詳細は→「1日1新」

牛たん 利久
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