先日、羽咋市で講演するご縁がありました。
事前に羽咋市について調べてみると、とんでもなくおもしろく、スモールビジネスにとって参考になることだらけだったのです。
羽咋市?
最初にお問い合わせいただいたのは、「羽咋市で消費税の講演をやっていただきたい」というものでした。
場所や時期よりも、先にその内容について確認のメールを送り、受けることにしたのです。
その後、羽咋市(はくいし)についていろいろ調べてみました。
Wikipediaで調べてみると、
羽咋の地名の由来は垂仁天皇の皇子磐衝別命がこの辺の領民を苦しめていた怪鳥を退治し、このとき皇子の連れてきた3匹の犬が怪鳥の羽を食い破ったという伝説がもととなっているとされる。それが「羽喰」の地名が起こりであり、現在の「羽咋」になったのではないかと伝えられる。
とあります。
いろいろと読み進めていって、目がとまったのが、”高野誠鮮(スーパー公務員)”というキーワード。
調べてみると、こんな本を書かれた人でした。
羽咋市のお米、神子原米(みこはらまい)をローマ法王に献上したり、コスモアイル羽咋という宇宙博物館を作ったりすることで、羽咋市をよみがえらせた話が書かれています。
人口22,000人の羽咋市に名所
事前に本を読み、本に出ていた場所を回ろうと、非常に楽しみにしていました。
まず行ったのがコスモアイル羽咋。
人口22,000人の羽咋市にあるとはおもえないほど、本格的な博物館で、このロケットも本物です。
マーキュリー・レッドストーン・ロケット。レプリカだと1億6000万円かかるのに、わずか1000万円でした。中間業者を入れずに直接買いつけたからです。本体はマグネシウム合金だからさびません。本物だからさびないんです。維持管理費、ほとんどゼロです。本物は時が経てば経つほど価値が出て、にせものは時とともに価値が下がるんですね
ガガーリンが宇宙へ行き、地球へ戻ってきたポッドも本物が展示されていました。
こちらはアメリカのロケット。
トイレもしゃれています。
次に行ったのが、神子の里(みこのさと)
「神子の里」という名称を広める意味もあり、日本の皇室にも声をかけ、ローマ法王にも献上し、一躍話題になったのが神子原米(みこはらまい)です。
この直売所で、農作物を加工して売ることにより、所得を向上させ、神子原の米は農作物を広めるきっかけにもなりました。
(私も、そば粉や農作物、おにぎりなどを買いました)
そばもおいしかったです。
羽咋市に学ぶスモールビジネスのブランディング
この本、そして羽咋市からは、活性化、ブランディングを学べました。
とくにフリーランス、ひとり社長といったスモールビジネスをやる方には、参考になるかと思います。
個性を出し、商品を磨く
大に勝つには、他に埋もれないためには、強烈な個性が必要でしょう。
羽咋市にあった博物館、直売所で改めてそう思いました。
・本物のロケットがある
・UFO
・ローマ法王へ献上した米
など、話題性のある見せ方が大事です。
もちろん、見せ方だけではなく、商品、サービスを磨くことも重要で。本物がある博物館、もともとおいしいお米だったからこそ、より個性が際立ったのではないでしょうか。
正しい価格をつける
値段づけはスーパーと同等かちょっと高いくらいの価格設定です。100円よりも安いものは絶対に作るなと言っています。安売り合戦もさせません。それをすると農家が自分の首を絞めることになる。丹精込めて作った物であれば、正しい価格をつけて出していいんです
小規模でやるには、単価が重要です。
本書にあるとおり、安易な単価は、「自分の首を絞めること」になります。
丹精込めてつくり、正しい価格をつける、これをひたすら意識すべきです。
知恵を出す
1つは「思源作戦」と名づけた作戦です。私たちには金も資源もないので、「思う源」と書いて思源、「知恵を出そうよ」という戦略なのです。
お金も資源もない以上、知恵を出すしかありません。
時間をかけるしかありません。
徹底的にやる
そして何かをやるんだったら、徹底的にやればいいんですよ。中途半端で怖いからやめようと思うからダメなんですよ。地球は小さいと思えばいいんです。相手がアメリカ大統領だろうがローマ法王だろうが総理大臣だろうが、所詮地球の一員なんですよ。こんなちっちゃな惑星の住人なんですよ。私たちが一生の間で直接話が出来たり握手したりする人の数は、ものすごく限られています。だから恥ずかしがらずにどんどん声をかけていったいい
高野さんの行動力は半端ないものでした。ここにあるとおりどこにでも躊躇せずに飛び込んで行っています。
ベルリンにベルリンリンという商品を持ち込んだこともあり、本当にびっくりです。
(私はまだこれが足りてません。。。)
実行する
実行したから「失敗した」「うまくいった」と言われます。何もしないのとやってみるのでは天の開きがあり、何度も失敗を繰り返したからこそ私たちは、補助輪なしで、初めて自転車に乗れました
月並みな言葉ですが、「実行する」のは非常に大事です。
今回、本を読んでいても、実際にいって体験するとまったく印象や衝撃度が違いました。
足を運ぶ、目で見る、体験してみないとわからないことは多く、ブランディングもなにが受けるか出してみないと本当にわかりません。
まとめ
約2日間の滞在でしたが、いい刺激を受けました。
たまたま羽咋市からお仕事をいただいたのも何かの縁だと思います。
羽咋市へは羽田から飛行機で1時間、空港から「ふるさとタクシー」で1時間ちょっとです。
ふるさとタクシーとは、乗り合いのマイクロバスで、宿まで行ってくれますし、宿に迎えに来てくれます。
ネットで予約も可能です。
羽咋市だけでなく、能登空港から各地に出ています。
昨日の午後はブログコンサルティング。
神戸からお越しいただいた方でした。
興味深い経歴、実績がある方なので、ブログも楽しみにしています。
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