先週開催したイベント『雇われない、雇わない生き方〜ひとりビジネスがかっこいい!〜』で取り上げたテーマについて再度テキストでまとめてみました
イベントの概要
次のような内容で開催しました。
イベント名:『雇われない、雇わない生き方〜ひとりビジネスがかっこいい!〜』
パネリスト:
髙坂勝(たまにはTSUKIでも眺めましょ!オーナー/『減速して自由に生きる』著者)
井ノ上陽一(ひとり税理士/『ひとり社長の経理の基本』著者)
吉田秀次(有限会社ソーシャルキャピタル代表取締役/大学講師)
日時:2014/8/2 18:30-20:30
参加者:65名
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
イベント形式
パネリスト3人が、テーマについてコメントすると形式でした。
もうちょっとお互いにやりとりすべきだった(からむべきだった)ということ、時間の関係上、テーマによって、取り上げ方にもばらつきがあったことなど反省点は多々あります。
その後、ブログで書いていただいた記事、アンケートを拝見すると、本音でトークしたことが好評だったようです。
「ひとりでビジネス」というと、超ストイックで、たくましいイメージを持たれていた方もいらっしゃったみたいなのですが、実はそうではなく、ある意味ゆるかったのも意外だったみたいでした(^^;)
ひとり社長も、会社員も、「人は人」である。でも、その生き方(働き方)に覚悟があるのかどうか。 | 【良習慣】の力! 〜習慣道への挑戦!〜
雇わない、雇われない生き方をしている先輩方がいる。ひとりビジネスの楽しさを学ぶ。 | ガレージたつみや@綾瀬
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井ノ上陽一さんにお会い出来ました!|手抜き大好き! 税理士登録まだデス。。
Road To セミリタイア 〜シンプルにバランスよく生きて行こう〜 : 雇われない、雇わない生き方 〜ひとりビジネスがおもしろい!〜
雇われない、雇わない生き方 〜ひとりビジネスがおもしろい〜
「雇われない、雇わない生き方」トークイベントを終えて | 【出版コンサルティング】有限会社ソーシャルキャピタル
いただいた感想の一部です。
自分にはない価値観を伺えたのでとても参考になりました。
“皆さん、飾らないトークで本音話をしていただけたので、自身に置き換えて考えることが出来ました。
まして、皆さんサラリーマンを経ての独立なので、経歴や業界は違えど共感できる部分が沢山ありました。
今後のライフスタイルを考えていく上で、非常に有意義な時間となりました。
有難うございました。”
“かなりぶっちゃけた生のお話がお聞きできたので、とても満足しました。
ひとりビジネスと向き合ったときに、どうやってモチベーションをキープしていたのか、のお話しが聞けたら、もっと参考になりました。
また、私も「雇用する」「雇用される」「起業する」という面において、もしかしたらお役に立てるのではないか、とも思いました。”
“井ノ上さんがものすごくストイックな方ではないと分かりました。
今回、井ノ上さんにお会いしたくて参加したのですが、高坂さん、吉田さんのお話も聞けたのは良かったです。
“ みなさん素の状態で、ほんとうにいつも通りだったことです。それが良かったです。
“吉田さんの熱さですね。
落ち着いて慎重そうな外見、話し方と、話す内容のギャップが面白かったです。”
“御三方のお話は、面白くて楽しくて、勉強になり、深くて、
徹底してて、素晴らしいとしか思いませんでした。
また、自分がまだまだ「ひとりビジネス」を作れておらず、
忙しさに翻弄されてしまっていることを自覚し、
その解消に向けて頑張っていこうという
決意を新たにすることができました。”
日常の違和感を見過ごさないことや中心が東京ではなくなるという話が興味深かったです。しかしながら参加した直後は正直なところ『逃げてる』『甘い』と感じておりました。そんなところで翌日の井ノ上さんのブログでそう思っていたことは承知の上と知り、再度考えさせられました。
“本を出すまでの経緯、注意点。
出版担当者がどう考えているか?ってあたり。”
“皆さんが意外な程に気楽な(?)雰囲気だったので、ひとりビジネスはあまり肩肘張らずにやれそうなのかな、という印象を受けました。
皆さんの元々の勤め先との関係についても意外な感じがしました。起業するような人は会社に惜しまれつつ円満退社するものかと思ってました。自分が会社を辞める際にも参考になりそうな話で勇気が湧いて来ました。”
“『組織から逃げ出した』と仰っていたのが意外でした。
また3人ともに仰っていた、【誰でも起業家になれる】と言う点ですが、
自分なりに皆さんと、私側(会社員の人間)の違いを考えました。
3人に共通して感じた点
・会社員時代に社内でかなり活躍している
・ありたい姿を明確に持っている
・ブレない軸を持っている
・言葉に重みがある(軸があるから)
・リスクヘッジの考え方
・目つきが鋭すぎる←これ特に
この内容は自身のブログにも書かせて頂きました。
一人ビジネスを念頭に置いた活動を始めようと思っております。”
この度は貴重な機会をありがとうございました。
たしかに声は所々聞こえなかったのと
途中テンポがなくなったのは残念でした。
しかしながら、それぞれ生きざまを垣間見せていただき、常識とは何なのか・
これからどんな風に生きていくのかを改めて問い直す時間となりました”
“参加する事ができて良かったです。
やりたい事の他に、やりたくない事を決める。
皆さんそれぞれに自分の感覚ときちんと向き合い、したい事や、しない事、自分なりの働き方のルールを積み上げてらっしゃる所が参考になりました。
自分の中で参考にしたい言葉を反芻したり、自分の感覚と似てるところは、答え合わせの様な安堵感を感じながら興味深く聞きました。”
“期待した以上に素晴らしかった。高坂氏の世界的視野、井ノ上氏の自己管理ノウハウが、とても参考になった。
井ノ上さんの意志の強さは、トライアスロンで鍛えた肉体が源泉かな、と少し羨ましかった。吉田さんもマラソンで鍛えているとのことで、筋肉の無い自分がひとりビジネスを行うのは、ハードルが高いかもしれない、とも思ったが、勘違いかもしれない。可能性を簡単に捨てるわけにはいかないし。まずは、井ノ上さんが教えてくださった本を読んで、勉強しようと思った。”
イベントで取り上げたテーマ(テキスト版)
イベントで取り上げたテーマについて、私自身の考えを再度まとめてみました。
イベント中に話したことそのままではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
どんなサラリーマン生活だったか?
公務員、個人事務所(税理士)、IT企業など5カ所で働きましたが、決していい従業員ではなかったと思っています。
組織にもなじめず、あまり深くかかわらず、残業もしていません。
ランチや飲みもそれほどつきあってませんでした。
組織で生きる力がないという弱点を隠すために、今のスタイルになったともいえます。
独立したのはなぜ?
自ら決心したのではなく、辞めることをすすめられたため(独立願望があったので)、独立となりました。
当時34歳の夏で、他に転職する気も、可能性もなかったので独立しか選択肢がなかったのです。
(税理士資格を持っていると、皮肉ですが転職しづらくなります。独立されると困るからです)
世の中、かっこよく起業している人はそれほどいません。
なぜ決断できたか?
これも決断というより、状況がそうだったからとしかいえません。
税理士資格をとろうと思ったのも、こういった状況のリスクヘッジの意味がありました。
解雇、左遷、降格、人事異動などといったことが自分にあった時に、選択肢を増やしておきたいという気持ちがあったのです。
独立後の不安はあったか?
もちろんあります。
それまで読んでなかった本を読んだり、セミナーに行ったり、お金を借りたりしてその不安をなくそうとしていました。
気をつけていたのは目の前の仕事、目の前のお金だけで不安をなくそうとしないことです。
がむしゃらに仕事をとってもつらくなるだけですし、不安は消えません。
自分なりのスタイルや、やらないことを最初から意識していました。
独立がきまった日(2007年7月9日)にはじめたブログも、その不安を軽減する効果があったものです。
そして、不安はいままでなくなっていません。
不安は、減ることはあっても、完全になくならず、ずっと不安とうまく付き合わなければいけないものです。
仕事を選ぶ基準は?
自分しかできないであろう仕事、自分がサポートしたいと思うかどうかなど、直観で決めています。
そうはいっても「選んでいる」という感覚はなく、ご依頼いただいた仕事は、やりたい仕事であることがほとんどです。
これもブログやHPで自分のスタンスを出しているからでしょう。
ONとOFFはどう区別している?
明確に区別はしていませんし、あきらめています。
どこでもいつでも仕事ができるしくみにしていますが、いつでもは仕事をしません。
自分で仕事をする時間帯、曜日はルールとして決めています。
毎日やっていること&やらないと決めていること
毎日やっているのは、経理、メルマガ、ブログ、掃除など。
やらないと決めているのは、やらないことリストにまとめておき、毎朝見ています。
独立後に失敗したことは?
やまほど失敗はしていますが、何をもって失敗というかは難しいものです。
お金面で言えば、独立当初に舞い上がって設備、リース、広告など無駄なものにつかったことは失敗でしょうね。
これも不安の裏返しだったのかもしれません、
人を雇わない理由は?
経営者としてのスキルに欠けているためです。
その必要性も現時点では感じていません。
ITで代用できる仕事も多いですし、やる仕事を選べば人手はいりません。
人を雇う負担もないですし、意思決定(方向転換)も躊躇なくできます。
人件費をまかなうために無理して売上を上げる必要もありません。
どうやってスキルアップ・勉強しているか?
読書、人、セミナーなどのインプット、ブログやメルマガ、書籍、セミナーなどのアウトプットで勉強しています。
アウトプットは、他者のためになることでもありますが、自分の勉強にもなるのです。
コンサルティングを積極的に増やしているのもそのアウトプットの一環と考えています。
今、楽しいか?
はい(笑)
まあ、いろいろありますが、楽しんでいるというよりも楽しくする工夫を日々続けています。
楽しく仕事をやることは、人のパフォーマンスを上げるからです。
なぜ出版できたのか?
ブログがきっかけでした。
特別なコネやチャンスがあったわけではありません。
ブログで個性や視点を書き続けることが出版への近道だと考えています。
文章力は、編集でなんとかなりますが、個性や視点はその人独自のものだからです。
何にお金を使っているか?
IT関係の投資(効率化、ネタ、趣味のため)、知識への投資(書籍、セミナー、コンサルなど)、体験への投資(新しいもの、自分の刺激になるもの)などに使っています。
その基準は、おもしろいか・おもしろくないか、ブログネタになるか・ならないかです。
体調管理で気をつけていることは?
3食、同じような時間に食べること、深酒しないこと、おいしいものを食べること。
運動を適度にやること(トライアスロンはやりすぎな感があります)
徹夜しないこと、睡眠をきちんととること
ストレスをなくすこと。ストレスがあることはしないこと
時間管理で気をつけていることは?
マイルールを作り、分単位でExcelを使って記録しています。
仕事をしすぎないことも注意すべきです。楽しいのでついつい延々とやってしまいます。
集中力を保つ秘訣は?
場所を変える、集中できる仕事しかやらない(いやいややらない)、長時間やらない、25分仕事→5分休憩→25分仕事のポモドーロをやるなどを気をつけています。
ひとりビジネスに向いている人とは?
向き不向きはなんともいえません。
自分で考えることができるのは必須でしょう。これもひとりになれば嫌でも身につきます。
ひとりといっても、引きこもって仕事をするだけではうまくいきません。ひとりだからこそ外部の方と接点を持ち、話す、書くことが欠かせません。
ひとりビジネスのデメリットは?
万が一のことがあったとき、病気やけがをしたときのリスクがあります。
ただ、これは、組織にいても同じことで、社長に万が一のことがあったときのリスクヘッジは必要です。
ひとりビジネスだけのデメリットではないでしょう。
万が一のときのために、ファイル(連絡先、資産状況など)は作ってあります。
今後目指したいことは?
とくにないといえばないです。
旅をもっと増やしたい、プライベートの目標などはありますが、売上いくら、利益いくらというのは特に考えていないです。
(経営上必要な目標数値は設定していますが)
もちろん、
・社長の数字の悩みをなくしたい
・税理士の独立をサポートしたい
など、自分にできることをやり続けていきたい、必要とされる人に届けたいという気持ちはあります。
アイアンマン用の補給食を昨日調達。
全部使うわけではないのですが、結構な額に・・(^^;)
エネルギー切れは怖いので、多めに持っていくつもりです。
あと2週間になりました。
【1日1新】
※詳細は→「1日1新」
ヒカリエ ロブション アイス
近くの沖縄料理屋
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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新版 ひとり社長の経理の基本
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