持っていたマンションがようやく売れました。
マンションはもう買いません。
その理由をまとめてみました。
マンションを買った理由
私がマンションを買ったのは2007年(平成19年)2月。
・都内に住みたい
・そこそこの広さ
・駅近(徒歩2分)
・JR総武線沿線
という条件を満たすところで、賃貸、購入の双方の線で探していました。
当時は、そのマンションを気に入り、よくある「家賃を払うくらいなら買っちゃうか」と考えて買ったのです。
ローン、管理費を合わせると、約19万円。
賃貸でそこに住む場合は、もうちょっとかかり、さらに敷金、礼金、更新料などもかかってきます。
その当時、34歳で、頭金100万円、利率2.2%(10年固定)、4,800万円の35年ローンで買ったのです。
(築2年、新築では5,500万円でした)
それから、7年、ようやく売ることができました。
10年固定の利率にしたこと、当時選べた住宅ローン控除を10年にしたのは、「10年以内には売る」と決めていたからです。
一生住むつもりはありませんでした。
売るのに苦戦
今回、売ることを決意したのは、今年の1月ごろ。
当然からっぽにしなければ(引っ越ししなければ)売れにくくなるため、引越もしました。
購入時に検討していた物件を見たとき、人が住んでいる状態で見たのですが、まあ、買いにくいです。
モノがあると狭く見えますし、前の住人の生活感もあるので、ちょっと厳しいでしょう。
それほど条件は悪い物件ではなく、相場や売却実績から、仲介会社の方にも相談し、最初は、4,980万円で出しました。
ところが、泣かず飛ばす・・・。
消費税導入による買い控え感、近隣に同じような新築マンションが低価格で売り出していたなどのタイミングもあったからです。
震災後、低コストで建てるマンションが多いらしく、徒歩6分、新築で4,000万円でうちよりもちょっと狭いくらいのマンション、徒歩12分で3,380万円のマンションなどがあり、近くて広くて階が上でも中古で4,980万円は厳しい状況でした。
4,500万円で打診されたこともあり、しかたなくOKしたら、ドタキャンだったこともありました(手付金をもらう前の話です)。
7月に、別の仲介会社へ並行してお願いするタイミングで4,800万円に下げてみました。
それでもそれほど動きません。
状況を見て、価格を4,570万円に下げたのが7月下旬。
それでもやや厳しい状況でしたが、なんとか8月末に4,500万円で売買契約を結びました。
手付金をいただいたのですが、実際に決済されるまでは安心できず、その決済がようやく昨日あったわけです。
ローンの残債、手数料を含めて、多少の利益は出ましたが、1月からローン、賃貸とダブルでの支払、固定資産税、管理費の支払もありましたし(税理士らしからぬ資金繰りですが)、利益といえるものでもなく、まあ損が出なかっただけ御の字でした。
なお、売却益が3,000万円を超えない場合は、確定申告をすれば税金はかかりません。
(その他の特例もあります)
マンションをもう買わないと決めた理由
マンションを売って肩の荷が下りた今、「マンションはもう買わない」と決めています。
その理由は次の5つです。
1 売りにくい
前述のとおり、マンションは売りにくいです。
ましてや住んでいるマンションだとその期間のロス(別の場所に住み、ローンと家賃がダブルでかかる)もあります。
売れない期間の心理的負担は結構大きく、落ち着きません。
マンションをまた買ったとしても、こういう思いをするとなると、なかなか踏み出せないです。
一生住みたいと思うマンションや1戸建てがあれば別ですが。
2 働き方、生き方が変わった
マンションを買った当時と比べると働き方、生き方ががらりと変わりました。
当時は、まだ税理士事務所に勤めていて、通勤していましたし、運動もしていません。
独立も視野には入れており、それもあって駅近の物件で、ちょっと遠いのですが総武線沿線を選んでいました。
(税理士はその場所で登録しなければならず都内に住んでおきたかったのです。)
とはいえ、まさかその数ヶ月後(マンション購入は2月、独立は8月)に独立するとは思ってもいませんでした。
その後の働き方、生き方には、マンションがあった場所は適していない部分も多かったのです。
そのときの働き方、生き方、嗜好、家族構成にあわせて住む場所を変えられる賃貸の方を、今は選びます。
3 モノを持つことへの不安
震災以降、ますますモノを持たないようになりました。
その私が持っていた大きく、金額も高いモノがマンションだったのです。
購入した当初から、「これが壊れると自腹だよな」と思っていたところもあります。
実際、7年の間に、コンロ、換気システムなどが壊れて結構な費用を払いました。
自分のモノだからしかたないのですが、賃貸だと大家さん(管理人さん)にいえばいいので、気が楽です。
古くなったら、気に入らなくなったら、飽きたら、住み替えることもできます。
4 70歳以上までローンを払い続けることへの疑問
当時でもローンは69歳まで払うことになっていました。
私に貯金があれば、そうしなくてもよかったのですが、そうではなく、頭金100万円だけであとはローンにしたのです。
ローンが長くなればなるほど、支払う利息も増えます。
仮に今回のマンションを35回完済した場合、2,100万円くらいの利息を払うことになります。
物件が4,900万円でしたので総支払額は、7,000万円です。
これは利率2.2%で計算した結果ですので、利率が上がればもっと増えます。
「最大の投資は住宅ローンの繰り上げ返済」という話があるように、長期ローンはやはり分が悪いです。
今後、マンションを買うにしても、頭金はそれほどないので(^_^;)、やはり長期ローンになってしまいます。
今(41歳)で買って35年ローンだと、76歳・・・。
やはり買いにくいです。
その他にも固定資産税(年間16万くらい)もかかります。
「住宅ローン控除で税金が戻ってくる」とはいえ、35年のうち、10年間だけ控除、最大50万円(今年購入)です。
この最大50万円というのも、所得により変わってきますので、現実的には20万円から30万円控除になります。
5 これから不動産価値は上がるわけではない
「家賃を払うなら、ローンで払って自分のモノにした方がいい」というのは、不動産価値が上がることが前提です。
これから、少子化になることは避けられず、経済状況も読めないため、従来のように不動産価値が上がるとは限りません。
資産ではなく負債になる可能性も高いでしょう。
まとめ
賃貸か購入か?という問題の答えはでません。
人によって考え方が違いますし、未来を正確に予測することはできないからです。
ただ、私は上記の理由によりマンションを手放したかったし、今後も買う予定はありません。
もし買うならば、手元の資金が山ほどあまった場合です。
私の働き方だとその可能性は低いでしょう。本が100万部売れたときは考えます(笑)
買った場合のメリットの1つとして、団体信用生命保険があるでしょう。
万が一のときに住宅ローンがチャラになり家を残せます。
これからマンションを買うかどうか検討中の方、今マンションを持っていて売りたい方の参考になれば幸いです。
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といったところでも探してみましょう。
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(Bamboo!!は銀座米料亭 八代目儀兵衛で使っているお釜です)
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「家で食べるのと同じだ」と。
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