昨日は、独立3日目の方へのコンサルでした。
独立当初、知っておいた方がいいこと、経理・税金以前に大事なことをまとめてみます。
※オフィスにてコンサル中にイメージ写真を。iPhone 6s
まずは、PC買いかえるべき!
今回は、店舗経営の方(個人事業主)でした。
まず、コンサル時に お伝えしたのは、「パソコン、買いましょう」です。
ソフトの立ち上がりが遅く、1つ1つの処理に時間がかかり、文字入力にも時間がかかるほどでした。
経理をやるにしろ、仕事をやるにしろ、今やパソコンは欠かせません。
起動が遅く、ソフトの立ち上がりが悪いと、多くの時間を失います。
独立してこれから事業をやっていくにあたって、時間はより貴重になりますのでパソコンに投資して、その時間とストレスを解消できるなら安いものです。
10万円から15万円くらいの持ち運べるノートパソコン(このくらいの値段なら見た目で選んでもいいです)を買いましょう。
2年以上使っていれば、買いかえでかなり速くなる可能性が高いです。
(MacならMacBookAirの11インチか13インチをオススメします。もう少し出せればMacBookPro Retinaの15インチが理想ですが)
マウスにもこだわりましょう。
【関連記事】ロジクールトラックボールM570、M570t、M570並行輸入版の比較。Windowsでもっともおすすめのマウス。 |EX-IT
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ノートパソコンにディスプレイをつなげて使うと、効率が一気に上がります。
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税金で必要なこと・事業で必要なことがある
経理をやる上で、どうしても「税金」「税務署」が気になってしまいます。
もちろんこれらのことも大事ですが、それ事前に、自分の事業をやっていく上で重要なことがあるのです。
税務署には、事業の数字として、この決算書を作って提出します。
領収書や何をどこに使ったかの記録は提出しません。
売上の明細も必要なく(月別には出しますが)、「売上高」というひとまとめの数字だけでいいのです。
しかし、事業の上では、それだけでは十分ではありません。
・誰が買ってくれたか
・いつ買ってくれたか
・何を買ってくれたか
などの明細が必要なはずです。
こういったデータを入力又は記録し、
日別に集計したり、
お客様別に集計したり、
日別、売上種類別に集計したり
月別に集計したりすることができます。
サンプル
EX-ITサンプル 売上データ集計
iPadがレジになり、データの記録もできるこういったサービスを使うのも便利です。
【関連記事】iPadがレジに!比較検討した結果、顧客管理ができるスマレジを導入 |EX-IT
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Excelでの集計については、こちらの記事を参考にしてください。
【関連記事】売上を細かく分析するならExcelのピボットテーブル、データバー、グラフがおすすめ |EX-IT
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税金上必要かどうかとは関係なく、自分が見たい数字を記録するの大事です。
経費についても、自分が見たい数字別に分けて記録しましょう。
最終的には、こういった項目を使いますが、記録するときは、自由に項目を決めてもかまいません。
打ち合わせをしたときの「会議費」、手数料を払ったときに「支払手数料」、本を買ったときの「図書費」「図書研修費」「書籍代」などを使うと、便利です。
会計ソフトを使うにしても、Excelを使うにしても、設定が大事ですので、こちらの記事を参考にしていただければ。
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3つのやらないことを決める
経理をやる上では、3つのやらないことを決めましょう。
1 売上をごまかさない
現金商売だと、売上をごまかしてもばれない可能性が高いです。
しかし、ばれないからといってやっていいものではありません。
売上をちょっとでもごまかすと、ずっとごまかしてしまいますし、そのごまかす金額も大きくなります。
最初からやらないと決めておくべきです。
ばれないといっても、税務署や税理士が見たら気づいてしまいます。
プロでない方がごまかそうとしても限界があるのです。
業績把握用と税務署用の記録を2つ作るというのも、不自然ですぐばれます。
先輩や友人が売上をごまかしていて「見つかってないよ」という方も多いかと思いますが、単に確率の問題です。
誰かが認めているわけではありません。
また、「売上をごまかす」ということは、その売上をいただいたお客様を裏切ることにもなります。
2 経費をでっちあげない
・外注費で払ったことにする
・給料で払ったことにする
・払っていないのにレシートだけもらう
といったように、経費をでっちあげないようにしましょう。
業績を把握する上でも数字がゆがみます。
架空の経費は見つかったときに、言い訳ができません。
やらないようにしておくべきです。
これもプロが見ればすぐわかります。
打ち合わせで、レシートをもらい、その一部を自分が払ったときは、その金額だけを記録して経費に入れましょう。
(支払った金額分の領収書をもらうのが理想ですが、そうもいかない場合もあるかと思いますので)
3 経費にしないものを決める
何が経費になるかの判断は難しいものです。
法律で明確に決められているわけではありません。
(個人事業主の場合、「売上を上げるのに直接関係のあるもの」と定められてはいます)
今後、自分の軸、判断基準を磨いていく必要があります。
その過程で、「これは経費にしない」というものを決めておきましょう。
たとえば、
・家族との飲食は入れない
・完全にプライベートのものは入れない
・○○さんとの食事は入れない
といった具合です。
私も、「絶対に経費にしないもの」をいくつか決めています。
「家族とも仕事の話をする」という方なら場合によって入れるのもありですが、曖昧な基準になりがちです。
経費の基準はそもそも曖昧なので、どこかで明確な線を引いておくと楽に判断できます。
こういった3つのことを守った上で、節税はとことんやりましょう。
無駄に税金を払う必要はありません。
具体的な経理について、以下の記事を参考にしていただければ。
【関連記事】さらば、2014年のレシート。フリーランスは2015年こそ経理を日々やってみましょう。 |EX-IT
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【関連記事】フリーランスの確定申告 よくある質問ー作成・提出、売上、経費ー |EX-IT
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時間術の本を昨日、10/1から書き始めました。
1日1節のペースで、84節、12/22に完了予定です。
時間術の本なので、実践してみようかと。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
OSX EL Capitan
大宮ルミネ
ウイニングイレブン2016
【1日1節】
時間術の本を1日1節書く。12月22日完了予定。
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■著書
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ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
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新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
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【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方