今でも、「会社員時代はよかったなぁ」と思うことはあります。
会社員もフリーもどっちもどっちだと思うのです。
*丸の内付近 iPhone 6s
会社員時代の方がよかったこと
フリーである今、会社員時代の、こんなものがよかったなぁと思います。
給料
今でも、自分の会社から給料を出していますが、自分の会社なのでもらっている気はしません。
会社経費を立て替えていることも多いですし、もらっているのかなんなのか区別はないです。
会社員時代は、一定の金額が会社から毎月振り込まれていましたので、今とは事情が異なります。
ボーナス
今は、ボーナス時期になっても、まったく心躍りません。
(代表者=役員には、ボーナスを出しても経費に落ちないからです)
もちろん、ボーナスが出ればの話ですが。
今までいたところは、年俸制だったこともあります。
いろんな仕事ができる
今は自分にあった仕事、自分ができる仕事をとるようにしています。
会社員時代は、そうではなく、いろんな仕事がふってきていました。
とんでもない案件もあり、勉強になったのも事実です。
話す相手がいる
今はひとりで仕事をしています。
会社員時代は、誰かがいました。
世間話をすることもできますし、わからないことがあったら聞くことができます。
(ただし、聞くに値する人がいる場合ですが)
教える相手がいる
一般的には、「仕事を教えてくれる」というのが会社のメリットでしょう。
しかし、私は会社のメリットとして、「仕事を教えてくれる」というものはまったく感じていませんでした。
仕事は自分で覚えるとわりきっていたからです。
私がいた税理士事務所、会社、そして、1,500人以上いた総務省統計局ですら、教えてくれる環境ではありませんでした。
むしろメリットして感じたのは、自分が教える相手がいることです。
最初の税理士事務所以外では、そういった機会があり、仕事やITなどを教えていました。
人に教えるのが、上達の近道の1つと考えていますので、これは貴重だったと思います。
今は、教える対象が社内にはいないので、セミナーやコンサルの仕事としてやっているわけです。
通勤手当が出る
私がいたところは、経費を使えるといったところはありませんでした。
通勤手当くらいです。
ただ、その通勤手当が出るのも、会社のメリットと言えるでしょう。
休みがうれしい
今日は土曜日ですが、まあ、普通の日です。
ゴールデンウィークも、シルバーウィークも、会社員の時ほどの高揚感はありません。
(土日祝はやらないと決めている仕事もあります)
会社員時代は、こういった休みが待ち遠しくて貴重でした。
ある意味、今よりもよかったことです。
会社員、フリーランス、経営者は一長一短
会社員時代から(公務員時代でさえも)、「これで安定」「会社なら安心」と思ったことはありません。
会社自体が傾くこともあるでしょうし、会社が無事でも、自分が辞めさせられることもあるでしょう。
何よりもこちらの気持ちが離れてしまう可能性も高いです。
会社とともに生き残り、会社と相思相愛(正確には会社の人たちと)である保証はなんらありません。
だからこそ、会社員時代のメリットが「安定」であり、今は不安定だと思うことはないです。
フリーの方がいい、会社員の方がいいという点は山ほどあり、どっちもどっちでしょう。
やりたい方をやればいいし、向き不向きで決めればいいかと思います。
最もいいのは、両方体験することです。
フリーへのもやもやを断ち切るなら
会社員とフリーを両方体験できるのは、会社員からフリーになった人です。
会社員からフリーになると、「フリーの方がいい」と思わざるを得ません。
原則として元には戻れないからです。
だからこそ、「フリーの方がいい」という意見が多くなります。
私も、そう思っているひとりです。
会社員の方がよかった部分は、フリーになってよかった部分で上塗りするしかありません。
会社員からフリーになれる
けど、
フリーから会社員に戻れない
というのがむしろいいことなのです。
もう覚悟するしかありません。
会社員のままだと、フリーを一生経験できないため、もやもやするのだと思います。
そのもやもやを解消するには、次のようなことをやってみましょう。
・副業をやってみる
副業禁止でなければ、副業をやってみましょう。
それでどれくらい稼げるかを身をもって経験してみると、フリーへの思いを吹っ切れるかもしれません。
・とことん転職してみて、「会社員への思い」を吹っ切る
この場合、「会社」とフリーかではなく、「会社員」とフリーかで考えます。
その会社がダメでも他の会社ならいいかもしれないからです。
気の済むまで、転職をしてからフリーにかたむくことをオススメします。
私の場合、公務員、個人事業主(税理士事務所3つ)、会社と、「会社員」をさんざん経験してから、「フリー」に傾きました。
これだけ経験すれば未練はありません。
むしろ、私の社会不適合性を認めざるを得なかったので、フリーになる覚悟ができました。
・フリーの現実を知る
世の中に出ているフリーの情報は、いいことだけが出ています。
実は、お金に困っている、時間に追われているといった状況は、外には出ていないのです。
そりゃ、いいことしか書きません。
その現実を知っておくと、フリーへの思いが吹っ切れる可能性があります。
フリーランスの友人を作って接してみましょう。
こういった記事も参考に。
その方は実力があったにも関わらず、会社に疲れて、独立されました。
当初はうまくいっていたような話を聞いていましたが、ボクの目の前の姿は、ダンボールを集めてリヤカーを引いてるおじさんでした。
衝撃の出会いで気がついた、3ノット的事情にもがくことができる幸せと人生戦略。
私が経験した現実を書いておきます。
・独立しても仕事がこない=収入が途絶える
・貯金残高が目減りしていく恐怖
・仕事をとるスキルも必要で、仕事を管理するスキルも必要。たいていどちらかがない(私の場合は仕事をとるスキル)
・仕事がきても、相見積もりをとられ、安くなり、その上入金がない
・朝から晩まで携帯に電話がかかってくる
・無料相談をさんざんやった末に受注にいたらず
・時間があるが故に落ち着かない
・オフィス家賃、消耗品費、PCなどすべて自分持ち。PCが壊れたら自腹で修理
・打ち合わせ代も結構かかる
・休みの日もなく、仕事をし続けなければいけない。リゾートに行っても仕事。
さすがにフリーになって9年目ですので、上記の問題はなんとか解決しつつありますが、まあ、いろんな現実があります。
私は問題ありませんでしたが、経理、税金の申告をしなければいけないという難問もあるでしょう。
ただ、フリーへのもやもやを吹っ切れないなら、フリーへ舵を切るのは早ければ早い方が理想です。
ランチミーティングをしたお店に、カメラを置き忘れるという失態。。
連絡すると幸い無事でした。
カフェとかだったら、無事じゃなかったかもしれません。
気をつけなければ・・。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
code kurkku
Ivorish
【1日1節】
時間術の本を1日1節書く。12月22日完了予定。
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