ゲラチェック(原稿チェック)には、iPadを使っています。
iPad Pro12.9インチになり、さらにApplePencilでさらにやりやすくなりました。
私が考えるゲラチェックのポイントとともに紹介します。
※自宅にて iPhone SE
ゲラチェックとは
ゲラとは、実際の書籍(記事)のデザインに整えられた原稿をいいます。
著者が、Wordなどで原稿を書く
↓
編集後、ゲラができあがる
↓
著者がゲラをチェック
↓
チェック後のゲラができあがる
↓
著者がゲラをチェック
という流れです。
通常、2回のゲラチェックがあります。
(3回やったこともあります・・)
並行して、編集者さんのチェック、校正の方のチェックも入り、本ができあがっていくという流れです。
ゲラは、紙とPDFでもらえることが多く、最近は、PDFをiPadでチェックしています。
2010年に出した最初の本、『そのまま使える経理&会計のためのExcel入門』は、紙のゲラで、フリクションボール(消せるボールペン)を使ってチェックしていました。
PDFだと、編集者さんとのやりとりも楽ですし、持ち運びもしやすいです。
iPadPro12.9インチ+ApplePencil+Upad3
今回の原稿チェックは、大きなiPadProとApplePencilがあるので、さらにやりやすくなりました。
UPAD3
PDFを受け取ったときに、章ごとまたは、はじめに・本文・おわりに、と分割されているときは、結合します。
【関連記事】複数のPDFファイルを無料で結合する方法[Windows・Mac両対応] | EX-IT
リンク
iPadで使うアプリは、UPAD3。
以前から愛用しているアプリです。
PDFをチェックする際に、ページの切り替えと書き込みがスムーズなところが気に入っています。
他のアプリだと、ページ切り替えモードと書き込みモードを切り替えなければいけない場合も多いです。
iPadでゲラPDFを開くのは、Dropboxを使っています。
PCでPDFをDropboxに入れる
↓
iPadのDropboxで開く
↓
さらに[別のアプリで開く]でUPAD3を選択
という流れです。
チェックが終わったら、PDFに変換してDropboxに保存できます。
同期しないのが残念ですが。
ApplePencil
iPadPro12.9インチでは、ApplePencilが使えます。
(iPadPro9.7インチでも使えます)
ApplePencilは、11,800円+税と高いのですが、使い勝手は抜群です。
iPadとは、Bluetoothで接続し、充電式。
こうやってカバーをはずして、iPadの端子に入れると充電できます。
(別途コネクタがあり、USBケーブルでの充電も可能です)
15秒の充電で、30分使えるようになるのでうれしいです。
ApplePencilが使いやすい最大の理由は、このパームインジェクション。
通常、iPadでペンを使うと、手が当たる部分も反応してしまいます。
ペンやアプリで対策されている場合も多いのですが、完璧でないことも多いです。
ApplePencilでは、まったく気になりません。
ペンの先だけを感知するようになっているからです。
ApplePencilは、筆圧も感知します。
アプリによって対応度合いが異なり、UPAD3では、残念ながら筆圧感知には対応していませんが、ゲラチェックには、筆圧は必要ないので問題ありません。
対応アプリ(AdobeSketchなど)だと、こんな線も書けます。
ゲラチェックのポイント
ゲラチェックの際には、次のようなことに気をつけています。
「ゲラチェック」といっても、必ずしも、こうしてください!といわれることはありませんし、チェックのやり方も特に指定されません。
チェック箇所がわかるようにしていれば、大丈夫です。
校正記号も使っていません。
意図が変わっていないか
編集の過程で、自分の意図が変わっていないかのチェックです。
誤解を生む表現も修正します。
編集されるといっても、本は、著者自身の言葉・考え方として世に出てしまうものです。
本の見せ方とは別に、正しく意図を伝えなければいけません。
よかれあしから編集の過程で、意図が変わる場合も多いので気をつけましょう。
誤字脱字
誤字脱字は、編集者さん、校正さんの方でもやっていただきますが、やはり著者も見るべきところです。
読み味
読みやすいかどうかも、自分の目でチェックします。
チェックするのは、
・である、ですますが混ざっていないか
・自分が使わない言葉が入っていないか
・強すぎないか
・弱すぎないか(〜と思いますの多用)
・文末が単調になっていないか
・括弧書きが多すぎないか
・表現がくだけすぎていないか
・接続詞が多すぎないか
・冗長な表現になっていないか
などです。
この辺は、日々ブログを書いていると、変にこだわりがあって、多少めんどくさいかもしれませんね。
漢字表記
漢字にするかひらがなにするかも、人によりわかれるところです。
出版社で明確な基準があれば、従いますが、そうでない場合は、編集者さんと相談しています。
加筆、修正は、テキストで
短い文や語句なら、そのまま書き込みますが、加筆、修正するが多いときは、たとえば①と番号をふって、別途テキストデータで作ります。
その方が編集者さんもこちらも楽だからです。
私の字がきれいではないので、極力テキストで作るようにしています。
原稿、記事チェックに、iPadを使ってみてはいかがでしょうか。
通常のiPadでも十分可能ですが、iPadPro+ApplePencilは、さらにおすすめです。
時間術本のチェックを、月曜日からやっています。
5/6が締めなので、じっくりやるつもりです。
タイトルは、『毎日定時で帰っても給料が上がる「時間のつかい方」をお金のプロに聞いてみた!』。
発売は6/17を予定しています。
トライアスロン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)で五島入りしている日です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
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かぼすゆずこしょう
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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