Apple Watch Series 2をランニングウォッチとして使えるのか?
前モデルと異なり、GPSが搭載されたApple Watch Series 2。
その使い勝手を試し、他のランニングウォッチと比較してみました。
※台場公園にて iPhone 7 Plus
そもそもランニングウォッチはなぜ必要か
ランニングウォッチについて語る前に、そもそもランニングウォッチがなぜ必要かを考えてみました。
私の場合です。
1 ランを楽しむため
ランを楽しむためにランニングウォッチを使うというのが一番の理由です。
・完走したい
・速くなりたい
・楽に走れるようになりたい
と考えると、練習は欠かせません。
ただ、その練習がつらいと続かないでしょう。
楽しみながら練習することが必要となります。
その楽しみのために、ランニングウォッチがあると便利です。
・今日はどのくらいの距離を走ったかがわかる
・累計でどのくらいの距離を走ったかがわかる
・同じ距離でも速く走れるようになったのがわかる
・走った場所をあとでチェックできる
・1kmごとのラップタイムを確認できる
などといったメリットがあり、データがあると楽しめます。
たとえば、皇居を走ったときはこのようにデータをみることができるのです。
これは、山手線一周ラン。このときは51kmくらいでした。
2 練習時のタイムをはかるため
練習時にはタイムをはかっておきたものです。
・10kmを走る場合でも時間がどのくらいかかっているのか?
・普段、どのくらいのペースを目指せばいいのか?
・レースの目標を達成するには、どのくらいのペースが必要か?
などということを考えると、
・1kmごとにタイムをはかってペースを知る
・ペースを上げすぎないように、タイムをチェックする
といったことが欠かせません。
3 レース時のタイムをはかるため
レース時にタイムをはかることで、特に序盤のペースが上がりすぎないようにチェックできます。
慣れていないときは、序盤に飛ばしすぎて後からつらくなることが多いため、タイムのチェックは必須です。
また、制限時間内にゴールできるかのチェック、目標タイムを達成するためのチェックなどにも使います。
Apple Watch Series 2はGPS搭載!
そのランニングウォッチとして、Apple Watch Series 2は使えるのでしょうか?
前モデル(初代Apple Watch)はいまいちでした。
その理由の最たるものは、GPSがなかったこと。
iPhoneとセットで使えば、正確に距離を測れるのですが、Apple Watch単体では、GPSがないため正確な距離が測れませんでした。
時間をはかることできれば、それで問題ないかもしれませんが、前述したように、「距離をはかる」というのは、ランニングウォッチを使う理由の1つです。
【関連記事】Apple Watch Sportラン!ランニング用としてはオススメできない5つの理由
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Apple Watch Series 2では待望のGPSがつきました。
使ったアプリは、iPhoneでも愛用しているRunkeeper。
メイン画面は、時間、距離、ペース、心拍が表示されています。
スワイプするとラップタイムも表示可能です。
5km走ってみて、ランニングウォッチ(トライアスロンにも使えるガーミン920XTJ。GPS搭載)と比べてみました。
左がApple Watch Series 2で、5.0kmの表示。
右がガーミン920XTJで、その時点で5.12kmの表示。
0.12kmの誤差がありますが、まあ許容範囲でしょう。
ランニングウォッチとしての精度が上がり、様々なアプリがあるApple Watch Series 2。
ランニングウォッチとしての価値は間違いなく上がりました。
iPhoneなしでApple Watchでランニング!
前Apple Watch(Apple Watch Series 1)は、GPSがなかったため、正確な記録をするにはiPhoneが必要でした。
(加速度センサーで距離をはかっており、Appleによると、使い続ければ精度が上がるそうです)
ランニングに出かけるとき、レースに出るときに、iPhoneを置いてApple Watchだけを使うのは、現実的ではありませんでした。
GPS搭載で、精度が上がれば、Apple Watchだけでも問題ありません。
さらに、Apple Watch Series 2ではfelicaが搭載され、Suicaも使えるようになります(2016年10月予定)。
練習の途中や帰りに買い物することもでき、財布もいらなくなるのです。
ただ、気になる点はあります。
1 Apple Watch Series 2単体で起動しないアプリもある
今後のアップデートで対応するかもしれませんが、Apple Watch Series 2単体(iPhoneと接続していない状態)では、起動しないアプリもあります。
Endomondo
MY ASICS
他のアプリも初回登録はiPhoneが必要なものもありますので、最初に使うときはiPhoneと一緒に出かけておきましょう。
2 データが少ない
これもアプリによるのかもしれませんが、Apple Watch Series 2単体で記録されるデータは少ないです。
これはApple Watch Series 2のRunkeeper。
トータルの距離や時間、心拍といったデータを見ることができます。
一方で、こちらはiPhoneのRunkeeper。
走った場所を地図で示してくれ、高低差、ペースも記録されています。
この2つは同じRunkeeperというアプリで、PCで見ることができるものです。
Apple Watch Series 2でのラン記録は、iPhoneアプリでは見ることができず、PCでしか見ることができません。
さらには、このようにデータが少ないのです。
気になる方は気になるでしょう。
iPhoneを持って走れば、データをとることはできます。
iPhoneをポーチやリュックに入れ、走っているときにはApple Watch Series 2を見るという使い方もできるでしょう。
なお、Apple Watch Series 2の標準アプリ[ワークアウト]の記録はもっとシンプルです。
iPhoneアプリ[ヘルスケア]で他のデータとともに見ることができます。
この[ワークアウト]は、1kmごとに振動し、平均ペースを知らせてくれるので、便利です。
が、ラップタイムは表示されません。
3 走っているときの確認は一瞬のタイムラグ
Apple Watch Series 2は、手首を傾けると、画面が表示されます。
逆に言うと、普段は画面が表示されていません。
走っているときに確認しようとすると、一瞬タイムラグがあります。
まだ表示されていません。
ここでもまだ。
ようやく表示されます。
動画でも撮ってみました。
気になるといえば気になりますし、気にならないと言えば気にならない程度ですが、ランニングウォッチと比べると、レース時には不便です。
これは、iPhoneをランニングに使うときにも同様の問題で、スリープから解除する手間がかかります。
(スリープなしにすると、バッテリーを消費するので、悩みどころです。)
マラソン(レース)で、当初iPhoneを使っていましたが、ランニングウォッチにしてからずいぶん楽になりました。
その理由の1つは、このタイムラグです。
まとめ
Apple Watch Series 2はランニングウォッチとして使えるか?
GPS搭載により、使い勝手は上がったといえます。
ただ、純粋にランニングウォッチが欲しいなら、普通のランニングウォッチがおすすめです。
Apple Watch Series 2は、44,000円ほど。
そのかわり、他の用途にも使えます。
特にSuicaの存在は大きいです。
心拍を手首で測定できる機能は、ランニングウォッチにもない場合も多く、iPhoneアプリにはできません。
(ガーミン920XTJにもできません)
あえていえば、Apple Watch Series 2に、
・ラップタイムを振動とともに教えてくれる機能・アプリ
・一定の心拍以上になったら振動で教えてくれる機能・アプリ
が欲しいとは思っています。
(すでにあるかもしれませんが)
Apple Watch Series 2は、
・GPS
・Suica(felica)、クレジットカード決済
に加え、
・画面が明るくなった
・処理速度が上がった
といったとともに
・50m防水
もつきました。
プールでも使える!とうれしいはずなのですが、そうもいきません。
公営のプールでは、ほとんどの場合、時計を使えませんし、ジムでもダメな場合があります。
(使えるところを探しています)
ただ、海で泳ぐ場合には使えるので、トライアスロンでは使用可能です。
10月の宮崎でのレースで使ってみてレポートします。
この場合も、アプリが問題で、スイム、バイク、ランの切り替えをどうするか検討中です。
長いトライアスロン、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2kmといった15時間程度のレースで電池が持つかも気になります。
ランニングウォッチとして使うなら、Withings Goという選択肢もあります。
安く(9,000円程度)、単体で使え、睡眠も記録できるものです。
GPSは搭載していないので、走ったコースは見ることができません。
【関連記事】Withings 活動量計 Go | 軽くて充電不要!昼寝、睡眠、ウォーキング、ランニングを記録
リンク
私が、フルマラソン、トライアスロンでも使っているのは、このガーミン920XTJ。
練習時はiPhone、レース時は、ガーミン920XTJという使い分けをしています。
このガーミン920XTJは、BluetoothでiPhoneと接続し、データを連動できます。
【関連記事】Garmin920XTJ。防水・22時間駆動・より軽いトライアスロン用の時計。
リンク
ガーミン920XTJは、39,000円ほど。
防水(海でも泳げる)、電池22時間、詳細なデータと、さすがの専用です。
ラン用なら、18,000円くらいです。
追記:トライアスロン(ランニング)ウォッチの最新型Garmin935は手首で心拍を測れます。
追記:こういった記事も書きました。
Apple Watchは、こういった使い道もあります。
【関連記事】AppleWatchで、Mac(Sierra)のロックを一瞬で解除。設定&実証実験。
リンク
昨日、9/16は、なにやらいろいろと届いた日でした。
順次レビューしていきます!
あ、東京マラソンの当選通知だけ届かず、今回も落選です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
iPhone 7 Plus
Apple Watch Series 2
クロスバイク
クロスバイクで自宅→表参道→銀座
ネットで自転車を買った
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