フリーランス(個人事業主)で、売上1,000万円をこえると考えなければいけないことがあります。
ただ、あせらなくても大丈夫です。
※Keynoteで作成
売上1,000万円をこえても、あせらない
売上1,000万円をこえると、「やばい、消費税がかかる」と思われるかもしれません。
フリーランスは、売上1,000万円をこえなければ、消費税を払わなくてもいいという法律上のルールがあります。
消費税を払うとは、次のようなことです。
たとえば、年間の売上が、税込1,296万円だとしたら、その消費税は、96万円。
この96万円をそのまま払うわけではありません。
多くのフリーランスが使う簡易課税という計算方法なら、
卸売業 9.6万円
小売業 19.2万円
製造業 28.8万円
飲食業 38.4万円
サービス業 48万円
不動産業 57.6万円
の消費税を支払います。
ただ、すぐではありません。
2016年(平成28年)に、売上1000万円を超えた場合、2年後の2018年(平成30年)の売上に対して消費税がかかります。
あくまで2年前の売上で、消費税を払うかどうかを判断するしくみです。
2年後の2018年の売上が1,000万円を超えているかは関係ありません。
900万円でも100万円でも、消費税を払います。
2017年に1,000万円をこえれば、その2年後の2019年は消費税を払わなければいけなくなります。
あせらなくても大丈夫です。
ただ、2016年に1,000万円を超えるようであれば、消費税がかかる2018年が来る前に法人にする手もあります。
資本金1,000万円未満で法人にすれば、さらに2年間は消費税がかかりません。
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売上1,000万円をこえても、ごまかさない
売上1,000万円が消費税を払うかどうかの基準です。
1,000万円をぎりぎり超えそうだと、「この売上を来年にしちゃえ」と思われるかもしれません。
きちんとした理由があればいいのですが、そうではない場合は絶対にやめましょう。
ましてや売上をなかったことにするのは、問題外です。
売上1,000万円前後で確定申告をした場合、税務調査の可能性も上がります。
税務署からすると、売上の間違いを見つければ、消費税をとれるからです。
もちろん、正しい数字であれば恐れることはありませんが、売上1,000万円ぎりぎりのときは、入念に数字をチェックしましょう。
売上1,000万円をこえても、ふやさない
売上1,000万円。
1つの目標にしていた方もいらっしゃるでしょう。
さらに売上を増やしていきたい!と思われるかもしれません。
気をつけたいのは、無理して売上だけを増やさないこと。
フリーランスは、人手も時間も、より限られています。
(人と雇わない場合)
売上拡大だけを目指していると、すぐに限界がくるものです。
1,000万円の次は、1,200万円、1,500万円、2,000万円と目指さずに、1,000万円を機に、今一度仕事のやり方、取り方を見直しましょう。
無理をせず、時間とお金のバランスをとった状態で、売上、利益が自然と上がっていくのが理想です。
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