ドローン検定(無線航空従事者試験)3級に合格しました。
試験概要、攻略方法をまとめてみます。
※愛機ドローンMavicPro iPhone 7 Plus
ドローン検定の概要
ドローン検定(無線航空従事者試験)は、ドローン検定協会が開催しているものです。
4級から1級、そして、その上のドローン操縦士などがあり、今回合格したのは、3級です。
4級・3級は誰でも受験できます。
試験は、年6回。2ヶ月おきに開催。
受験料は、4級 3000円、3級 5,500円、2級 12,000円。
出題方法はマークシート(4択)で、50問で100点、40問80点以上で合格。合格率は明かされていません。
試験時間は90分。30分たつと退席できます。3級はそれほどかからず9分で終わりました。
合格通知は、はがきで確認番号が送られてきて、
その情報をもとにサイトで確認します。
自己採点で合格だろうと思っていましたが、ドキドキです。
いっそ、はがきに合否を書いてくれていたほうがいい気がします。
(個人情報の関係なんでしょうが)
証明書も発行でき、後日合格証も届くそうです。
合格後は、メンバーサイトに登録でき、ここで、情報交換などができます。
ドローン検定の試験問題
ドローン検定の出題範囲は次のようなものです。
用語
一般用語 航空用語
基礎
機体 制御装置 送信機 バッテリー
機体特性
固定翼機 ヘリコプター マルチコプター
工学・気象学
航空力学基礎 機体構造 通信
運行管理
運行管理基礎
法規
航空法 電波法 小型無人機等飛行禁止法
ドローンを飛ばしていると、相乗効果があって理解しやすいです。
たとえば操縦方法も実際に飛ばしていると、体で覚えています。
私はドローン検定当日の朝にも、復習を兼ねてドローンを飛ばしに行きました。
モード1とモード2という2つの設定方法があり、モードによって左右のスティックの操作方法が変わるのです。
私はモード2を使っています。
「エレベーター」という名称は上昇というイメージですが、そうではなく、前進。「スロットル」が上昇です。
昔、エースコンバットをやっていた経験も役に立ちました。
バンゲリングベイも。
苦戦したのは工学、気象学関係。
数学が好きなのに文系を選んだのは、理科が嫌いだからでした。
まさかこんなところでしっぺ返しが来るとは。。。
渋々勉強しました。
・静止している物体に、同じ方向で6[メートル毎秒毎秒]の加速度を加えて移動させた場合、3秒後に何m移動するか
・高さ44.1mのビルの屋上からボールを自由落下させた場合、おおよそ何秒かかるか。重力加速度は9.8[メートル毎秒毎秒]
・8000mAhの容量のバッテリーから16Aの電流を取り出し続けた場合、約何分で充電を使い切ると見込めるか
といった計算問題も出ます。
4択なので、いざとなればなんとかなりますが。
「3級だからかるくでいいのでは?」と思われるかもしれません。
3級だからこそ全力でやる主義です。
昔、簿記3級を甘く見て痛い目にあい、その後の2級、1級、税理士試験で苦労した悔しさがあるので、それ以来、3級に全力を尽くしています。
ドローン検定の勉強方法
ドローン検定の4級と3級はテキストがあります。
テキストには練習問題があり、出題はほぼこれどおりです。
私が受験したときは、50問中43問がこれ通りに出ました。
その他も数字を変えているものが5問あったので、練習問題にないものは、2問。
(そのうち1つは計算問題でしたが)
テキストを繰り返しやっておくのが合格の秘訣です。
2017年1月22日に受験し、勉強開始は12月7日。ちょっとずつ勉強しつつ、勉強時間はだいたい12時間くらいです。
(実務演習除く)
その他こういった本も参考になりました。
勉強方法は、過去の国家公務員試験(マークシート)、税理士試験、パンシェルジュ検定、世界遺産検定などと同じ方法で、かつITメインでやっています。
1 テキストをバラしてスキャンしてPDFに
まず、テキストをバラしてスキャンしました。
テキストだけなら紙で読んでもいいのですが、今回の場合、テキストに練習問題が入っています。
練習問題は繰り返し解くもの。
マークシートですし、デジタル(PDF)にしたほうが繰り返し解くのが楽です。
(税理士試験のときは解答用紙をExcelで作ってプリントアウトしていました)
枚数が多いのでばらして、スキャンスナップでスキャンしました。
2 PDFをテキスト、練習問題、解答にわける
ドローン検定のテキストは、テキスト部分、練習問題部分、解答部分が一緒になっていて使いにくいです。
そこで、PDFをそれぞれに分けました。
(スキャンする前にわけてもいいのですが)
3 練習問題と解答を分析
テキストを読む前に、練習問題と解答の分析から入ります。
・どんな問題が出ているか
を確認するためです。
過去問題がある試験・検定は過去問題もやりますが、ドローン検定はありません。
問題を解いて解答をチェックして、合ってた・間違っていたとチェックするだけでは効果がなく、問題の意図、解答の方法、問題の解き方、傾向などを分析したほうが効果的です。
4 テキストを読む
上記3で、テキストの該当部分もチェックしますが、その後に、テキストを通読します。
練習問題がないところもありますし、流れで把握しておきたいからです。
5 スマホアプリMetaMoJi Noteで問題を解く
問題を解くのに、iPadに入れてApplePencilで解いてもいいのですが、今回マークシートということもあり、スマホ(iPhone 7 Plus)でやってみました。
使ったアプリは、MetaMoJi Note。
PDFに書き込みができ、片手で持ち、指で解答できます。
さらには、ノートテンプレートという機能が便利です。
ドローン検定の問題をテンプレートにしておくと、タップすればコピーされ、問題を解くことができます。
繰り返し解くときは、テンプレートを再度タップすればコピーされます。
アプリは無料版でも広告が出るだけなので十分です。
5 間違った箇所をGoogleスプレッドシートに記録
最重要なのは、間違いを記録すること。
これまで試験・検定をくぐり抜けることができたのは、間違い記録のおかげです。
(仕事でも人生でも同様に間違いを記録しています)
同じ間違いを繰り返さなければ成果が出る可能性が高まります。
今回は、GoogleドライブのスプレッドシートにPCで入力し、スマホで見るようにしました。
PCで入力後、スマホでも同期できるので楽です。
試験前はこれしか見ません。
試験前にテキストをあわてて見ても焦るだけです。
これまでの試験でもそうしてきました。
試験前にちらっと見たものが出る可能性もありますが、それで受かるか受からないかだったら、そもそも勉強が足りていないということです。
1発勝負ならまだしも、税理士試験のように、その綱渡りを5回繰り返さなければいけない試験では通用しません。
だからこそこういうくせがつきました。
6 問題を解く、間違いを記録するを繰り返す
その後、問題を解く、間違いを記録するを繰り返します。
テキストの練習問題は、3回解きました。
一度も間違えなかったものを3回目で間違えたり、1回目も2回めも間違えたり、いろんな気付きがあって興味深いです。
ドローン検定、ドローンを買ったら、受験するのをオススメします。
買う前だと実践していないので、効果が薄れるからです。
機体の理論的なしくみや航空法は、実際にも特に役立ちます。
ドローン検定の勉強をして、理論的な裏付けやしくみを理解できてから間違いなく操縦がうまくなりました。
次回は3/19。
2級を申し込みました。
2級はテキストが市販されていなく、検定に申し込むとテキストPDFがメールで送られてきます。
このPDFと3級の範囲が出題されるそうです。
https://drone-kentei.com/index.html
昨日の夕方、1泊2日の栃木・川治温泉旅行から帰宅。
雪が降って寒かったのですが、温泉がより楽しめました。
ご飯もおいしく、取材(ブログネタ写真・ドローン動画)もできて満足です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
日光駅
日光東照宮
栃木でドローン
ドローン検定合格通知書
日光 えんや
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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