自分の仕事、業種、職業ならではの特色には、歓迎すべきものもあれば、そうでないものもあります。
そうでないものを払拭するように生きてみましょう。
※居酒屋にて iPhone 7 Plus
「この仕事」だからしかたない
仕事。
生きていくためにはお金が必要で、お金のためには仕事が必要であり、優先されるものではあります。
ただ、その仕事のために犠牲を払いすぎることも多いです。
この仕事だからしかたない
この業種はこうだから
という呪縛にとらわれすぎては、人生を楽しめなくなります。
その「呪い」をといていきたいものです。
たとえば、飲食店だから、土日は休めないというもの。
飲食店をやっている限り、土日はありません。
平日休めるといっても土日が休みの友人とは遊べず、家族が土日休みならその予定も合わないということになります。
土日が稼ぎ時ではあるのでしょうが、平日のみで成り立たせるようにする努力は不可能ではありません。
現に、お気に入りの飲食店、池袋の『たまにはTsukiでも眺めましょ』は土日月の週休3日。ランチもやっていないお店です。
美容院だから土日は休めないというのも「呪い」でしょう。
土日が休みの美容院があってもいいはずです。
他にも
・ライターだから
・デザイナーだから
・プログラマーだから
・○○士だから
と、その仕事、業種、職業ならではの「呪い」があります。
「確定申告」という呪い
確定申告を代行すべきか
税理士という仕事にも「呪い」はあります。
その1つが確定申告。
個人の確定申告(所得税)の提出期限は、今日3月15日。
毎年、毎年、これに苦しめられている呪いがあります。
この「呪い」を払拭すべく、努力してきました。
自分のためでもありますが、今、そして未来のためにやっていることです。
税理士を目指そうと決めたときからそう誓い、今ではその呪いを払拭しています。
確定申告という仕事が大事であり、意味があることではあるのですが、そのために犠牲を払いすぎるのは、あるべき世の中ではありません。
自分で確定申告をするというのがあるべき世の中です。
そのためには税金のしくみをもっとシンプルにし、それぞれが知識を身につける必要があります。
経理や税金が教育課程になく、いきなり確定申告となればわからないのは当然です。
そのわからないものを税理士が代行すればいいというものではありません。
任せっきりだとわからないままだからです。
税務署で無料相談会があるといっても、すさまじい混雑で、待たされ、十分なアドバイスも受けることができません。そしてそこには多額のコスト(税金)が使われています。
これも望む未来ではなく、呪いの一つです。
もちろん、サポートが必要なケースもありますが、自分でできるようになれば、無料相談会の混雑も税理士への依頼もしなくてよくなります。
その分、われわれは知識やスキルを提供し、違った形でのサポート、自分でできるようなサポートもできるはずです。
私は現にそのサポートだけの仕事をやっています。
今朝もツイッターでコメントをいただきました。
こういったかたちでの貢献も、ネットがある今はできるのです。
Macで確定申告。Sierra(10.12)でe-Taxをする13ステップ https://t.co/I6ku0xbD5f / すばらしい、これのおかげで結局Webから確定申告できた
— 早寝早起節制 (@4huya) 2017年3月14日
確定申告の仕事をするとしても、ネット、ITがある今は、やりようがあります。
(私も確定申告の案件は受けています。ただし案件数は限定しています。)
紙の時代、物量作戦の時代はもう終わっているのです。
「呪い」をとく必然性
私にはこの「呪い」を払拭する必然性があります。
祖父は税理士であり、66歳で亡くなり、税理士事務所もそのときなくなりました。
当時、私は8歳でしたが、「税理士」という仕事を意識したのは祖父のおかげです。
母や叔母、祖母から伝え聞くその仕事は、
・自宅でも仕事していた
・数字を使う仕事
というものとともに、
・ずっと仕事をしていて大変だった
・確定申告の時期はめちゃくちゃ忙しい
といったものもありました。
この税理士ならではの特色は、当時から36年たった今も続いています。
私が税理士を志したときも、母は、「あんな大変な仕事に・・・」と。
(公務員を辞めてからのことなのでなおさらだったでしょうが。。)
ただ、私は、この税理士の「呪い」をとくつもりで志し、試験を受け始めました。
Excel、ITがあれば、やりようがあるはずだと。
呪いをとくとともに、仇討ちでもあります。
税理士という仕事がゆえの大変さがなければ、祖父はもうちょっと生きていたかもしれないと今でも考えているからです。
独立してからは、
・確定申告収入に頼らない仕事のしかた
・効率化
・時間管理
を徹底し続け、今に至っています。
当初は、母や叔母も心配していましたが、独立後3年目くらいからはいわなくなりました。
この時期に、マラソン行ったり、トライアスロン行ったりもしていますし、ブログもずっと書いているからでもあるでしょう。
そして、この時期、3月12日に娘が生まれたのも、何かの縁だと思っています。
「呪い」にとらわれていたら、それどころじゃなかったかもしれません。
今日も病院で過ごします。
今の世代で呪いをといておく
仕事、業種、職業ならではの呪いは、自分だけのものではありません。
次の世代のためを考えれば、今の世代で呪いを解いておきたいものです。
もちろん、前の世代の方には経緯を払っていますし、感謝しています。
ただ、「呪い」までも引き継がなくてもいいはずです。
だからこそ私は微力ながら業界にも働きかけています。
私だったら、サービスをお願いしている人が、
・繁忙期で大変だ
・あと10件で終わる
・早く片付けたい
・忙しくて家族に会えない
・この時期は飲みに行けない
・あー終わった!打ち上げだ!
・疲れがたまってきた
・ねてない、ねむい。。
・いらいらしてきた
なんて思っていたら嫌です。
「呪い」にとらわれているとこういう気持ちになってしまうでしょう。
昨日は、税理士向けメルマガのオフ会でした。
冒頭の写真はその会のものです。
あえて、確定申告時期(〜3/15)に飲み会を開いたり、イベントをやったり、セミナーをやったりしています。
5名の方に参加していただき、「呪い」のない、明るい未来について語り合いました。
(当日朝の告知にもかかわらず、ご参加いただきありがとうございました)
こういうことができるのもネットがあり、発信ができる今だからです。
自分はもちろん、業界の「呪い」をとければ、その先につながる人々へも波及します。
あきらめず、立ち止まらず、変えていきましょう。
「写真を待ち受け画面になんてしねーよ」なんて思っていましたが、誕生した日から待ち受けにしております。
ホーム画面のアイコンが邪魔なのでがっつり減らして。
人は変わるものですな。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
おへその掃除→ギャン泣き
亀戸 焼肉きっちょう
田町 木村屋本店
■著書
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