2017年6月11日、バラモンキング(五島長崎国際トライアスロン スイム3.8km バイク180.2km ラン42.2km)、無事完走しました。
完走記その3はバイクです。
※レース前日に撮影
今回の補給&レース戦略
補給戦略
スタートは7:00、スイムは1時間39分、着替えが終わり、8:50頃、バイクをスタートできました。
長い旅路、補給も大事です。
ランチの時間も延々とバイクで走っているので、ランチも兼ねて。
着替え時には、ウェアの背中側のポケットに、補給食を入れます。
(ウェア自体はスイムの時から着ています)
左側にはがっつり系(スポーツようかん、チーズかまぼこ)
真ん中にはグミとiPhone 7 Plus
右側にはジェル
がっつり系が大きすぎて、ちょっと失敗。
チーズかまぼこも袋から出しておけばよかったのですが、そうではなく、途中でくいちぎって食べました。
さらにはバイクにケースをつけています。
今回は2つつけてみました。
いつもはウェストポーチをつけるのですが、重くなることもあるからです。
前方のバッグは普段の補給用。
ジェル、塩熱サプリ(塩補給)、ペスパプロなど。
塩熱サプリは、「オブラート」でつつんでみました。
商品名が「オブラート」でサプリをつつんでおけますし、そのまま口に入れば溶けてくれます。
これは楽だったので、今後も使おうかと。
後方のバッグは、緊急用。
眠気覚ましのブラック&ブラック(ガム)やミンティア、カフェイン入りのジェル、胃薬、痛み止めなど。
ガムもつつみをとっておけばよかったと反省・・。
この他、バイクのハンドルの位置にボトルをつけストローで飲めるようにします。
ここには、ここでジョミ(はちみつ系)を5本、エネルゲンを1袋。
最初は濃いので、途中で水を補給所で補給します。
もう1つのボトルには塩飴、クエン酸を溶かしたドリンクを。
補給所(エイド)は、20km、34km、46km、57km、69km、81km、90km、102km、113km、125km、137km、157kmと10〜20kmごとに水、スポーツドリンク、バナナ、クッキーをもらえる場所です。
(水やスポーツドリンクはボトルに入れたままもらえる)
さらには、スペシャルニーズバックというものを預け、81kmまたは136km地点で受け取ることができます。
スペシャルニーズバッグに何を入れるか、81kmで受け取るか136kmで受け取るかが悩みどころです。
今回、私が入れたのは、コーラ、コーヒー、きなこもち、プリングルス、キレートレモン(クエン酸)。
眠気覚まし、テンションアップ、口直し、体のケアなどといった目的で入れました。
・バイクに積んでいる補給食
・ポケットに入れている補給食
・スペシャルニーズバッグ
・補給所(エイド)
をどう組み合わせるかが重要です。
バイクやポケットから目当ての補給食が出てこなくて、あわてたときのドラえもんのようになってしまうこともあります。
今回、どういう作戦でいくか考えていたとき、チームメイトのみよっしーにアドバイスをもらい、その作戦がうまくハマりました。
聞くとそれほど補給をとっていません。
これまでは、エイドで毎回新たにドリンクボトルをもらっていましたが、みよっしーを真似て水だけもらうようにし、水をのみ、ボトルに補給し、自分にかけて、捨てる(エイドにはボトルを捨てる場所があります)という流れに。
糖質制限で、私自身の燃費もよくなっていたので(練習や横浜トライアスロンで実感済み)、補給を最低限にしてタイムを重視することもできると考え、実際にうまくいきました。
以前は、米やパンなどを食べていましたが、血糖値が急激に上昇し眠くなることも多かったので今はやめています。
今回のレース戦略
バラモンキングのバイクの特徴は、坂というより山。
こういった高低差です。
180kmもあるから平坦で楽なコースだろうとトライアスロンを始めた頃は思っていましたが、決してそうではなく容赦ありません。
当然、坂対策で山にいってトレーニングしてきましたが、そのトレーニングで感じていたのは、「平地が大事」ということ。
坂に気を取られがちですが、そこで疲れてしまうと平地で飛ばせません。
この平地のスピードを一定以上に保つ、もっといえば、平地で飛ばせるくらいの力を残して坂をクリアすることが大事なのでは?と。
高低差を見ても、実際に走ってみても、そこそこ平地はあります。
これはランも同じことがいえ、平地で飛ばせる選手が速かったりもします。もちろん上りが速いにこしたことはないのですが、私レベルだと上りでがんばりすぎると平地が飛ばせません。
上りのスピードを捨て、たとえば、15kmのところを10kmで行ったとしても、平地でちゃんと30kmで走れたほうがトータルで速くなるのでは?と考えました。
じゃあ、その上りで「がんばる」とは何か。
そもそも「疲れる」とは何が疲れるのか、なぜ後半にペースが落ちるのか。
考えつつ、師匠に相談したり、トライアスロンショップの店長に質問したりしていました。
その答えは心拍。
心拍数が高くなりすぎると、がんばりすぎることになり疲れてしまうとのことでした。
じゃあ、心拍に気をつけよう(いまさらですが)と考え、今回実践しました。
心拍チェックの強い味方
心拍をチェックするのは、心拍計が必要です。
通常はトライアスロンウォッチに心拍計測機能があり、このようなバンドを胸につければ測れます。
ただ、めんどくさいんです。
ちょっとずれて計測できないこともありますし、つけ心地も多少は気になります。
そんなめんどくさがりやの私のためか、強い味方が登場しました。
新型ガーミン935なら、手首に時計をつけているだけで、心拍を測ることができます。
バンドはいりません。
さらにサングラスにつければ、ディスプレイを目の前に表示できるバリアビジョンを使いました。
レース導入ははじめてでしたが、180km走っても気になりません。
これなら、常に心拍、スピード、ギア、ケイデンス(ペダルの回転数)をチェックできます。
ITガジェット、数字をチェックとブランディング的も一致するという優れものです。
恒例の?トラブル
仲間探し
そんなこんなで万全の体制で臨んだバイク。
序盤はチームメイト探し。
スイムのスタートでそれぞれ分かれて以来、ここで会える可能性があるからです。
スイム→バイクの着替えで、仙人と熊と遭遇。
着替えが先に終わったのは私でしたが、2人ともバイクが速いので、追いつかれるだろうなと。
それでも追いつかれないくらい、がんばらないで飛ばしたつもりです。
スイムが速いえぇ。。さん、みよっしーはおそらく前。
羅王、ザック、バッシーは前か後ろかもわかりません。
スイム苦手なザックは大丈夫かな・・波あったし・・とことさら気になります。
ペアリングトラブル
①〜⑤まで回り、⑥の地点で折り返しがあるので、仲間をすれ違えるので、そこまで(がんばらずに)飛ばして、1人でも多くの仲間と会いたいと思っていました。
スイムで無事だったことを確認するためでもあります。
新兵器のバリアビジョンで、心拍数チェックも完璧!・・・のはずでしたが、接続がうまくいっていません。
画面にはペアリング(接続)しているというメッセージが表示されるのみ。
新兵器不発です・・・。
一度とまって設定しようかとも思いましたが、タイムロスですし、せっかくいい調子で走れている流れを止めることになります。
そのまま走ることにしました。
バイクもサイクルメーター(ガーミン510)というものをつけてあり、スピード、ケイデンス、ギアは見ることができます。
ギアも、ここまでは使ってもいいという基準を作り(アウターの3枚目)、そのギアである程度の幅をもって走れるようにセッティングしてもらっていました。
そのギアとケイデンス(90回転を目標)を見つつ序盤は進みます。
せっかくの新兵器はどうしよう・・・81km地点のスペシャルニーズバッグで設定しようか・・など考えつつ、ゆるやかな下りであれば、設定できそうなことに気づきました。
設定ボタンを押し、ペアリングし、とちょっとずつ設定し、なんとか接続。
(ガンダムSEEDで戦いながら設定を変える場面があったなぁとほくそ笑みました)
心拍が表示されました。
ただ、設定が標準のものにもどっているので、スピード、ケイデンスやギアは表示されません。
(タイムやラップタイムなどが標準では表示)
これを変えるのは止まらないと無理なので、心拍だけを見れればいいとあきらめました。
私の最大心拍数は181(死ぬほど走ったとき)、平常時は60くらい。
目安の心拍数は、
(最大心拍数181-平常時心拍数60)×80%+平常時心拍数60=156。
この156を目安にし、これを超えたらペースをちょっと落とすということをやっていました。
このやり方・考え方が正しいかどうかわかりませんが、どういうときに心拍が上がるか、負担がかかっているかがわかったことも成果です。
上りは心拍が当然上がります。
その他エイドでも上がりました。
ボトルをうまくとれるかで心拍が上がるのかもしれません。
平地や下りではそれなりにこいでも心拍は上がらないので、思い切り飛ばせます。
心拍の負担がなく飛ばせるなら飛ばして損はありません。
(ただ、ここで1つ落とし穴が・・。脚への負担を考えていませんでした・・。)
練習の成果か、今回は上りでもそこそこ抜けて、平地で向かい風でも選手を抜けました。
上りではそれほど差がつかず抜けませんが、やはり抜けるのは平地。
平地の速度を高めるというのはあながち間違ってないのでしょう。
ハイパーボールの筋膜リリースも効果があったものの1つです。
昨年と比べると間違いなくやわらかくなりました。
チームメイトと再会
折り返しが近づき、最初に会えたのはみよっしー。
バイクが速いみよっしーとすれ違えたのはうれしいことです。
(とはいえ、20kmほど差がついてますが・・)
45km地点で折り返して戻るときに、「元帥!(私のコードネーム)」が聞こえた気が。
位置的にいうと、えぇ。。さんかな。。と思っていましたが、確認がとれません。
「えぇ。。さん細いからなぁ」と見えなくてもしかたないやと。
結局空耳だったようで、えぇ。。さんは、みよっしーの前を走っていました。大きなトラブルとともに。
まさかこんなことになっているとは。
その後間もなく仙人とすれ違い。
仙人とすれ違うということは、そこそこいい走りなのかなと思っていましたが、あとできくとトラブルがあったようでした・・。
次のすれ違えたのは羅王。
今回もトラブルを抱えての出場だった羅王。これまで絶好調でレースに臨んだことは記憶にありません。
多少盛っているのでは?と思うこともありますが、本当に痛そうなときもあり、仲間ともども心配していいのかどうかわからないことも・・。
そんなトラブルを抱えつつもこの位置にいます。
声をかけながらすれ違うと、なにやら塊が。。
うちのチームのシャツを着ているようにも見えます。
96kgの熊でした。
太っても熊。それなりに速いのでこの位置にいます。
折り返して戻ってくると、すれ違い区間は終わります。
ここを過ぎると仲間と会えるのは55km、3時間後くらいです。
見えてきたのはザック。
スイムが苦手で、かつ、2015リタイア、2016胃腸炎で五島に来てまでスタートできずだったザックが見えてきました。
陸に上がれば最速の男。
無事だっただけではなく順調に走っている姿を見て一安心でした。
結果、幻のえぇ。。さんとバッシーとはすれ違えず。
落とし物その1
バイクは今回快調でした。
20km地点の看板を見ても、「まだ残りの距離を考えたくない!」と思わず「あと160km!」
30km地点の看板を見ても、「あと150km!」
とポジティブに考えることができました。
60km地点に来て、バイクスタートから2時間10分。
全体の3分の1で、この調子、かつ、このタイム。
2時間10分×3とはならなくても目標の7時間は射程距離でした。
そんなとき、メーターのケイデンスをみると、表示されていません。
ケイデンスセンサーはペダルがついてるクランクにつけます。
恐る恐る下を見ると、ケイデンスセンサーがありません。
どこかで落としたようです。
このケイデンスセンサー、5月に落として買ったばかりでした。。
数千円の出費。
でもこれで完走できれば安いもの!とポジティブに考えました。
(落とし物はこれだけでは済まなかったのですが)
ケイデンスがわからなくても今回は心拍数があります。
このトラブル以外は好調で、心拍コントロールがうまくいったのか、減量したか、糖質制限で燃費がよくなったからか、バイクの新パーツ(クランク)がよかったのか、練習の成果かわかりませんが、坂でもつらくありませんでした。
いい天気で、きれいな景色も楽しめます。
調子が悪いと景色も楽しません。
81kmか136kmか
スペシャルニーズバックは、周回する部分で、1週目にとるか2周目にとるかを選べます。
図の⑨の位置です。
1周目だと半分ちょっと手前、2周目だとあと44km地点。どっちもどっちです。
調子がよかったので、余計なこと(補給)をしなくてもいいかなと思っていましたが、多少疲れも出てきたので1週目にとることに。
コーラをちょっと飲みボトルに入れ、眠気覚ましのコーヒーはポケットへ、きなこもちはスルー、プリングルスを一口、キレートレモンを飲みました。
トイレも済ませ、妻にLINEで生存確認も。
写真を見るとまだまだ元気そうです。
補給中、仙人がさっそうと抜いていきました。
本調子ではなく、トラブルもあったのに、今回もバイクはチーム最速。さすがです。
今振り返るとここの補給はいらなかったかなぁと。
カフェインをここでとらなくてもよかったかもと思っています。
今回は眠気もありませんでしたし。
(2015年は眠くて大変でした)
腰→太もも→腰→太もも→・・・
このまま調子よくいくかと思っていた矢先、腰が痛くなってきました。
乗るポジションを変えてごまかしつつもそれなりに痛みます。
その痛みがなくなってきたかなぁと思ってたら、今度は両太ももが。
つりそうになり、こぐのを緩めてつらないようにするのがせいいっぱいでした。
太ももの前は、使ってはいけない筋肉。
ここが痛くなるということは無駄な力が入っている証拠です。
2014年、2015年は、この太もも痛に悩まされましたが、克服できたつもりでした。
が、今回再発。
おそらく心拍を気にしすぎて、力が入ってしまったのでしょう。
太ももか心臓か。どちらも大事ですし、このへんのバランスはまだまだです。。
つったときに効くといわれているマグネシウムが入ったマグオンを飲んでちょっと落ち着きますが、そうすると今度は腰が。。腰がなおったら太ももが・・と繰り返しでした。
痛くなるということは、何か問題があるということ。
まだまだ鍛錬せねばです。
2周目に入り、折り返しに。
ここでもみよっしー、仙人、羅王、塊(熊)、そしてザックとすれ違えます。
えぇ。。さんとバッシーとはここでもすれ違えず。
えぇ。。さんは前を走っていましたが、バッシーは心配になります。
バイクからランへ
2周目は痛みとの戦い。
腰はなんとかおさまりつつも、太ももは油断するとつりそうです。
下りでゆるめて、復活したら走るという感じでした。
後半になると、心拍のアラート(156を超えると警告が出るように設定)がなりません。
「時計の調子悪いのかな」とも思いましたが、調子悪いのは己でした。。。
後半は疲れも痛みもあり、心拍が上がるほど攻めきれていないのです。
結果的に遅くもなります。
時計をみると、バイクゴールの目標、16時までにはなんとか間に合いそうでした。
ラスト30km。
⑪の位置でも折り返し、仲間とすれ違えます。
ここで、えぇ。。さんとすれ違い。
まさかのトラブルには気づきませんでした。
断固たる決意【バラモンキング2017悶絶記2】 | ど真ん中を生きる独立・経営
その後仙人とすれ違い。
なかなか差をつめられません。
すれ違いが終わる頃に、羅王と遭遇。
なんだかんだ決めてくる羅王。さすがです。
塊(熊)、ザック、バッシーとは会えず。
次はランで会えることを期待して、進みます。
太ももやばし・・
最後の15kmほどは、それほど坂がありません。
が、今の私には下り坂が必要でした。
太ももを休めるためです。
坂がなくて太もも休みがないので、痛みは悪化していきます。
このバイクで終わりならいいのですが、このあと、42.2kmのランが待ち受けているわけです。
バッファローマンのあとに悪魔将軍
ベジータのあとにフリーザ
クロコダイルのあとにドフラミンゴ
と戦うようなもの。。。
アミノ酸やクエン酸を飲みつつ、回復を祈りながら、バイクのゴールへ向かいます。
バイクゴールは、16時8分。
バイクのタイムは7時間29分でした。
目標の7時間はオーバーしましたが、前年より30分、ベストより20分縮めたのでまずまずです。
残り時間は5時間52分。たった42.2km。
つづく
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秋のマラソンの抽選結果が続々と届いています。
大阪、神戸→落選
横浜→当選
横浜は2015年も当選したのでゲンがいいです。
生まれ故郷の大阪、走りたいのですが。。。
あとは、福岡に申し込んでいますし、地元宮崎も申し込む予定です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
とある打ち合わせ
とある教材購入
【昨日の娘日記】
最近、朝はごきげんタイムで、メリーの下で寝転んでいます。
夜はいまいちですが、あぐらかいてそこに乗せるとごきげんです。
■著書
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