働き方改革は、国や会社主導ではなく自分ごとであり、自分が動くものであり、ずっと続くものです。
働き方改革の選択肢として、私もやってきた3つについて書いてみました。
※品川付近にて iPhone 7 Plus
働き方改革は、自分次第
「働き方改革」というブーム(トーン、キャンペーン)が落ち着きつつある今、やはり、働き方は自分次第だと感じます。
自分が動かないと何も変わりません。
雇う側にしたら、できるだけ安く、成果を出してくれるのが一番。
そして、その成果を長時間労働でしか測れないのなら、働き方改革は難しいでしょう。
そもそも、希望とする働き方は人によって違います。
休みがなくてもがっつり稼ぎたい人にとっては、いい働き方でしょうが、仕事と人生を楽しみたいという人にとっては、いい働き方ではない場合もあるはずです。
早く帰って勉強したい人もいれば。早く帰るのが嫌な人もいます。
逃げ切れればいいやと思っている人も多く、そういう人は働き方改革には興味がありません。
異なる価値観の中で、同じような改革をされても、意味がないいわけです。
私も働き方には苦しんできました。
少数派だったからです。
13年かかった働き方改革
「働き方」という言葉もない頃、1997年に働き始め、多くの疑問がありました。
・給料は定時までの金額で払われるはず
・今の仕事はいいけど、異動になったらどうなるだろう
・転勤てやだな
・おなかすいても帰れないのはつらい
・かといって、18時頃に残業のための腹ごしらえに行くのは嫌
・飲み会とか、おごってもらっても行きたくない
・明日は休みだからっていっても、朝まで飲みたくない
・仕事って教えてもらえないんだな
・毎月決まった時期に残業ってのもなんかなぁ。
・この人はなんでこのポジションにいるんだろ
・仕事してんだから、立ち止まって話しかけないでほしい
・この手続き、なんで必要なんだろ
・この人、なんでこんなに威張るんだろ
・ランチに、たいしておいしくないもので1,000円、しかも愚痴を聞きながらは嫌だなぁ
・早く帰ると嫌味言われるのはなんでだろ
最初に勤めたのが、公務員(総務省)だったこともあり、異質だったのも確かです。
今後、長く働くことは考えられず、ひとまず3年たったら考えようと思っていました。
3年経ったときに、27歳なので、そこから何かできるかもと思っていたわけです。
そもそも、1日の大半(8時間)、1週間の大半(5日)、そして人生の大半を費やす仕事。
楽しく過ごせればなぁと漠然と考えていましたが、どうすればいいかはわからず。
結果的に、3年たって異動があったときに「辞める」と決め、その3ヶ月後に退職、税理士試験の道へ進みました。
このとき、税理士を選んだのは、「独立」も視野にあったからです。
社会不適合さはなんとなく自覚していたので、転職してもまた同じこと、働き方への疑問は持ち続けるのではないか?と感じていました。
その疑問はそのとおりで、その後、税理士事務所→税理士事務所→IT企業→税理士事務所を経験し、流れ着いたのが独立です。
独立して理想の働き方を!と思いきや、そうそううまくいきません。
「働き方」がまずまずになってきたのは、独立3年ちょっとたった、2010年頃でした。
1997年から2010年。
働き方改革は、足掛け13年かかっています。
今も改革は続いているので、終わらないものではあるのですが、一区切りついたのは、2010年です。
自分としてできることはやり、私の結論としては、独立し、しかもひとりでやるというスタイルにたどり着きました。
どんなに時間がかかっても、働き方改革は自分でやるものだと思っています。
国や会社を待っていても、自分にとっての働き方改革でなければ意味がありません。
働き方改革の3つの選択肢
働き方改革の選択肢は3つあります。
1 今の会社
会社(個人事業主、役所などを含む)でできることはあります。
どんな仕事をするか、どのくらい仕事をするかもある程度コントロールは効くはずです。
ただ、そのためには、発言権を高める、やんわり根回しする、仕事を選べるようにすることが欠かせません。
いわば社内政治に打ち勝たなければいけないわけです。
たまたま私は、PC、プログラミング、Excelといったスキルを身に着けたのが幸いで、そういった好きな仕事が回ってきていました。
「仕事を選ぶ」というのは独立していなくてもある程度はできるはずです。
ただ、仕事ができると思われると、仕事がどんどん舞い込んでくるので、コントロールは欠かせません。
長時間労働のタフな仕事が回ってくる可能性もありますので、魅せ方は考える必要があります。
また、わりきりも大事です。
早く帰って何か言われても気にしないようにしていました。
働きはじめて1年目、飲み会途中で21時に帰ったときに、翌日、「昨日途中で帰ったよね!」と先輩に怒られたのです。
こちらとしては、21時まで残ったつもりでしたが、その先輩には足りないようで。
終電まで、または朝まで飲む、どこかに泊まるまでやって認められるようでした。
どうせ怒られるなら最初から飲み会に出ないほうがいいやと、わりきって、飲み会自体に出なくなり、早く帰るようにしました。
そのためにスキルを磨き、ランチの時間に仕事をしたりして、時間を作っていたのです。
ランチの1時間をうまく使うために、自分で作って弁当を持っていくようにしました。
そうすれば、一緒にランチへ行かなくてもすむからです。
やりようはありますが、社内でどうしても逃れられないのは上司。
上司で変な人にあたるとどうしようもないのが事実ですが、上司対策は必須です。
さらには社長。
大企業は別として、社長が働き方改革に興味がなければ自分の働き方改革は難しいでしょう。
よくもわるくもトップダウンですので。
社長が変わらないと、働き方は変わりません。
ということは、やはり自分が動かないといかないわけです。
今の会社で働き方改革が可能かどうかをまずは考えましょう。
2 転職
会社に限界を感じていたら、転職を考えるべきです。
私も最初はそうしました。
転職すれば、仕事も人も変わります。
それがいい方向に変われば、働き方改革に一歩進むわけです。
自分の働き方にあった場所を探すのがなかなか難しいのですが、諦めずに活動し続けましょう。
独立前は、常に転職を考えていました。
いつでも動けるように、調べておく、力をつけておくのは大事です。
その会社でしか役に立たないスキルには興味がなく、自分の身につくスキルが何かを考えていました。
税理士業界でいうと、その税理士によってやり方が違います。
使っているソフトも違うわけです。
それらにとらわれすぎず、自分がこうだと思ったやり方を磨いていました。
会社も永続するものではなく、会社がなくなったらダメになる働き方は意味がありません。
いつでも転職、独立できるようにしておくのは、必要なリスクヘッジです。
会社への忠誠心とはまた別のものといえますし、そもそも忠誠心が必要なのかどうかでしょうね。
今の会社で働き方改革は望めないけど、
・仕事が好き
・担当のお客様がが好き
・同僚、上司、部下が好き
と現状を変えないのも危険です。
自分の働き方改革ですから。
転職活動する暇もない、気力もないのは赤信号です。
仮病で休んででも転職活動しましょう。
本当の病気になってからでは遅いです。
私の場合、この基準が低く、胃が痛くなったり食欲がなくなったりしたら、「黄信号」と思っていました。
3 独立
独立すれば、「自分の働き方改革」は一気に進む可能性があります。
可能性があるだけで、確実ではありません。
独立しても意図しないことは多く、理想の働き方ができないことも多いです。
私も例外ではなく、食べていくことに必死で、気づくと独立前よりもつらいのでは?と思うこともありました。
今は、独立前にもう戻りたくないという気持ちです。
(どこも雇ってくれないでしょうが)
・有給はない
・仕事がいつまでもあるとは限らない
・仕事をとっていかなければいけない
・かわりはいない
・相談できる、責任をおしつけられる上司はいない
・オンオフがない
など、独立のデメリットは多いので、1の今の会社、2の転職で自分の働き方改革ができるのがベストでしょう。
今でも私は、1、2、3の順におすすめしています。
ただ、私の場合は、これまでいたところで働き方改革ができていたとは思えません。
独立しかなかったのです。
今の会社で見込みなく、転職も難しければ独立しかありません。
人手不足とはいえ、転職に適した年齢はありますので、独立を見据えた動きは誰しも必要でしょう。
会社員でありながら副業をするのもいい選択肢です。
いずれにしろ、「自分」の働き方改革は、ずっと続くものであることは、忘れてはいけないことでしょうね。
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イオンに行ったりオクトーバーフェストに行ったり。
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