昨日、『雇われない生き方セミナー』を開催し、独立のタイミング、独立への一歩について話しました。
話しながら感じたことを整理しつつ書いてみます。
※富山 環水公園にて iPhone 7 Plus
独立のタイミングは難しい
独立したいと思ってのそのタイミングは非常に難しいものです。
なにせ給料はなくなるし、仕事はなくなるし、行くところもなくなります。
周りの説得もしなきゃいけないし、何で食べていくかも決めなければいけません。
「独立は楽しい」といっても、実質は厳しい風に吹かれてることも多く、何が何でも独立がいいわけでもないのです。
それでも独立したいのなら、そのタイミングをとらえ、一歩を踏み出さなければいけません。
独立への一歩が踏み出せる3つの導火線
次のようなものを独立の一歩を踏み出すきっかけにしてみましょう。
私が独立の一歩を踏み出したときの導火線でもあります。
1 イラッ・つらい
感情に任せて行動してはいけないとは言われますが、感情は大きな導火線になります。
理屈ではなかなか動けません。
理屈上、独立は、リスクは大きいものですし、理屈で考えてたら独立は遠のく可能性は高いです。
感情を導火線にして、そのあとに理屈で味付けするくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
私の導火線も感情です。
独立の一歩、公務員を辞めたときの感情は、
・こんなのおかしいといったイラッ
・残業だらけで嫌だというつらさ
でした。
仕事ってそんなものだと怒られそうですが、当時の私は嫌でつらかったのです。
人の感情は、それぞれですので、「そんなことで」と思うことが本人にとっては重いものであることも多いですし、人がつらいと思うようなことが平気だったりもします。
独立への一歩も人それぞれです。
私の場合、その導火線に火が付きやすく、異動で状況が変わった日の数日後には「やーめよ」と決意しました。
その後に、理屈で、「じゃあ何をやるか」と考えたわけです。
その後税理士業界に入り、資格をとりながら、働きつつ、転職しつつのときも、感情が導火線でした。
独立もそうです。
もちろん、「こんなところやめてやる!」とは言いませんでしたが(似たようなことはあった気が・・)。
最終的には、怒りの感情から、「(一緒にやっているのは無理です)独立しようと思います」と話したことで、独立が決まりました。
独立したいんなら、その感情を利用してみましょう。
「このイラッの力を借りないと、いつまでたっても踏み出せないや」とも考えることができます。
(もちろん、穏便に辞めるべきですが)
そのときに考えたいのが原理原則の働き方。
1日8時間×5日で食べていけるというのが原理原則です。
(それでも多いのですが)
これ以上あれば、多く働いていることでもありますし、そうしないと給料が充分でないというのは、何かがゆがんでいる可能性があります。
「毎日20時には帰れます」といっても、定時が17時だったら3時間も超過していますし、「終電では帰れます!」といっても丸2日近く(8時間×2)働いていることになるでしょう。
2 年・歳
年もきっかけになりえます。
キリがいい年、「2000年」に私は最初の一歩(公務員退職)を踏み出しました。
といっても、「3000年」は待てませんし、2100年も現実的ではありません。
・・・なら、「平成30年」があります。
これを導火線にするのも1つの手でしょう。
オリンピックの「2020年」もキリがいいかもしれませんが、あと3年あります。
また、歳もきっかけの1つです。
最初の一歩は、「公務員を辞めるのが27歳。税理士試験合格まで3年かかっても(10年かかるともいわれている試験)、30歳までになんとかなる」と考えました。
独立を踏み出したのは、34歳の夏。
12月生まれですので、35歳になる年でした。
年や歳をきっかけにしてみましょう。
3 残りの人生
残りの人生をどう考えるか。
独立したいなら、残りの人生を考えるのも手です。
公務員のとき、
「このまま勤めているのは嫌だな」
とは思っていました。
・超年功序列
・トップは狙えない(キャリア組がいるので)
・転勤・異動・上司のリスク
などを考え、
「今(当時20歳台後半)はいいけど、30、40、50となったときにどうなるのだろう」
という不安もあったのです。
「40になったときにあそこ(係長の席)か・・・」とも。
そして、「嫌だな」と思う以上に、「向いてないな」と痛感しており、
「この先、転職しても同じことが起こる」と、独立を目指しました。
(そのとおりで転職を繰り返すわけですが)
漫画(ジャンプ)の読み過ぎで、何かを捨てて何かをやり遂げることへのあこがれもあり、
「公務員辞めて、食べていけるようになったらかっこいいだろうな」
「将来ネタになるだろうな」
という思いも。
また、
「このままここにいて、牙が抜けないうちに、丸くまとまらないうちに独立したい」
とも思っていました。
当時は考えていませんでしたが、残りの人生が何日あるかを考えるのもおすすめです。
仕事は人生の大半なので。
こちらの記事でも書いています。
最近、こういったものも作りました。
デザインはこれからですが。。
独立への一歩は独立でなくてもいい
独立への一歩=独立でなくても問題ありません。
独立への一歩は、転職や退職でもいいと思うのです。
(ただし、退職してからまた転職はそれなりにリスクがあるでしょうね)
私もそうでした。
昨日、『雇われない生き方セミナー』を一緒にやった髙坂さんも、会社を辞めてから、飲食店で修行したり、各地を旅したりして、4年後に独立しています。
今、独立について考える気力、時間、お金がなかったら現状を変えないと、変わりません。
給料が急に増えたり、残業が急になくなったりすることはなく、逆に環境は悪化する可能性はあります。
AIにより仕事がなくなり、暇になるけど給料も下がるとなると大変です。
AIにより仕事がなくならなくても、仕事が安くなり(価値が下がり)給料は下がります。
今いる環境がどうなるか?は、独立を目指してもそうでなくても欠かせません。
独立して何で食べていくか?が決まってなければ、独立せずに転職して環境を整え、準備する道もあります。
独立するのに必要なスキルを身につけられるような転職は難しいでしょうが、不可能ではありません。
今の環境でも転職しても、100%会社(上司)がいう仕事をこなしていたら、独立の力はつきません。
会社は個のスキルアップ、食べていく力なんて求めていませんし、独立したら、仕事をつくらなければいけないからです。
勤めていたときには、自分なりに工夫して仕事をしていたつもりで、それが今になっても活きています。
身につけたのは、Excel、PC、ネット、プログラミングなどです。
こういったスキルを自分で勉強でき、仕事に活かせたのが3年働いていた理由でした。
私が公務員を辞めたときの部署は、その後につながる仕事がほとんどなく(国会関係の各部署の調整)、だからこそ「変えなきゃ」と思ったわけです。
27歳〜30歳の、一番いい時期(のはず)に、そこで錆びたくなかったから決意しましたが、そうはいっても独立する力はなく、そんな度胸もなく(今だったらPC、ネット関係で独立したかもしれませんが)、選んだのが資格取得・転職という遠回りです。
結果的に、2000年に一歩を踏み出し、独立したのが2007年。
7年は修行(放蕩)でした。
もちろん、7年かける必要はなく、もっと短い期間で独立できる人も多いでしょうし、どこにも勤めずに独立される方もいらっしゃいます。
独立して自分の未来を変えるのに何年かかろうと、まずは今を変えないと何も始まらないと思うのです。
それが、独立への第一歩であり、転職もその一歩といえます。
転職していいところに巡りあえれば、独立しなくてもいいでしょうし、今の環境がいい(かつ未来も開けている)なら独立しないのももちろんいい人生です。
昨日は、港区スポーツセンターの屋内アリーナではじめてラン。
1周200mで退屈でした。。
なんとか26周して5kmちょっと。
10kmは厳しいです。
(トレッドミルも苦手です)
夜は、『たまにはTsukiでも眺めましょ』で、店主の髙坂勝さんと『雇われない生き方セミナー』を開催。
11名の方に集まっていただき、熱気にあふれていました。
今日の記事はそのセミナーで感じたことです。
【10/31までに300kmラン】
+5.2km 144.4km
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
『たまにはTsukiでも眺めましょ』でセミナー開催
ビール飲みながらセミナー
大山からバス
港区スポーツセンター アリーナコースでラン
【昨日の娘日記】
妻の整体中に2人で。
泣きそうだったので、だっこひもでうろうろ。
途中、ATMで現金をおろしていると、キョロキョロしていました。
機械が珍しかったのかもしれません。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
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ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
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【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方