飲み会や食事、慰安旅行も、「福利厚生費」という経費にできる可能性があります。
ただ、ひとりしごとでは、なかなか難しく、工夫が必要です。
※レインボーブリッジ付近にて
飲んだり食べたり旅行に行ったり。いいことづくめの福利厚生費
「福利厚生費」という項目を使う経費があります。
・新年会、忘年会、歓送迎会、暑気払いなど、なんだかんだ理由をつけての飲み会や食事。
・慰安旅行という名の旅行
・団体生命保険
・祝い金や見舞金といったもの
・ジムやリゾートホテルを安く使える
・家賃補助、社宅
・財形貯蓄
・クラブ活動の補助
など、会社(個人事業)で、福利厚生と呼べる目的で使う経費です。
従業員へ支払う給料以外の報酬であり、従業員満足度を高め、さらなる貢献を求める意味合いもあります。
勤めている側にとっては必ずしも楽しいものではありませんが。
私も勤めている時は嫌でした。
旅行で二次会を抜け出して、若手だけで飲みに行って戻ってきたら、鬼の形相で深夜まで怒られたこともありましたし、新年会はめんどくさいだけでしたしお金払ってでも帰りたかったです。
まあ、それはさておき、経費になるのなら、自分にもあてはまるのではないか?
ひとりでも大企業でも扱いは一緒だよね?
という考え方もあるでしょう。
ひとりでも福利厚生費?
ひとりしごと(フリーランス、個人事業主、ひとり社長)は、自分だけしかいません。
「従業員満足度を上げる」という目的はありえないのです。
ということは、福利厚生費は使えません。
「ひとりだと福利厚生費は使えない」という明確な法律があるわけではないのですが、明確な法律がないからこそ、経費にしにくいという大人の事情もあります。
会社で、家族が従業員の場合、「従業員満足度を上げる」という目的ならどうでしょうか?
これもあいまいです。
身内に対する経費はそもそも厳しい目で見られますし、その身内である従業員がどの程度仕事をしているかも問題となります。
いざこざになるくらいであれば、「福利厚生費」という項目を使わないというのがおすすめです。
(売上が少ないので税務署は見ないだろうという議論は、そもそもなしです。そうなってしまったらなんでもありになりますので)
福利厚生費っぽい経費ならOK
「福利厚生費」という項目を使わなくても、福利厚生費っぽい経費はあります。
これを、ひとりしごとでは使いましょう。
「福利厚生費」という項目はあくまでも、ナシです。
「消耗品費」
「消耗品費」とは、PC、事務用品、備品などが含まれます。
青色申告なら30万円未満のものは経費にできるので、経費にしておきましょう。
(年間300万円までという限度はあります)
自分が好きなPCや文房具で仕事で使うものは「消耗品費」で経費にできるわけです。
好きでもないPCを支給されるよりもよっぽど楽しいのではないでしょうか。
なお、「事務用品費」という項目もありますが、私は使いません。
区分けが曖昧だからです。
「会議費」
「会議費」は、打ち合わせに使ったもの。
好きな仕事をし、好きな人と仕事をしていれば、それは楽しい飲み会や食事になります。
「今度はここに行ってみましょう」という楽しみも。
嫌々参加する新年会よりも全然ましです。
なお、「交際費」という接待に使う項目もありますが、ひとりなら接待をしつつ仕事をとるようになると時間もお金もつらくなります。
接待しなくて仕事をとれる、続けられる道を見出しましょう。
「図書研修費」「新聞図書費」
「新聞図書費」という項目は、新聞、雑誌、書籍を買ったときに使います。
私は「図書研修費」という項目を使うことが多いです。
それらに加えて、研修、つまりセミナー代を入れます。
仕事に関係して学びたいものを経費に落とせるなんて最高の福利厚生でしょう。
なお、「セミナー代」という項目にしないのは、税務署・銀行に対して保守的な項目を使っておいたほうが無難だからです。
自分で管理するときには好きな項目、決算書は保守的な項目と使い分けましょう。
自分の経理では、セミナー投資、書籍投資、IT投資といった項目を使っています。
「地代家賃」
「地代家賃」には、賃貸の場合、自宅で仕事に使っている部分を入れます。
法人であれば、会社の経費として、社宅が使えますので、その場合も「地代家賃」です。
これは、「会社名義で契約すれば社宅にできる」と明確に規定されているのでひとりでも使えます。
ただ、「福利厚生費」とすると目立つので、「地代家賃」で問題ありません。
「旅費交通費」
「旅費交通費」は、遠方に仕事でいった場合、出張で行った場合も含みます。
好きなところで仕事があれば、出張という形にでき、経費にもなるのです。
行ってみたいホテルに泊まることもできます。
先日は、富山へ行きました。
来月は福岡に行きます。
法人の場合、会社から出張手当も出せますので、これも「旅費交通費」です。
海外で仕事を入れられれば、海外出張も作れます。
家族旅行は、経費にするのは厳しいです。
ただ、出張へ一緒に行き、仕事の分だけ経費にするということはできます。
家族旅行を仕事にするのが一番ですが、なかなか難しいので。
今回の旅行も経費ではありません。
「保険料」
「保険料」には、会社がかけて払う生命保険も入れることができます。
(ただし、保険の種類により、経費にできる金額は違ってきます)
個人だと、事業の経費ではなく、税金の計算上引くことができるのですが、金額はずっと少ないです。
小規模企業共済・確定拠出年金
財形貯蓄のような貯蓄も、ひとりしごとではできます。
ただし、経費ではなく税金の計算上引くことができるものです。
・小規模企業共済は、年間最大で84万円
・確定拠出年金は、年間最大で81.6万円(社会保険加入の場合、27.6万円)
これも福利厚生っぽいものといえるでしょう。
独立すれば、経費を自分の裁量と責任で使うことができます。
(人を多少雇ってもそうですが、それはそれで従業員満足度を下げる結果になることも)
福利厚生っぽく経費を使うことも考えましょう。
嫌なことに経費を使う必要はありません。
プライベートに使いたいなら、その分の利益は必須です。
経費だけではなく、プライベートも含めて利益を出すことも考えましょう。
昨日からクルーズへ。
自宅からタクシーで晴海埠頭へ行き、18時に乗船。
夕食、避難訓練の後、21時に出発しました。
台風の影響から行き先は、名古屋、那覇、宮古島、台湾から函館、ウラジオストク(ロシア)へ変更。
キャンセルもできましたが、「ま、いっか」と。
持っていく服が変わりましたけどね。
【10/31までに300kmラン】
+2.6 159.4km
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
晴海埠頭からクルーズ
クルーズ内のジムでラン
【昨日の娘日記】
外国人が好きなのか、見かけるとじーと見つめていることが多い娘。
クルーズに乗るときから、クルーズ内も、クルー・乗客含めて外国人が多く、楽しめそうです。
「ベビー〜」「赤ちゃん」とかわいがられています。
■著書
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『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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ひとり税理士の自宅仕事術
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