国税庁の「税を考える週間」サイトのクイズ(e-Tax編)について(その2)です。
まず、前提として所得税の確定申告を電子申告する場合に必要なものは、次のものです。
・申告する本人又は顧問税理士の電子証明書(例として住基カード)
・その電子証明書を読み取るカードリーダー
・電子申告を開始するという届出
次に具体的にクイズの内容と解説です。
3 e-Taxで還付申告すると6週間かかる還付期間がどのくらい短縮できる?
(1)還付とは
還付は、1年間に払いすぎていた税金が確定申告することにより、戻ってくることです。
例として、
年の途中で退職し、それ以降働いていない人
アルバイト
医療費が10万円以上(例外あり)かかった人
住宅をローンで購入した人
不動産や事業で損失(利益がマイナス)となった人
などは、還付の可能性があります。
(2)還付申告することができる期間
通常の確定申告は、2/15~3/15(来年は3/17)ですが、還付申告は、それ以前でも行うことができます。
しかし、今年の例でいうと、国税庁のHPや会計ソフトが対応するのは、1月中旬でしたので、実質1月中旬からになると思います。
(3)還付されるまでの期間
この問題では6週間とされています。3月に申告すると、だいたい4月、遅くても5月に還付されているようです。
この期間が、電子申告(e-Tax)では、3週間になるということです。
今年は、もっと早いケースもありました。
4 『確定申告書作成コーナー』から直接電子申告ができる?
『確定申告書作成コーナー』は、国税庁のHPにあります。
HP上で、数字を入力するだけで、計算は自動的にやってくれます。
これまでは、その結果をプリントアウトし、署名・捺印をして提出していましたが、今回から直接電子申告することができるようになります。
なお、電子申告を行うためには、冒頭の手続が必要です。
国税庁としても電子申告の普及のために様々な措置を講じています。
あとは、住基カード(電子証明)の取得とカードリーダーがネックでしょうか。
その他の手続にも住基カードを使用してもらうのが目的だとすれば、平日夜や土日にも取得できるようにしてもいいかもしれません。
カードリーダー(7,000円)ももう少し値段が下がればというところです。思い切って無償支給でも。
そして何よりも税理士がやらなければならないと思います。
最近参加した会でも「面倒」「難しい」「やるつもりない」という声が聞こえるので、悲しい限りです。
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