ビジネスでは,売上と経費のバランスが重要になります。
【例1】
売上が1億円で経費が9,000万円なら,
利益は,1億円-9,000万円=1,000万円
です。
【例2】
売上が1,200万円で経費が200万円でも
利益は,1,200万円-200万円=1,000万円
です。
上記の例は,一見同じですが,実際は,経費を先に支払うことが
多いです。
極端な例になりますが,次のようなケースも考えられます。
【例1-B】
経費を9,000万円支払った後,1億円の売上を上げる。
【例2-B】
経費を200万円支払った後,1,200万円の売上を上げる。
どちらが楽で負担が少ないかというと,当然【例2-B】の方です。
【例1-B】の方は,多くの場合,9,000万円の支払を借金で補うことになります。
経費について,いわゆる「ちょっと高いけど,元が取れる」
という考え方は危険です。
特に広告宣伝費はそのような考え方をしてしまいます。
業種にもよりますが,できるだけ経費をかけずに売上を上げることを
考えるべきだと思います。
サッカーにたとえると,いつも5:4で勝とうとしているということになります。
守備がボロボロで4点とられるけど,5点とって勝つパターンです。
5:4で勝つと,たしかに派手で見ている方は楽しい試合ですが,
いつも5点とれるとは限りませんし,そのような戦い方をしていては,
徐々に疲弊してしまいます。
ビジネスでは,このような戦い方をして,資金繰りが苦しくなっているケースも多い気がします。
当然のことながら,失点(経費)を押さえつつ,得点(売上)を上げれば,その点差(利益)は
増えていきます。
失点せずに得点することができるのと同様に
できるだけ経費をかけずに売上を上げることも可能です。
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