税理士試験まであと10数日となりました。
最後の税理士試験を受験したのは、5年前です(記事執筆当時)。
それでもこの時期はなんとなく落ち着きません。
直前期に気をつけていたことは、基本的な論点を繰り返しやる
ことです。
直前期に策を弄しても効果はない
直前に、あれやこれやとやっても焦って不安になるだけです。
策を弄せず直球で勝負しましょう。
不安をなくすことも直前期にやるべきことの1つです。
直前期にやったからといって、そうそう結果は変わりません。
仮に、直前の追い込みで成果を出しても、それを5回も繰り返すことはないでしょう。
税理士試験は5科目に合格することがゴールです。
5回繰り返せる方法で挑まなければ、ゴールにたどりつけません。
それまでの努力を最大限に発揮することに集中すべきです。
競争試験という、税理士試験の特性を考える
税理士試験は,競争試験(上位10%程度合格)ですので、基本的な論点をミスすると致命的です。
私が最終的に合格した5科目のうち,基本的な論点を抑えていたおかげで合格したのは4科目でした。
消費税法のときは、理論の1題がマニアックでしたが(輸出物品販売場)、もう1題はオーソドックスな届出書であり、計算も簡易課税で満点を狙える問題。
オーソドックスな理論、そして計算をミスしていたら合格していなかったでしょう。
法人税法のときは,私が通学していたTACでは出題予想Aランク(かなり出る確率が高い)だった理論で、欠損金が出ました。
TACに通学していた受験生は,合格する確率が高かったのですが,それでもその問題を暗記している受験生は少なかったそうです。
理論のもう1題はややマニアックな為替予約。さらには計算がやや難しい年でしたが、欠損金をかけたかどうかが、合格の成否を分けた可能性があります。
基本をすばやく解く練習
直前期には、基本をすばやく解く練習をしました。
スピードを上げると、思わぬミスをします。
本当に理解していないと間違えるのです。
試験時は緊張があるため、本来の力を出せない可能性も高くなります。
スピードを上げると、その緊張状態を擬似的に体験できるのです。
むしろ、スピードを上げたときにどんなミスをするかをあぶり出す目的もありました。
・
理論なら、Aランクをスピードを上げて書く練習。
私の場合はWordで打って理論暗記していましたので、極限までスピードを上げて書いていました。
計算も、簡単な問題をスピードを上げて解く練習。
Aランクの問題をスピードを上げて解いていました。
また、模試や答練の問題を限られた時間(30分)でどれだけの点をとれるかという練習も効果的です。
30分しかないので、簡単で基本的な論点を拾い上げて解くしかありません。
それでもそれなりの点数はとれるものです。
難しい論点を捨て、取れる論点を取っていく練習にもなり、試験時に難しい問題や知らない論点が出たときに平常心を保つ練習にもなります。
何をやるか迷ったら,基本論点です。
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