損益計算書だけで経営判断してはいけない

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損益計算書だけを作っているケース
損益計算書だけを見て,経営判断しているケースがあります。
損益計算書は,経営成績,
貸借対照表は,財政状態を表します。
(これらに加えて,キャッシュ・フロー計算書もあります)
経営に活かすために,これらは両方必要なのです。
その理由を例を挙げて,考えてみましょう。
例1
Newtype税理士井ノ上陽一 大人の数字力を高めるブログ|
この場合,損益計算書では,売上300万から経費100万を引き,利益が200万となっています。
貸借対照表を見ると,預金が1,200万あります。
同じ損益計算書で次のような例もあります。
例2
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売掛金(売上のうち,まだ回収していないもの)であったり,
預金で商品,設備を購入しています。
預金の金額は例1の1,200万に対して300万しかありません。
また,次のような例もあります。
例3
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例2は,資本金(自分で出資したり,出資してもらったお金)が1,000万円であるのに対し,
例3は資本金が100万円,借入金(他人から借りたお金)が900万円です。
例2と比較すると,同じ300万円の預金がありますが,
返済しなければいけない借入金が900万円もあります。
例1から3を見ると,損益計算書は同じですが,
貸借対照表は,全く異なります。
損益計算書と貸借対照表は両方必要であり,
損益計算書だけで経営判断することはできません。
損益計算書だけを見て,貸借対照表を見ないのは,
例えると,相手をプロフィールや経歴だけで判断して,
顔を見たり,話したりせずに
付き合うかどうかを決めるようなものです・・・。
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