なぜ,
「在庫を減らすべき」
「在庫は罪庫(ざいこ)」
と言われるのでしょうか?
過剰な在庫は資金繰りを圧迫するからです。
在庫とは
在庫とは,仕入れて,まだ売れていない商品をいいます。
今後売れる可能性もあれば,売れない可能性もあります。
現金預金のロス
例えば,商品70を仕入れると,現金預金は,△70
その商品が100で売れると,現金預金は100増えるので,△70+100=30となります。
しかし,商品が売れないと,現金預金は△70のままです。
さらに商品70の保管には,保管料もかかるため,さらにマイナスは膨らみます。
貸借対照表では・・・
貸借対照表(B/S)では,在庫は,左側(資産)に表示されます。
資産は,お金をどう使ったかを示したものです。
実際には,「商品」と表示します。
上記の例を図で示すと,次のようになります。
仕入→赤い矢印(現金・預金が70減る)→△70
売上→青い矢印(現金・預金が100増える)→+100
現金・預金を70使って,100の現金・預金を回収しているということです。
在庫が多すぎるということは,
現金預金を使って,その現金預金を回収していないということになります。
少しでも回収しようとするのが,商品の値引きです。
例えば,商品を70で売ると,△70+70=0で
現金預金を70使って,70回収したということになります。
70を無駄にするよりも,ましという状況です。
中には,仕入れた値段以下で,回収しなければいけないときもあります。
だから,過剰な在庫は避けるべきと言われるのです。
とはいえ,品揃えが悪ければ,売上に響きますので,在庫の量はある程度必要です。
数字的は減らしたいのですが,現場は増やしたいでしょうし,
その判断が難しいところです。
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