本を「読む」と決算書を「読む」

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決算書を「読む」とはどういうことでしょうか?
「読む」とは,「見る」ではありません。
決算書の数字を漠然と「見る」だけで,何も理解できないのです。
文字通り「読む」必要があります。
「読む」といえば,本。
本を「読む」場合と比較して,
3つの読み方について,確認してみましょう。
1 目的を持つ
本を「読む」ときは,何らかの目的があります。
決算書を「読む」ときも何らかの目的を持つべきです。
経営者だったら,
どのくらい自分の会社が利益を上げているか,安定しているのか?
銀行員の融資担当の方だったら,
この会社に貸しても大丈夫なのか?
税務署の職員だったら,
この決算書は正しいのか,税金がきちんと計算されているのか?
それぞれの立場によって,目的は異なりますし,
その目的ごとに読み方は異なってくるのです。
2 疑問を持つ
本を「読む」ときは,書いてあることに疑問を持つことが重要です。
決算書も,単なる数字ととらえずに,
「なぜこういう数字になっているのか?」という疑問を持つべきです。
そして,その疑問を質問に変え,
担当部署にフィードバックしたり,自分でその解答を探し出したりします。
時には,「本当にこの数字はあっているのか?」と検証することも必要でしょう。
3 事前の知識を持つ
本を「読む」には,事前の知識が必要な場合もあります。
知っている分野の本は理解しやすく,読むスピードも速くなります。
決算書を「読む」ためにも事前の基礎的な知識は必要です。
この知識を提供すべく,ブログを書いたり,勉強会を開催したりしています。
私は,クライアントの決算書を見るのではなく,
やはり読んでいます。
目的は,決算書(毎月の試算表)の数字を実際の経営に活かすことです。
正しい数字かどうかが前提ですので,正しい数字を作るのも重要な目的になります。
数字上の違和感の他,社長から事前に聞いていた話との差異に
疑問を持ち,こちらから質問をします。
事前の知識は,日々のインプットやアウトプットによるものです。
本も決算書も「読む」だけではなく,どれだけ活かせるかが重要ですね。
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【編集後記】
最近のストレスの1つは,大好きなアボカドに関すること。
いつも行くスーパーのアボカドがニュージーランド産に変わり,
ここしばらくずっとそうなんです。
ニュージーランド産は,あまりおいしくなく,
メキシコ産の方が,安定したおいしさでした。
仕入ルートが変わったのか,供給不足なのか・・・。
こんなことでストレスを感じるのもおかしいんですけど(笑)
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