経費削減の前提である現状把握

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会社の経費を削減することは,経営者として意識すべき事項の1つです。
ただし,漠然と経費削減を目指すよりも,
現状を把握して,目的を持って経費削減を行うことを
おすすめします。
現状把握と比較
現状把握には,毎月の試算表(決算書)の数字を使います。
月ごとの数字とともに,
経費をどのくらい使っているかを前年同月と比較したり,月別の推移で比較したりします。
接待交際費の例
例えば,接待交際費。
飲食やゴルフ,贈答品などを支払った場合に使用する科目です。
2009年12月の接待交際費が1,682,000円,
2008年12月の接待交際費が1,182,000円
だとします。
前年より50万円,接待交際費が減少しています。
この「接待交際費」という科目は,
飲食,ゴルフ,贈答品など様々なものが含まれているものです。
確かに50万円の減少となっていますが,どんな項目が減少しているのかは分かりません。
そこで,さらに細かく項目ごとに比較してみます。
細かい項目ごとの比較
次の表は,接待交際費を
「飲食」,「ゴルフ」,「贈答品」,「その他」に区分して集計しているものです。
EX-IT|
このように比較してみると,
「接待交際費」全体では50万円減っているが,
その中身は「飲食」は20万円増え,「ゴルフ」が70万円減っている
という事実が判明します。
「ゴルフ」は減っていますが,「飲食」は増えているということです。
この増えている「飲食」の中身は・・・・?
とさらに細かい分析ができます。
すると,
この「飲食」は今後減らすことができるものなのか,業務上やむを得ないものかの判断を下し,
今後の方針を決めることが可能になります。
試算表(決算書)を見ただけでは分からない事実もあるのです。
現状把握のポイント
ポイントは,
・削減したい経費の勘定科目・増減の大きい勘定科目は細かく分析
・小さな金額は,まとめる(表の「その他」など)
・Excel等を活用する(ピボットテーブルなど)
という点です。
勘定科目は、決算書作成のために便宜上まとめたものです。
気になる科目,比較したい科目は,独立した科目にしたり,
別途資料を作成したりして比較する必要があります。
経費削減の前提となる現状把握を細かく行ってみましょう。
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【編集後記】
昨日の夜は,三崎口の友人宅を訪問。
おいしい手料理とお酒,そして,いろんなつながりで集まった8名で
楽しい時間を過ごすことができました。

プチ料理人としては,料理のノウハウもチェックでき,大満足です。
【読み終わった本】

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『さおだけ屋は なぜつぶれないのか?』の新刊。
“「目のつけどころ」というのは,訓練で,しかもパターン化された訓練で磨かれる”
として,「目のつけどころ」のパターンについて書かれた本です。

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本書は,本田直之さんが読んだ本の中から,そのアフォリズムを選んだものです。
いくつか欲しくなった本があり,注文しました。
絶版で手に入らない本があるのが残念です。

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