「決算書のどこを見たらいいか分からない」
という声をよく聞きます。
当然,「ここを見るべき」というポイントはありますが,
重要なのは,「気になる数字を追いかける」ということです。
例えば,
飲食店であれば,
「水道代は,どのくらいかかっているんだろう?」
「仕入はどこに,いくら支払っているか?」
「家賃は売上の何%くらいを占めるのか?」
など,必ず気になるポイントがあるはずです。
その数字を決算書(毎月の試算表)から掘り出すことが必要となります。
「掘り出す」というのは,決算書には,主に次のような4つの特徴があるからです。
決算書の特徴
1 同じ性質で異なる内容の項目が合算されている
例えば,「水道光熱費」という項目には,
水道代,電気代,ガス代などが合算されています。
2 複数の支払先(入金先)が合算されている
例えば,「仕入」という項目には,
A社,B社,C社・・・と様々な仕入先に支払った金額が合算されています。
ある特定の支払先への仕入金額を見ることはできません。
3 割合は把握できない
会計ソフトによっては,売上に対する割合が表示されるものもあります。
ただし,単月のみが表示されることが多いです。
例えば,
1月~12月の売上に対する家賃の割合を時系列で表示する場合は,
別途資料を作成する必要があります。
4 比較できない
数字は並べて比較しなければ,その本質をつかむことはできません。
関心のある項目を,時系列で比較,前年同月と比較することで
分かる事実も多いのです。
この点も会計ソフトにより対応しているものがあります。
これらの特徴があるため,会社の数字のうち,
経営者が気になる数字が見えにくくなってしまっているのです。
数字は出てくるんだけど・・・
先日,お会いした経営者の方が,
「うちは,数字は出てくるんだけどね・・・・」
とおっしゃっていました。
毎月何らかの資料が,会計事務所や経理担当者から提示されるのですが,
自分が知りたい情報は載っていないということです。
決算書のどこを見るべきかは,会社によって,経営者によって,変わります。
自分の気になる数字が一目で分かる資料を作ってもらうのが先決です。
資料作成には,会計ソフトの入力を工夫(補助コードを使う等),
別途Excelで表やグラフを作るという方法があります。
通常の資料に加えて,ちょっとした補助資料があるだけでも,かなり違ってくるものです。
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お世話になっている出版社の担当者Yさんから,昨日,連絡をいただきました。
執筆の進捗状況についてです。
進捗状況は思わしくないのですが,常に温かい言葉をかけてくださります。
それに甘んじないようにしなければいけません。
月末にまとまった時間をとり,再度執筆を進める予定です。
【読み終わった本】
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著者は,「フォーカス」のアル・ライズです。
ブランディングに成功した企業,失敗した企業を例に
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