会社の決算書は使い方によっては非常に優れた経営ツールとなります。
しかし,決算書を作成するには,「決算書を作らなければいけない」「決算書を提出しなければいけない」という義務感があるのも現実でしょう。
そもそもの決算書の役割とは会社の業績を外部に報告することです。
しかし,その役割ばかりが強調されているケースがあります。
「外部」とは何を意味するのでしょうか?
外部への報告
会社の業績を報告する対象としては次の4つがあります。
1 株主
会社に出資してくれている株主に対して業績を報告します。
中小企業の場合,株主は経営者自身又は経営者の親族であることが多く,株主に報告するという役割はあまり求められません。
2 債権者(金融機関)
金融機関(銀行)からお金を借りる場合,決算書を提出し,業績を報告します。
お金を貸すに値するかどうかを証明することが目的です。
お金を借りているかに関わらず,継続して業績を報告するケースもあります
3 税務署
税金は,決算書の数字を使って計算するため,税務署への提出が義務づけられています。
その提出により,税務署にも会社の業績を報告することになります。
4 取引先
取引先に決算書を開示するケースもあります。
新規に取引開始する際などにその支払能力などを判断されます。
会社の業績により意志決定を行う
これらに共通するのは,業績の報告を受けると何らかの意志決定を行うことです。
株主であれば株を保有し続けるかどうか。
金融機関があれば,お金を貸すかどうか。
税務署であれば,決算書におかしな点がないかどうか。
取引先であれば,取引を開始しても大丈夫かどうか。
つまり,会社の業績により意志決定を行うことができるのです。
当然,決算書は経営者自身の意志決定に活かすことができます。
外部(特に3の税務署)に報告する前に決算書をツールとして使う権利があるのです。
経営者の場合は,さらにその途中過程(会計ソフト,試算表など)も見ることができます。
その権利を行使せずに,外部への義務を優先することは好ましくありません。
是非,経営のツールとして決算書(会社の数字)を使ってみましょう。
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昨日,カフェの入り口近くに座ったのですが,ドアが開くたびに冷たい風が・・・。
注文を取るタイプのカフェだったので移動もしづらく,さらに奥は喫煙席だったため,しばらく我慢していました。
この時期,入り口そばの席は鬼門ですね。
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「否定」,「かつ」,「または」,「ならば」など順を追って論理学をひもといてくれる本。結構なじみがあると思ったのは,税法を読み解く感覚に似ているからかもしれません。
Excelの数式やフィルタでも出てきますしね。
最近読んだ本の中では読むのに最も時間がかかりました・・・。
論理学はもう少し深く勉強してみようと思っています。
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