昨日の記事で商品や製品が税金にどう関係するかを書きました。
・在庫に税金はかかるのか?
商品や製品で売れたものは費用としてP/Lに,売れ残ったものは在庫(商品・製品)としてB/Sに表示されます。
実際の会計処理では,どのように処理をしているのでしょうか?
商品が売れるたびにP/LとB/Sに分けていては処理が複雑になります。
そこで,次のような3ステップで会計処理を行っています。
(商品の例で考えます。)
1 まず仕入れた商品をすべて「仕入」としてP/Lの【費用】に計上します。
これなら,仕入れた時点ですべて【費用】にすればいいので処理が楽です。
例)100万円の商品を仕入れた→すべてP/Lの費用
売上が500万円とすると,利益は売上500万円-仕入100万円=利益400万円
2 次に売れ残った商品をカウントします。
これがいわゆる棚卸です。
図のピンク色の部分が棚卸しの結果,在庫と判明した部分となります。
3 この在庫の金額を【費用】である「仕入」から差し引き,B/Sの【資産】に持って行きます。
例)仕入れた100万円のうち,在庫が30万円残った
P/L上の費用は仕入100万円ー30万円=70万円(実際は売上原価と表されます。)
利益は,売上500万円-70万円=430万円
正しい利益を出すには,この在庫の把握が重要です。
在庫としてB/Sに持って行った部分はP/L上利益となります。
先ほどの例では在庫30万円をB/Sに持って行きましたので,その分の30万円の利益が増えました。
・在庫カウント前
売上500万円-仕入100万円=利益400万円
・在庫カウント後
売上500万円-70万円=430万円
このように実務では利益を計算しています。
この棚卸は毎月行うのがベストですが,毎月行うことの業務負担や管理コストなどを考慮し,年に1回行われることが多いです。
☆3/28(日)簿記アレルギーを克服する勉強会(身近な仕訳編)
PCの方 →詳細・お申し込み
携帯の方→詳細・お申し込み
==============================
今朝,Let’s noteS8を引き取ってもらいました。
今日は1日,MacでWindowsを動かしつつ,仕事をしています。
(会計,税務,OfficeはWindowsでしか作動しません)
スタッフのPC(R8)を使う手もあったのですが,こういうときに「MacでWindows」を挑戦してみようと思い,あえて使ってみました。
【読み終わった本】
- 食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)/山田 真哉
- ¥735
- Amazon.co.jp
- 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)/山田 真哉
- ¥735
- Amazon.co.jp
意外と,どちらとも読んだことがありませんでした。
上巻は確か借りた気がします。
上下あわせて読むと,より効果的でした。
上巻は,数字を使いこなす,下巻は数字に騙されない,というのがテーマです。
数字は効果的な反面,危険な面も持っています。
その両面を学ぶことができる2冊でした。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方