昨日の記事は、税務署への提出書類について取り上げました。
今回は金融機関用の決算書類についてです。
金融機関用の資料
ケースにもよりますが、融資を受けている金融機関には、決算書類を提出した方がいいかと思います。
できる限り、経営者自身が説明をできる状態であることが好ましいです。
その際は、税務署用の書類に加えて「中小企業の会計指針の適用に関するチェックリスト」という書類を添付することがあります。
・中小企業の会計をチェックするリスト
融資の際には金利が優遇されるリストです。
新規に融資を受けるときに提出すればよいのですが、当事務所では毎年の決算報告の際に提出しておきます。
その他提出する書類としては、
・経営計画
・キャッシュフロー計算書
・資金繰り予定表
・経営分析表
などがあります。
金融機関用に特別に作成するのではなく、自社用のものをそのまま提出するのが理想的です。
どういった書類を提出するかは金融機関との関係やそのときの決算書の状況により異なります。
業績が悪い決算書となった場合ほど、今後の見込みを示しておくべきです。
金融機関の視点
決算書(貸借対照表、損益計算書等)は、金融機関から評価されることを前提に作成します。
例えば、貸付金などは金融機関から必ず質問される項目です。
融資を受けるのに、誰か(多くの場合役員ですが・・)にお金を貸しているのであれば当然質問されます。
他にも不明な残高が残らないようにすべきです。
前期と比べて大きく増減している項目などは、経営者自身が説明できるようにしておかなければいけません。
税務署からは、数年(又はそれ以上の期間)に一度、税務調査の際に聞かれるだけですが、金融機関には融資のたび、又は決算書を提出するたびに聞かれることになります。
まあ、誰から聞かれない場合でも、自社の数字については把握しておくのがベターですが・・・。
少なくとも決算書を見て、「これ、なんだろう?」という数字や「あの取引は決算書のどこに表示されているのだろう?」と思った場合は、税理士事務所に必ず質問しておきましょう。
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