昨日の記事に関連し、税理士事務所のIT環境についての記事です。
これまで私が勤務した事務所でも対応は様々でした。
現在の状況はもちろん異なっていると思いますが、簡単に振り返ってみます。
これまで勤務していた事務所のIT環境
1つめの事務所は、40代(当時)の会計士の事務所です。
勤務したのは、2001年から2002年。
勤務開始時には、自分専用のPCはありません。
従業員が5人に対して、1台のPC、あとはオフコンが2台でした。
オフコンとは、会計・税務申告ソフトのみが使えるコンピュータ(PC?)です。
黒い背景に白い文字という画面で、データをフロッピーディスクに保存していました。
今の世代は見たことないんじゃないでしょうか・・・。
もちろん、仕事は紙中心です。
前職(総務省統計局)でExcelの効果をかなり実感していましたので、PCが自由に使えないながらも、税理士事務所の業務への導入を試みています。
それでも、4ヶ月後くらいに専用のPCを買ってもらえました。当時使用していたソフトをPCベースのものへ変更したことが理由だったかと思います。
PCはデスクトップでしたので、持ち歩いてクライアント先で使用するなんてことは、まだまだできませんでした。
2つめの事務所は、60代(当時)の税理士の事務所です。
勤務したのは、2002年から2004年。
ここも専用PCはありませんでした(泣)。結局退職時まで専用PCなしです。
8人に対して、PCが5,6台で、そのうちオフコンも2台ほどあったかと思います。
個人的にUSBメモリを使い出したのはこの頃です。
「ノートPC持ち歩いて、クライアント先でデータを見れると楽だし、効果的だよなぁ・・」と思っていましたが、やはりノートPCは、ありません。
そのうち、自宅のPCを使うことを許可してもらい、3.8kgのシャープのPCを持ち歩いていました。さすがに3.8kgはつらかったですね・・。
その次に転職したのは一般企業で、入社と同時に専用のPCを買ってもらえたのは感激でした(笑)
3つめの事務所は、30代(当時)の税理士の事務所です。
勤務したのは2005年から2007年。
さすがに専用のPCはありました。
Excelのバージョンが古く、私がよく使う機能が使えないことで、かなり不満はありましたが・・。
無線LANや、外出先でネットにつなぐこともこの頃には可能でした。
スキャナー(複合機)による書類のスキャンも行ってはいましたが、運用上あまり効果的ではなかった気がします。
しかも複合機はかなり高額(確か、120万円くらいで買っていたような)でした。
この経験は独立後に活かすことができました。
こう見ると、当時の時代背景はあるとはいえ、3つの事務所でIT環境に関する考え方はまったく違っていました。
私自身、こっそり導入していたものもあります。
といっても、仕事の中でExcelを使っていただけですが。
手書きで時間をかけてやろうが、Excelで効率的にやろうが、決算書や申告書という成果物の見た目ではわかりません。
ただ、引き継ぎのときには従来の方法に戻して引き継ぎをする必要があり、困った覚えがあります。。。
これらの3つの事務所の経験を踏まえて、独立当初にもIT環境に投資をしました。
それらについては、次回の記事にする予定です。
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