会社からお金を支払う場合、大きく分けると、経費になるものとならないものがあります。
経費になるものは、売上を上げるため、つまりビジネス上必要なものです。
それ以外のものは、ビジネスとは関係ないため、役員報酬として受け取ったお金を使うことになります。
ある程度の規模になるまでは、これらの使い分けに悩まれる方も多いです。
役員報酬と経費にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【今日のテーマ】
・役員報酬のメリット・デメリット、経費のメリット・デメリット
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
役員報酬のメリット・デメリット
役員報酬(給料)として受け取り、それを使う際には、次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
・何に使ってもよい(常識の範囲内で(^_^;))
・領収書をとっておかなくてよい(家計簿に利用する場合を除く。)
・一定額までは節税になる(個人の税金の方が負担額が少ないため)
いったん役員報酬として受け取れば、自由に使うことができます。
経費のように、あとで、とやかく税務署(ときには税理士)に言われることはありません。
(プライベートで言われることはあるかもしれませんが)
デメリット
・毎月定額でなければいけない。 金額を変えた場合は経費にならない
(例外的に年に1回、事業年度開始から3ヶ月以内ならOK)
・役員報酬を増やすと税金、社会保険料が増えていく
(社会保険料は上限あり)
・会社の資金繰り上、もらえないこともある
・一定額以上は個人と法人のトータルの税金が増える
経費のメリット・デメリット
経費には次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
・金額に限度額はない(必要であれば)
ただし、交際費については一定の限度額あり
デメリット
・会計ソフトに記録し、領収書、請求書等を保存しておかなければいけない。
・税務調査で否認される可能性がある
まとめ
役員報酬であれば、原則として、後々おとがめはありません。
記録に残しておく必要もないです。
税金・社会保険料の負担もありますが、役員報酬をしっかりもらっておけば、怪しげな経費を計上しなくていいわけです。
役員報酬には、節税効果もありますので、会社の外にお金を貯めることもできます。
いざというときには、会社にそのお金を貸せばいいのです。
”プライベートの支出は、報酬で個人的に負担し、ビジネスの支出は「経費」として会社で負担”
というのが原則です。
もちろん、「経費」とすべきものは、しっかり経費として計上します。
「経費」にしても問題ないものが計上されてなくて、「経費」としては認められないものが「経費」になっている状態もよく見受けられます。
この辺は経営者、そして税理士の考え方にもよるでしょうけどね。
・7/24「ストレスフリーな時間を作るためのPC活用術セミナー」開催します!
=========================
昨日、トライアスロンチームの飲み会に参加しました。
いろいろお話をうかがうと、各地のトライアスロンにガンガン参加している方も多く、
やはりまだまだだなぁと実感。
ゴビ砂漠の250kmマラソンに参加した方も(^^)
砂漠はともかく、距離の長いトライアスロンには挑戦したいと思っています。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方