分身ロボットカフェに行ってきました。
孤独とITについて深く考えることができる場です。
※分身ロボットカフェにて by SIGMA fp L
ITと孤独
ITと孤独について、よく考えることがあります。
なぜITと孤独が関係あるのか。
ITを使えば使うほど孤独になる可能性もあります。
たとえば、
・会って話すのではなく、メールでやりとり
・ITを使って1日中自宅で仕事をする
・メールやチャットばかりで、話す機会がなくなる
といったように。
ただ、一方で、ITは孤独をなくせるものでもあります。
・メールでのやりとりでも楽しめる
・自宅にいながらでもITで仕事ができる
・自宅にいながら、会話することもできる
といったように。
私自身、ひとりで仕事をし、家族以外と話さない日も多いのですが、孤独を感じていません。
2019年に交通事故で3ヶ月入院し、孤独でした。
最初に2週間はベッドから降りることもできない状態。
お見舞いにきていただいたことで助かりましたが、さらにITがなかったらもっと孤独だったでしょう。
そして2020年からの新型コロナウイルス。
人と会えない時代となってしまいましたが、そんな中でもITで解決できることがあります。
(後述します)
そんなことを考えていた私が、「これは!」と衝撃をうけたのが、分身ロボットカフェです。
早速行ってきました。
分身ロボットカフェ
分身ロボットカフェとは、
“株式会社オリィ研究所が主宰・運営する、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェ”
(公式サイトより)
です。
東京日本橋にあります(2021/6/21オープン)。
ロボットがいて、話すことができます。
このロボットは、首や手を動かし、感情豊かに語りかけてくれました。
AIで動くというものではなく、遠隔操作でパイロットと呼ばれる方々が動かして話しているのです。
左側の方は、埼玉、右の方はオーストラリアにいらしゃるとのこと。
それぞれタブレットで自己紹介が表示されていて、お名前やプロフィールもわかるのです。
このスペースは、予約なし、飲食なしで入ることができます。
分身ロボットカフェのテーマは、「人類の孤独の解消」。
外出が難しい方々が分身ロボットを通じて、カフェで仕事ができるのです。
注文をとってくださり、ドリンクを運んでくださいます。
ITの力で、外出せずとも働くことができる、会話をすることができるのは、すばらしいことです。
私自身、一時的ではありましたが、外出できない時期があり、そのときに心の支えとなったことの1つは仕事でした。
誰かの役に立つというのは、うれしいものです。
Zoomをはじめとするオンラインで話すことを散々やってきた私。
そのオンラインでの会話とはまた違った感覚です。
こういうと、チープな表現かもしれませんが、より人に近いなと。
実際に顔を見て話すよりも現実味があるのは、ロボットという実在するものだからかもしれません。
ロボットの動き(首、手)がいいのかも。
IT、テクノロジーの可能性は本当にすばらしいと思います。
それを体験するため、そして、4歳の娘にも体験させたいと思い、一緒に行ってきたのです。
そのしくみを話し、完全に理解できたかどうかはわかりませんが、質問に答えたり、会話したり、楽しんでいました。
注文を読み上げてくださっているところ。
口頭で注文できます。
この方は、大阪(箕面)から。
生まれが大阪の私はその話で盛り上がりました。
おば、いとこが箕面にいますし。
食事中も会話ができます。
ひとりで行くのもおもしろいかもです。
ドリンクはこうやって持ってきてくださいます。
<
眼の前まできていただいたら、ドリンクを受け取ります。
どの場所を担当するかは、シフトで決まっているそうです。
テーブルで話した方が、帰るときには入口近くにいらっしゃって、不思議な感覚でした(分身となるロロボットは別)。
娘は、先に来た私のハンバーガーのパンをむしゃむしゃ。
「パン、好きなんやー」「うん」と会話していました。
私が頼んだのは、ロービーバーガー(2,500円。ドリンク付き)。
ローストビーフもおいしいのですが、パンと野菜がおいしく。
野菜はかなりいいものでした。
娘はキッズカレー(1000円)。
ジュースとクッキー、デザートがついています。
おいしかったらしく、完食でした。
次第になじんで、背比べも。
入り口の方にもあいさつして、帰りました。
席で描いた絵を見せながら。
(行く先々にスケッチセットを持っていき、絵を描くのが好きです)
この分身ロボットカフェで、サービスを受けるスペースは、予約制(75分で入替)です。
分身ロボットカフェ DAWN 2021
その他のカフェスペースは予約なしでも入れます。
この分身カフェに行き、孤独とITについてさらに考えてみました。
孤独をなくすIT
テレワークが進み(進んでいるようで進んでない感じですが)、「孤独を感じる」ということを見聞きします。
・やっぱ会わないと
・やっぱ出社しないと
・やっぱ集まらないと
と。
もちろん、会うにこしたことはないのですが、だからとして常に会うわけにも行きません。
独立後でいえば、孤独を埋めるために、人を雇って大きくするのは、また違うかなと。
一方で、ひとりで仕事をしているからといって、孤独がいい・人とは話さなくていいというわけでもありません。
私もそうです。
人と人のつながりこそがおもしろく、楽しいわけですから。
私自身どうしているか。
やはりITを使っています。
といっても、分身ロボットのようなものではなく、できる範囲ですが。
たとえば、
・仕事以外でもメールやチャットをする
・気軽に話せるコミュニティを複数つくっている
・オンラインで話すことも多い(仕事、プライベート双方で)
といった感じです。
だからこそ孤独をそれほど感じていません。
そして、このブログをはじめとする発信も、孤独をなくせるITです。
毎日、多くの方と会話している感覚があります。
入院3ヶ月のときは、特にそのありがたみを感じました。
いわば一方的に書いているわけですが、読んでくださる方のことを考えながら書くので、つながっている感はあります。
それが心の安定にもなっているわけです。
ITを使うと「孤独になる」という側面があるかもしれませんが、一方で、ITを使うと、「人とつながることができる」という側面もあります。
むしろ私は、そう使ってきましたし、今後もそう使っていくつもりです。
ITで知っていただくことができ、はじめて会話したりということも数多く経験してきました。
IT=仕事という要素だけではなく、IT=人とつながるという要素もあります。
分身ロボットカフェで、改めて感じたことです。
「IT苦手」といって使わないのはもったいないこと。
楽しく使っていきましょう。
分身ロボットカフェもぜひ。
次回はひとりでも行ってみようかと。
オリィ研究所の吉澤オリィさんの著書もおすすめです。
不登校の経験もある方で、そのことから今の活動につながっています。
ミライの武器 「夢中になれる」を見つける授業
サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~
「孤独」は消せる。
■編集後記
昨日は午前中に個別コンサルティング、午後に取材。
お気に入りの日本橋高島屋シニフィアン・シニフィエでパンも仕入れました。
■1日1新→Kindle『1日1新』
分身ロボットカフェ
ルイ・ヴィトン銀座
金魚焼
ATOM CAM2
■娘(4歳3ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
銀座→三越前へ。
喜ぶと思って、ヴィトンの新店舗にも。
案の定、喜びました。
プレゼントにはできませんけど。
その後三越前へ。
分身ロボットカフェを体験するためです。
戸惑いながらもなじみ、楽しく会話していました。
キッズカレーがおいしかったらしく完食。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
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新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方