2015年6月14日、長崎・五島にて行われたトライアスロン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)、通称バラモンキング、無事完走しました。
今後トライされる方に向けて、連載でレポートします。
新車・特訓で臨んだバイク
去年の年末にバイクを新しくしました。
トライアスロンを5年、29戦して、新しいバイクも試してみたかったのです。
当然、バイクを新しくすれば速くなるものでもなく、練習も増やしました。
合宿、峠練習、マンツーマンレッスン、フォームの改善など、それなりに準備して五島にのりこんだのです。
その他、装備面では、サングラスを偏光レンズタイプに変えています。
周囲のあかるさによりレンズの色が変わり、くもりのときやトンネルで効果絶大です。
最初からこっちにすればよかったと思っています。
アップダウンの厳しいバイクコース スタートからトラブル1・2の解決まで
バイクコース全容
バイクコースは、五島をぐるりと180.2km回るものです。
高度はこんな感じで、アップダウンが続きます。
このあと、ラン(42.2km)が待ち構えていますので、バイクで消耗するわけにはいきません。
・補給をきちんとやる
・事故がないように気をつける
・平地で飛ばせるところは飛ばす
という目標を立てていました。
マイルールの、
・応援に応える(「ありがとうございます」「ありがとー」又は手を上げる)
・ゴミを道に捨てない、ゴミ箱に捨てる
は、バイクもランも守り通します。
バイクスタート
バイクをスタート。
スイムが1時間28分だったので、ちょっと余力があります。
目標としてバイクを6時間半で追われるといいな・・と思っていました。
①→②→③でまずはぐるりと。ここはそれほどアップダウンがありません。
前回(一昨年)は、ここをゆっくり行きましたが、今回は攻めました。
しかし、1つめのトラブルが発生。
スピードメーターが反応していません。
バイクの後輪とペダルにはメーターの計測器がついているのですが、その調整が狂っていたようです。
「前日、ちゃんと設定したのに・・・」と思いましたが、よくよく考えると、バイクを預けた受付会場からバイク会場へ、大会側に輸送してもらっています。
そのときに計測器がずれたのでしょう。
当日確認しなかった凡ミスです。
おまけに計測器がずれているため、後輪にふれ、音がします。
止まって調整しようかとも思いましたが、メーターがなくてもスピードとペダルの回転数がわからないだけです。
タイムロスを考え、そのままにいくことにし、あきらめました。
せめて音がしないように調整しただけです。
このトラブルがなくなったころに、次のトラブルが。
下り坂でスピードを出しているときに、ハンドルががくんと少しだけ下がりました。
組み立てのねじがゆるかったようです。
チェックしたつもりでしたが、一定以上のスピードと衝撃には耐えられなかったみたいでした。
いったんおりてねじを締め直して再スタート。
それほどロスではありませんでしたが、反省点です。
補給戦略と装備
今回の補給戦略は、次のようなものにしました。
・お米は血糖値が急上昇するというので、控える
・1時間に1回、ナトリウム(炎熱サプリ)、ジェル
・2時間に1回、ペスパプロ
・固形物のボンクブレーカー、スポーツようかんを早めにとる
・水はこまめにとり、一気にとらない(発汗量にあわせてとったほうがよく、水の飲み過ぎをさけるため)
・フロントボトルには、「ここでジョミ」(はちみつ)を5本入れ、ちょっとずつとる、後半はBCAAの粉末をフロントボトルに入れる。
・捨ててもいいボトルに水をいれ、最初のエイドで捨てる。その後はエイドでボトルごともらう。
→バイクの最初のエイドは、20km地点のため、念のため捨てボトルがあるといいです。
昨年出た洞爺湖でのアイアンマンジャパンのバイクで、眠気と吐き気に悩まされバイクがぎりぎりになった苦い思い出がありました。
スイムの疲労もあったとは思いますが、お米を一気に食べて血糖値が上昇したことも理由として考えられたため、お米を避けました。
ただ、後述しますが、今回も眠気が来てしまいました・・・。
装備は、半袖のバイクウェアにグローブ、サングラス、アームカバー、カーフガード。
くもりで20℃から23℃だったため、アームカバーをつけました。
日が照ると暑くなりますが、そのときはアームカバーを少しまくればすむので、ロングではつけておくのがおすすめです。
スイムのときからつけているアンダーシャツ(ファイントラック)も効果があります。
前回出たときは、トライウェアのパンツにバイクパンツを2枚履きしましたが、効果がないという話を聞き、今回はトライウェアのパンツのみ。
股ずれ防止のワセリンを塗っただけです。
新車にしてから、おしりが痛かったのですが、ポジションを調整してのぞんだこのレースではノーダメージでした。
30km地点に1つめの山
④→⑤の間にはそこそこの坂があります。
この区間は、折りかえして、150kmくらいで逆側から通ることになり、そのときの方が傾斜はきついです。
この辺で、羅王に抜かれます。
85kgの体は、下り坂でめっぽう速く、平地でも速く、上り坂はちょっと遅く、私より全然速いのです。
ただ、なぜかトラブル好きで、毎回何かしでかします。
・アイアンマンジャパンでは、1週間前に落車してけが。レース前日に朝シャン中に肩を負傷
・新島では、5月で海がまだ冷たいのに、ウェットスーツの上を忘れる
・その他、ゼッケンを忘れること多数。行方不明になること多数
こんなにトラブルがあり、きっちり完走しているのがすばらしいです。
今回も、トラブル満載でした。
折り返しで仲間と会える
⑤→⑥→⑦で55kmを1周します。
⑤のあとにきついアップダウンがあり、その後はちょっと落ち着き、折り返しでは仲間とすれちがえるのです。
トライアスロンは、順位が近くなければ仲間のスイムが無事終わっているか確認できません。
スイムが終わった後に、羅王、えぇ。。さんの2人には会えましたが、仙人、みよっしー、ザックの姿は確認できてませんでした。
命がかかっているスイム。何もないともいえませんので、バイクで無事な姿を見ると毎回ほっとします。
折り返しで、仙人とすれ違います。
バイクパーツのトラブルにより代車なのに、チームでトップを走っていました。
さすがです。
2週間前には、完走率30%のトレイルランを13時間15分で完走しています。
見た目だけではなく、やっていることも仙人です。
一説には浮いているから足にダメージがないとも。。
仙人を確認してほっとしたのもつかの間、やはりハンドルが怪しく、折り返し地点で降車し、ねじを締め直しました。
そのときにみよっしー、えぇ。。さんが颯爽と抜いていきました。
ナイスガイみよっしーは、私がこれまで29戦ともに戦ってきたバイクを受け取ってくれています。
そのバイクよりも性能がいいバイクに乗り換えたのですが、みよっしーの方が断然速いです・・・。
今回も結果的に、45分ほど負けています。
この後、みよっしーに追いつくことはありませんでした。
さすがです。
えぇ。。さん(口癖が「えぇ。。」である紳士)は、スイム・ランがめっぽう速く、バイクは苦手でしたが、一緒に参加した合宿で目覚めたようで、バイクも速くなっています。
作業しつつ2人を見送り、もう1人のザックの安否が気がかりでした。
このときはわかりませんでしたが、ザックは3.8kmを無事完泳しています。
この1周目で、ふと羅王が止まっていて心配だったので、私も止まりました。
タイヤのパンクです。
すでにメカニカルスタッフの方に修理してもらっているところでした。
レース中のパンクは、基本的に自力で直すのですが、周回しているスタッフに運良く出会えば修理してくれます。
後から聞いたところによると、応援している方が呼んでくれたようです。
その後、豪快にまた抜かれましたが、しばらく行くと、また止まっています。
通常、タイヤのパンクを修理するためのチューブは1本しかもっていないため、2度目のパンクだと修理する術がありません。
まさか・・と思い止まると、今度はチェーンが外れたようです。
チェーンなら簡単になおるので、安心しました。
直したあと、また豪快に抜かれましたが。。。
レース中も騒がしい漢です。
それでも一人孤独に走るよりも楽しく、やはり仲間と出るのがトライアスロンの醍醐味といえます。
個人競技でありつつ、チームメイトも大事です。
眠気との戦い
眠気再来・・
五島のバイクコースは、アップダウンがつらいのですが、五島の美しい景色に癒やされます。
初出場かつ雨だった前回にくらべて、今回は多少楽しむ余裕がありました。
アップダウンで言うと、これまでで、最強だったのはこの宮島トライアスロンの坂です。
バイクコースは55kmなのですが、40km以降の坂の傾斜と長さは、五島の上を行きます。
【関連記事】みやじまパワートライアスロン完走記。瀬戸内海横断2.5km&急坂バイク55km&急坂ラン20km! | EX-IT
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そんな刺激的なコースで、新車にして、しっかり練習して臨んだのですが、眠気が立ちはだかりました。。
3時起きで、3.8km泳いで、眠くなるのも無理もないのですが、今回はひどく、45kmくらいの折り返し地点から120kmくらいまで眠気に苦しんだのです。
食べ物にも気をつけたはずですが、泳力不足で体力を使ってしまうのが問題かもしれません。
今後の課題です。
・水をかぶる
・バケツで水をかぶる
・ブラックアンドブラック(ガム)を食べる
・鼻に水を入れる
・洗面所があるトイレで顔を洗う
・太ももをたたいてみる、つねってみる
・顔をたたいてみる
など、やりましたが、全然ダメでした。。
カフェイン入りのジェルを持っていなかったのは反省点です。
ひょっとすると、これで目が覚めたかもしれません。
カフェインは、レース数日前から断ち、レース中もランまでとらないようにしています。
ランでカフェインを取って、その効き目をよくするためです。
ただ、こういった緊急事態のために、カフェインをバイク時にももっておくべきでしょう。
ガムも効果なかったので、眠眠打破を持っておくといいかもしれません。
バイクの途中、スペシャルニーズバックという補給食などを入れた袋を、81kmか133km地点のどちらか1回で受け取ることができます。
ここにコーラや眠眠打破などを入れておけばよかったです。
今回は、適当なジェルをいれていただけでした。
または、小銭を持っておけば自動販売機でコーヒーやコーラを買うことができます。
(ルール上、禁止されていないはずです)
ボランティアの方に、「そのコーラ、一口ください」と頼みたいくらいでしたが、結局頼めず。
羅王、えぇ。。さんからカフェインをもらおうと思いましたが、手持ちがなく。
どこかでいったん寝た方がいいと思いつつも、寝ていると心配されるだろうし、がっつり寝てしまうのが怖く。
今回は思った以上に眠気が長引き、タイムロスも大きかったです。
下り坂なので、いっそうの注意が必要でした。
眠気がいったん覚めたのは、120km地点の洗面所で顔を洗い、気分転換にiPhoneを見たときでした。
結局、バイクバックにiPhone 6 Plusを入れ、ウェストポーチに入れていたのです。
(ジップロックでちゃんと防水しています)
電源を温存するために機内モードかつ、明るさを最低限にしていましたが、眠気覚ましにFacebookの応援メッセージを見て復活しました。
本当にありがたいです。
トライアスロンチーム『ポセイ丼』は、ランチーム『Admiral』のメンバーをもとに構成されています。
当初、ランチームを作り、その中でトライアスロンに挑戦するメンバーを募ったので、『ポセイ丼』のメンバーは『Admiral』なのです。
レースの様子や遠征地でのバカ騒ぎは、Facebookのポセイ丼ウォールではなく、メンバーの多いAdmiralウォールに投稿することがほとんどで、応援もそこでもらえます。
眠気がとれた後は、調子よくすすめました。
なにせ眠くてスピードが出せず、結果的に体を温存できていたのでしょう。
新車も練習も無駄になったかもしれませんが、練習してなかったらもっとタイムが落ちていたかもしれません。
周回コースが終わって残り36km
コースの話に戻ると、55kmの周回を2周すると、残りは36kmです。
なんとなく気が楽になりますが、⑨のあたりは激坂。
その後、⑪の折り返しも小刻みな坂があります。
折り返しが終わると、あとは大きな坂はなく、ゴールに向かえばいいだけです。
バイクゴールからランへ
抜きつ抜かれつだったえぇ。。さんに追いつき、ちょっとだけ先にバイクゴール。
この時点で、16時10分くらいでした。
結局、バイクには、7時間49分51秒。682人中558位。
前回(おととし)より38秒だけ速くなりました。。。
事故らなかったのでよしとします。
スイムが調子よかっただけに、バイクの不調が悔やまれますが、これがトライアスロンのおもしろさ・難しさでもあります。
眠気がくるのも実力のなさから来るものでしょうし。
このあと、ランに向かいます。
つづく
バラモンキング(五島トライアスロン)参戦ガイド。申込・交通・宿【バラモンキング2015完走記①】
不格好だけど速い泳法で、3.8kmスイムを1時間28分【バラモンキング2015完走記②】
眠気との戦い!180.2kmをバイクで7時間49分の長旅【バラモンキング2015完走記③】
NEXT→仲間と助け合いながらのラン42.2kmを4時間47分。トータル14時間ちょっとでゴール【バラモンキング2015完走記④】
レース後、五島でバイクを梱包して、自宅ではなく、宮崎の実家に送りました。
昨日、実家には着いたようです。
次は、7/12のシーガイアトライアスロン。
それまでは、回復と軽いラン・スイム練だけにするつもりです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
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