カメラで写真を撮ったとき、スマホと違いトラブルが起きる確率は高くなります。
スマホよりも自由度があるからです。
そのトラブルでよくあるもの、解決策をまとめてみました。
※撮影をお願い中 by Sony α1+70-200mmF2.8Ⅱ
故障以外の撮影トラブルの原因
写真でトラブルがあると、「故障?」と思われるかもしれません。
カメラやレンズの故障以外で考えられる原因は、主に、次のようなものです。
・前の設定が残っている
・カメラが自動的に判断している
・何か操作をしてしまった
前に撮影していたときの設定が基本的には残ります。
それが自分であれ他人であれ。
私の反省点でもあります。
そのまま妻に渡すことがあるので……。
さきほどもあり、セルフタイマーになっていました。
カメラが自動的に判断して、トラブルになることもあります。
イルカを撮ろうとしているのに、その前にいる人にピントを合わせたり、暗めに撮りたいのに、明るくしたり。
何が自動で何がこちらで設定しているのかを見極める必要があります。
一方、人が何かさわって操作してしまっているケースも多いです。
よくあるのは、露出ダイヤル。
-3、-2、-1、0、1、2、3というようなダイヤルがあるカメラなら、それをさわってしまい、明るさが変わることもあります。
3が明るく、-3が暗くです。
ロックもできますけどね。
これらの主な原因を踏まえて、よくある撮影トラブルを挙げてみました。
よくある撮影トラブル
私が実際に出くわしたトラブルもあれば、妻に撮ってもらったときにあったものもあります。
写真が白くなる
明るくなりすぎて、写真が白くなるのは、
・露出ダイヤルが2や3になっている
・ISO感度が手動で上げてしまっている
・シャッタースピードを下げてしまっている
ということが考えられます。
通常だと、ISO感度やシャッタースピードは動かさないようにしていることが多いのですが、さわってしまったり、モードによっては変えられたりします。
オートやAモード(絞り優先モード。CanonはAv)にして、変えてしまうリスクは下げておきましょう。
私の場合、Sonyのカメラだと、ダイヤルでISO感度を変えられるようにしています。
それを妻がさわってしまうことが多かったので、渡すときにはその機能をオフにするようにしました。
・シャッターを押しても撮れない
シャッターを押しても撮れないときは、
・セルフタイマーになっている(何秒か後にシャッターが切れる)
・レンズの接触が悪い(表示がFだけになっている。通常F2.8というように表示される)
ということが考えられます。
セルフタイマーだったら、モードを変えましょう。
レンズの接触不良もたまーにあります。
一度つけ直させばひとまず大丈夫です。
・シャッターを押しても音が出ない
ミラーレス一眼(「一眼レフ」ではありません。レフはないので)は、シャッター音を消すことができます。
通常のシャッターではなく、電子シャッターというものを使い、その音を変えたり、消したりできるのです。
シャッター音がなくても撮れていれば問題ありません。
・画面がフリーズする
たまーにあります。
そんなときは、バッテリーを外して入れ直してみましょう。
・ブレる
手ブレ補正があるカメラ、レンズなら、多少の手ブレは修正してくれます。
ただ、過信は禁物です。
ブレる理由は、
・シャッタースピードが遅い
・暗い場所で撮っている
・撮る側が動いている
というものが考えられます。
シャッタスピードが遅いと、明るくなり、ブレやすくなります。
1/30、1/50といった数字を確認しましょう。
1/30でも、動く子どもを撮ると、ブレることが多いです。
Aモードのときのシャッタースピード限界を設定で調整するか、Sモード(シャッタースピード優先。CanonはTv)にして、シャッタースピードを1/500くらいにしておきましょう。
暗い場所で撮っていると、ISO感度が自動で上がります。
ただ、その限界が設定されているので(ISO感度が上がりすぎると画像が粗くなるので)、その限界になったら、カメラは、シャッタースピードを下げて明るくするのです。
そうするとブレやすくなります。
暗い体育館で、子どもを撮影するとブレるというのはこういう理由であることが多いです。
(F4以上のレンズだとなお)
また、撮る側が動いていると、ブレやすいので、止まって撮るようにしましょう。
足は止めていても、上半身、手が動く場合もあります。
・撮れるけど色が変
カメラは色も調整できます。
その1つがホワイトバランスというもの。
晴れているとき、曇っているとき、室内などで、最適なホワイトバランスが変わってきます。
色がちょっと変だなというときは、ホワイトバランスを調整しましょう。
オート、晴れ、蛍光灯くらいで調整すれば十分です。
・ボケない
うまくボケないというときは、
・レンズのF値(数字が小さいほどボケます)が変わっていないか
・背景との距離(被写体と背景が離れているほどボケます)
・被写体とカメラの距離(近いほどボケます)
を見直しましょう。
・ピントが合わない
ピントが合わないのは、カメラが自動認識しているからです。
・オートフォーカスモードが1点(シングル)になっていないか
・近すぎないか
・マニュアルフォーカス(手動でピントを合わせる)モードになっていないか
などを確認しましょう。
オートフォーカスモードは、自動(ワイド)か1点があれば、まあ事足ります。
自動だと、違う被写体を認識することも多いので、1点モードにして合わせる、または、任意のボタンに「押している間のみ1点」という機能を割り振ると便利です。
レンズには、最短撮影距離というものがあり、それ以上近づいても撮れません。
だいたいは30cmほど。
レンズによっては、50cmであることもあります。
ネットでレンズの名前を検索して一度確認しておきましょう。
マニュアルフォーカスになっていることもあります。
レンズにスイッチがあると、変わってしまっていることもあるので気をつけましょう。
店頭でレンズを試すときに、マニュアルフォーカスになっていることも多いです。
・動画になってるっぽい
カメラは写真のモードと動画のモードが明確にわかれている場合もあります。
その切替を確認しましょう。
逆もしかりです。
・撮れているけど粗い
ピントも合って、色もよくて、撮れているんだけど、なんか粗い……ということもあります。
カメラが古すぎるということもありえますが、ISO感度が上がりすぎているのが原因です。
カメラにもよりますが、ISO6400、8000、12800となると粗くなる可能性があります。
ISO感度を制限するか、カメラやレンズ(F値の小さいレンズ)を検討しましょう。
・連写になる
シャッターをちょっと押してだけで、パシャパシャパシャ!と写真がたくさん撮れてしまうこともあります。
連写のモードになっているからです。
ただ、連写はおすすめで、L(ロー)にしておきましょう。
これだと、シャッターボタンをちょっと押したときは1枚だけ、押し続けると適度に連写になります。
・連写すると止まる
連写すると撮影が止まることがあります。
これは、カメラやカードによって、連写可能な枚数に制限があるからです。
連写スピードを下げるか、ここぞというときに連写しましょう。
・暗いところで暗くなる
暗いところで撮って、暗く写ってしまうこともあります。
これは、明るくするISO感度に制限が設定されていて、それ以上明るくできないからです。
レンズを変えるか(F値の小さいもの)、シャッタースピードを極限まで下げるしかありません(ブレやすくなります)。
また、カメラの種類によっても限界があり、マイクロフォーサーズ、APS-Cだと暗いところは弱いことが多いです。
目安として、フルサイズで、F1.4、F1.8のレンズだと明るく撮れる可能性が高くなります。
水族館でも大丈夫です。
・逆光で暗くなる
逆光で撮ると人が暗くなることがあります。
あとで調整することもできますが、撮るときに向きを確認しましょう。
ただ、逆光がダメ、順光(光が当たる)がいいというわけではありません。
光が強いかどうかにもよります。
・背景に人が入っちゃう
背景に人や余分なものが入ってしまう……ということもあるでしょう。
これは、撮影する側が工夫できることです。
・タイミングをずらす
・うまく隠れたときにシャッターを押す
・被写体に声をかけてちょっと待つ
など。
一瞬待つだけで、背景に入らないようにすることもできます。
色にも気をつけましょう。
赤い服だと余計に目立ちます。
こちらに向かってくる人のマスクも意外と目立つので気をつけましょう。
背景をぼかしたとしても。
今は、写真を加工して消すこともできますが、撮影時にこだわりたいものです。
デジタルのよさを活かす
いろいろとトラブルはありますが、だからこその面白さもあります。
動画 発信のためのカメラ入門セミナー – タイムコンサルティング オンラインショップ
デジタルのよさを活かしましょう。
デジタルなら何枚撮ってもよく、枚数を撮ることでトラブルにも強くなります。
連写をするというわけではなく、向きを変えてみたり、設定を極端に変えたりして撮るのもおすすめです。
・F値を小さく、大きく
・シャッタースピードを速く、遅く
・ISO感度を上げてみる、下げてみる
といったように。
常に持ち歩く、すぐ撮れるようにしておくことも大事です。
写真をさっと撮るには
■編集後記
昨日は、クルーズ4日目。
鹿児島に寄港する日です。
午前中は、キッズルームやスライダー。
鹿児島では、水族館へ。
もう一度行ってみたいところでした。
船の出発前に撮影、YouTube収録をして無事出発。
寝落ちしながら、YouTubeをアップしました。
ネットの状況で時間がかかるので……。
■1日1新→Kindle『1日1新』
いおワールドかごしま水族館
MSCベリッシマ スライダー
MSCベリッシマ キッズルーム
■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
クルーズ4日目。
キッズルームに行ってみました。
手続きして、娘だけ中に。
ちょっと不安そうでしたが、楽しかったようです。
鹿児島に着いて、シャトルバスで水族館へ。
イルカ水路→アザラシ→イルカショーと見て、毒のイベントも。
毒好きなので楽しんでいました。
夜は、ビュッフェにラーメンがあり、喜んでおかわりを。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方