独立後、仕事を受けるかどうかの基準も自分でつくらなければいけません。
その基準は、仕事が終わった後に見直すようにしましょう。
※松山のカフェにて、講演のスライドを最終チェック by Leica Q
その仕事を受けるかどうか
独立後は、仕事の依頼を受けるところからが「仕事」です。
「え、仕事って、受けないってことあるの?」
「来た仕事は全部やらなきゃ」
「せっかくいただいた仕事、断るなんて」
という考え方もあるかもしれませんが、いい仕事をし、真の意味で価値を提供するなら、仕事を受けるかどうかから徹底して考えたほうがいいでしょう。
できる仕事には限りがあるわけですから。
自分でなくてもできる仕事、好まない仕事をやっていると、いざいい仕事の依頼を受けたときに受けることができなくなります。
これには2つのステップがあり、
レベル1は、
・仕事の依頼を受けて、受けるかどうかを判断する
レベル2は、
・断るような仕事の依頼が来ない
です。
仕事の依頼をいただき、了承の旨を返信させていただくと、「受けていただけるなんて思いませんでした」「断られるかもしれないと思っていました」とおっしゃっていただくことがあります。
まあ、ブログや書籍で、断るべしとかいう記事を書いたり、今日のような記事を書いていたりするからでしょうが、ガンガン断っているわけではありません。
一応、レベル2の「断るような仕事の依頼が来ない」状態を目指しているからです。
レベル1の「仕事の依頼を受けて、受けるかどうかを判断する」で、判断基準をつくり、その判断基準を、レベル2に活かすべく、依頼フォームを改善したり、記事を書いたりしています。
その判断基準は、今やった仕事の見直しから始まるものです。
先週の仕事の見直し
先週(12/2-6)を例に挙げると、その間にやった仕事も見直しをしています。
12/2は、松山商工会議所のサムライ交流会にて、IT仕事術セミナーでした。
今年の8/9(3か月の入院中でした)にご依頼をいただき、
・仕事をしたことがない松山
・IT仕事術という内容
ということで即返信しています。
きっかけは同交流会に所属する方で、2016年7月に、私がWebセミナーをやったときに参加していただいた方でした。
実際には一度もお目にかかっていませんが、私の活動をみていていただき、今回のご紹介につながったのです。
(ご本人もマラソン、トライアスロンをしていて、セミナー当日もマラソンで不在だったのがまたおもしろいところです)
この仕事も、次に同じようなご依頼があったときに受けるかどうかの見直しをしています。
その結果を、講演依頼ページに反映しました。
これまでも同じようなご依頼はあり、その都度必要あれば講演依頼ページに反映しています。
もし、こういった仕事を受けないと決めたなら、講演依頼ページは削除するでしょう。
(お役に立てる内容でしたら、全国どこへでもうかがいます)
先週やった他の仕事、
・本の執筆
・税務顧問
・個別コンサルティング
・セミナー(自主開催、ひとり税理士の仕事術2020)
も、それぞれ見直しています。
仕事が終わった後に、基準を見直す
仕事の見直しは終わった後にすぐやらないと意味がありません。
忘れてしまうからです。
見直すべきポイントは3つ。
1つは、利益。
売上から経費をひいた利益がどのくらいか。
値付けは正しかったか。
を見ることは欠かせません。
売上は、仕事の前にも見直します。
「これからやる仕事は、〇〇円の仕事だ」と意識することで、値付けや利益に対する感覚をとぎすますのです。
むしろ、仕事をする前に売上=値段が決まっていない仕事はやるべきでありません。
出張講演でいえば、講演料は決めているので売上はわかり、経費も交通費、宿泊費、現地での経費は仕事の翌日にわかります。
2つめは、時間。
利益が大きかったとしても時間がめちゃくちゃかかっていたら、意味がありません。
時間は限られていますし、そのしわ寄せは他の仕事やプライベート、自分に来るからです。
どのくらいの時間がかかったかは、仕事ごとに見直しましょう。
3つめは、自分の気持ち。
その仕事をやって、楽しかったかどうか、勉強になったかどうか、受けてよかったかなどを見直しましょう。
これも仕事の後にすぐやらないと、楽しさも、怒りも忘れてしまいがちです。
もし、「もう受けない」と思ったら、どんな仕事を受けないかを「やらないことリスト」に追加しています。
ご依頼いただいた内容、ご依頼いただいた方にズレがあった場合は、依頼フォームの表現がよくないケースもありますので、見直してみましょう。
仕事を受ける
↓
仕事をする
↓
見直す
↓
依頼の受け方、告知ページ、申込フォームに反映する
↓
よりよい仕事を受ける
というサイクルを確実にまわしていきましょう。
ネットで営業することは、受け身と思われがちですが、ある意味攻めです。
積極的に、どういう仕事の依頼を受けたいかを打ち出していきましょう。
そのためにも、仕事後の見直しは必須であり、それができるくらいの時間、心のちょっとした余裕はもちたいものです。
■編集後記
昨日は、ひとり税理士の仕事術2020というセミナーを開催しました。
独立前の方、独立後の方がちょうど半分ずつで興味深ったです。
独立前でも独立後でも、「どんな仕事をしていくか」は欠かせません。
新橋 デザインフードマーケット
■娘(2歳)日記
怖いキャラクターを怖がって「みない」というのですが、結局は好きになります。
ラプンツェルのゴーテルとか、リトルマーメイドのアースラとか。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
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