フリーランスがネットで確定申告すれば節税になる制度ができます。
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フリーランスの税金が変わる
2017年12月14日、税金の改正が発表されました。
正式決定前のものですが、例年ほぼこのとおりに決まります。
フリーランス関係でも税金の改正がありました。
基礎控除が増える
税金の計算上、すべての人は、その所得(利益)から38万円を引くことができます。
これを基礎控除といわれているものです。
所得から基礎控除38万円を引いて、その残りに率をかけて税金を計算します。
事業の利益が300万円なら、
300万円ー38万円=262万円
262万円だと、所得税が16万円ほど、住民税が26万円ほどです。
この基礎控除が、2020年分(2021年3月15日までに確定申告)から、48万円に上がります。
(ただし、青色申告特別控除をひいたあとの事業の所得、その他の所得の合計が2,400万円を超えると、基礎控除は32万円、16万円と減り、2,500万円を超えると0になります。)
事業の利益(所得)が300万円なら、
300万円ー48万円=252万円
262万円だと、所得税が15万円ほど、住民税が25万円ほどです。
これだけみると、税金が減る(減税)となります。
ただし、おいしい話には裏があるように、これにも裏が。
別のところで10万円減らされるのです。
青色申告のメリットは減る
フリーランスで青色申告をしていれば、最大65万円を引くことができます。
青色申告するには、ざっくりいえば、会計ソフトを使っていることが要件です。
さきほどの基礎控除をあわせて引いたものに率をかけて税金を計算します。
「最大」65万円というのは、所得が0になるまでしか引けないということです。
利益(所得)が300万円なら、300万円ー65万円=235万円
利益(所得)が10万円なら、10万円ー65万円=-55万円とはならず、10万円ー10万円=0となります。
この青色申告特別控除が、2020年分から55万円に下がる(−10万円)のです。
さきほどの基礎控除が48万円に上がる(+10万円)こととあわせると、合計103万円というのは変わりません。
意味合いが変わるだけです。
所得が少なくても基礎控除を受けられる可能性は出てきます。
この改正については、特に何ができるわけでもなく、今までどおり青色申告をしておけば大丈夫です。
青色申告でない方は、メリットしかないので青色申告に挑戦しましょう。
今のタイミングだと、来年(2018年)3月15日までに申請すれば、来年(2018年)分から青色申告できます。
今年(2017年)は、今年開業した方以外は、白色申告しかできません。
フリーランスがネットで確定申告すれば節税
もう1つ、フリーランスに関係する改正があります。
節税になる改正です。
2020年分の確定申告から、
・申請して、会計データをデジタルで保存する
か
・期限までにe-Taxで確定申告をする
のいずれかで、10万円をさらに引くことができます。
これだと、引ける金額は、合計で今よりも10万円多くなるのでうれしい改正です。
「申請して、会計データをデジタルで保存する」
要件はいずれかですので、
・申請して、会計データをデジタルで保存する
か
・期限までにe-Taxで確定申告をする
をやればいいわけです。
その1つ、「申請して、会計データをデジタルで保存する」は今でもできますが、
・申請しなければいけない
・対応している会計ソフトを選ばなければいけない
と、敷居は高くなります。
会計ソフトでいえば、「やよいの青色申告」では現状ダメで、「弥生会計」が必要です。
当然高くなります。
クラウド会計ソフトも現状では、対応していません。
「電子帳簿保存」対応とあっても、厳密には、会計データと領収書等の電子保存の2つがあり、会計データには対応してないのです。
2020年までにどう対応してくるかですね。
(しくみ的にクラウドではできない可能性も)
「期限までにe-Taxで確定申告をする」
e-Tax、ネットで確定申告するのは、今でもできます。
ただし、
・マイナンバーカードが必要
・カードリーダーが必要
そして、
・Macの最新OSには例年対応していない
といった点がネックです。
2020年分の確定申告までには、e-Taxの手続きがかんたんになり、カードもいらなくなる可能性もありますが、様子見でしょうね。
もちろん、今年分をネットでやってみるのもおすすめです。
ネットで確定申告してどのくらい節税になるか
節税を狙うなら、現実的な方法は、「期限までにe-Taxで確定申告をする」でしょう。
10万円ひけるとどのくらい節税になるのか試算してみました。
「10万円がひける」だけで、10万円が節税になるわけではありません。
10万円×率が節税になります。
所得(利益=売上-経費)別にみるとこんな感じです。
※所得から青色申告特別控除(改正後はe-Taxによる控除10万円)、国民年金・国民健康保険の概算額、基礎控除を引いています。
やっておいて損はない金額ではないかと。
とはいえ、2020年分までは、2017年分、2018年分、2019年分、2020年分とまだまだ時間がありますので、焦らなくても大丈夫です。
そういう方向性だと思っておいていただければ。
なお、所得が500万くらい、または売上が1000万円を超えたら、フリーランス(個人事業主)のまま節税というよりも、法人にしたほうが節税できる可能性が高いです。
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目黒 ほろよい党
【昨日の娘日記】
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