Google スマートスピーカーで7インチのディスプレイがついている Google Nest Hubを買って使ってみました。
数あるスマートスピーカーの中でも完成度はピカイチで気に入っています。
その使いどころをまとめてみました。
※Google Nest Hub / RICHO GRⅢ
スマートスピーカーにディスプレイは必要か
スマートスピーカー (AI スピーカー)とは、声で操作することができるスピーカーです。
家電と連携して家電操作したり、メモを取ったりすることもできます。
しくみとしては人間の声をテキストに変換し、それを認識しした上で処理し、声でフィードバックしたり操作したりするものです。
このスマートスピーカーにディスプレイが必要かどうか。
今、発売されている(発売が近い)スマートスピーカーは、主に3つのメーカーから次のようなものが出ています。
赤字のものは私が持っているものです。
メーカー | 商品名 | 価格 | ディスプレイ | 動画 | 音楽 |
---|---|---|---|---|---|
Amazon | Echo Dot | 5,980 | – | – | AmazonMusic |
Amazon | Echo Show5 | 9,980 | 5.5 | AmazonPrimeVideo | AmazonMusic |
Amazon | Echo | 11,340 | – | – | AmazonMusic |
Amazon | Echo Spot | 14,980 | 小型 | AmazonPrimeVideo | AmazonMusic |
Amazon | Echo Plus | 17,980 | – | – | AmazonMusic |
Amazon | Echo Show | 27,980 | 10 | AmazonPrimeVideo | AmazonMusic |
Home Mini | 6,480 | – | – | GoogleMusic | |
Home | 11,340 | – | – | GoogleMusic | |
Nest Hub | 15,120 | 7 | Youtube | GoogleMusic | |
LINE | Clova Friends mini | 5,400 | – | – | LINE Music |
LINE | Clova Friends | 8,640 | – | – | LINE Music |
LINE | Clova Desk | 27,540 | 7 | – | LINE Music |
ディスプレイがつくと高くなるのは当然ではあります。
そのディスプレイが必要かどうか。
Amazon のスマートディスプレイ付きスマートスピーカー、EchoSpot、EchoShowを持っていますがほとんどディスプレイを使っていません。
ディスプレイはいらないんじゃないかという結論にたどり着きそうになるも、期待していたのは Google のディスプレイ付きスマートスピーカーです。
Amazon、Google、 LINE とそれぞれメーカーが違うので、利用できるサービスが違います。
たとえば動画でいえば 、Amazon はプライムビデオがメインで、 Google は YouTube がメインです。
Amazon でも YouTube を見ることはできますが、操作には手間がかかります。
そして Google のスマートスピーカーでは、 Amazon プライムビデオを見ることはできません。
スマートスピーカーを発売しつつ、動画配信サービス・音楽配信サービスを提供しているので、これはいたしかたないことではあります。
LINE を使えるのは LINE のスマートスピーカーのみで、AmazonやGoogleでは使えません。
私自身 Google と Amazon、 LINE で結果的に、最もよく使っているのは Google です。
Google の音声認識 、Google アシスタントが優れているということもありますし、 Google アシスタントだと Evernote のメモや経理に連携できるというのも非常に大きなポイントです。
GoogleのスマホPixel 3を使っているのも、Googleアシスタントの使い勝手がいいからでした。
その Google アシスタントが使えるスマートスピーカーで、ディスプレイ付きのGoogle Nest Hubが出ると聞き、狂喜乱舞で発売日に買いました。
10日ほど使ってみた結果、スマートスピーカーでは 最も気に入っています。
Google Nest Hubの便利なポイント
Google Nest Hubでは次のような点が便利と感じています。
Google Nest Hubは小さい
スマートスピーカーは、これで8台目。
すべてを使ってるわけではないのですが、私の中の Google Nest Hub前の結論は、「スマートスピーカーは小さいほうがいい」というものです。
大きいスマートスピーカーの利点の1つは、音がいいこと。
しかしながら、スマートスピーカーは、それでも音は大したことありません。
それならば小さくて場所を取らないほうがよいという結論です。
Google Nest Hubが届いたときの印象は「思ったより小さいなぁ」でした
Amazon のディスプレイ付きスマートスピーカー Echo Show が10インチで、スピーカーも大きくちょっと邪魔だなという感じなのに対して 、Google Nest Hubは、こじんまりしています。
横から見てもこんな感じです。
ディスプレイがあると大きいほうがいいというイメージもありますが、最適な大きさ・使いやすい大きさというものもあります。
リビングに置くのであれば、もう少し大きいほうがいいかもしれませんが、今の私の使い道は、パソコンの横に置いて、仕事中のメモやカレンダーへの追加、経理、仕事用の BGM や動画を流すといったもの。
パソコンに横に置くと考えると、ちょうどいい大きさです。
これが使いやすいポイントにもなっています。
私が使っている Google のスマホ pixel 3も専用のスタンド、Pixelスタンドにのせれば 、ディスプレイ付きスマートスピーカーと同じことができます。
しかしながら、私の Pixel 3は5.5 インチで縦で使うのがメイン、Google Nest Hubは7インチ、横にして使うのがメインで、使いやすさ・見やすさはまるで違うものです。
比較してみると、マイクの性能もGoogle Nest Hubのほうがはるかによく、声をよく聞き取ってくれます。
またスピーカーもいいものが付いているので Google Nest Hubのほうが、多少なりとも音がいいです。
Googleフォトのスライドショーが格別
Google Nest Hubは Google のサービスが使えますので、写真を管理する Google フォトが使えます。
その Google フォトから、写真を選んでスライドショーで表示してくれるのです
私は Google フォトで娘の顔を指定し(スマホアプリのGoogleHomeで設定)、娘が写ってる写真をランダムに表示しています。
もうこれだけで元が取れました。
今の2歳の写真はもちろん0歳、1歳の写真が出てくると、仕事中でも涙が出てきます。
Amazon の写真管理サービス、 Amazon プライムフォトを使ってるのであれば 、 Amazon のスマートスピーカーで表示することができますが、写真管理の観点からいくと Google フォトの方が使い勝手がよくメインで使っています。
どのサービスを使ってるかによってもスマートスピーカー選びが変わってくるわけです。
自分の声をテキストで確認できる
ディスプレイがついてるので自分の声をどのように認識したかをテキストで確認できます。
私がディスプレイなしのスマートスピーカーより Google のスマホ pixel 3でのほうを好んでいるのは 、Pixel 3でも音声認識結果が瞬時にテキストが出るからです。
もちろん声でのフィードバックはスマートスピーカーでもスマホでもありますが、目で見るテキストのフィードバックがあったほうが、瞬時にちゃんと認識しているかどうかを判断できます。
特に Evernote のメモであればちゃんとメモできたかどうかを確認できるのは大きなメリットです。
そのメリットを Google Nest Hubでは享受できます。
タスクやアイデア、ネタを思いついたら即メモというのは、貴重な武器です。
経理で入れた場合もこのように表示できます。
なお Evernote との連携や経理に使う場合の Google スプレッドシートとの連携はIFTTT(イフト)というサービスを使って設定しなければいけません。
この2つができるというのも私が Google アシスタント 、Google のスマートスピーカーを愛用するわけです。
Google 以外のスマートスピーカーは買わないでしょう、たぶん。
スマホメモの理由・声でメモする方法・メモしているもの。2019年1月バージョン。 | EX-IT
音声認識入力で経理。GoogleAssistant×Googleスプレッドシート | EX-IT
ディスプレイで情報を目で確認できる
声で操作したあとのフィードバック・情報が目で確認できるというのも、大きなメリットです
たとえば「新宿から渋谷まで電車で」と言えば、Googleマップからスマートスピーカーでは声でフィードバックがあります。
Google Nest Hubだとこのように地図と情報が出てくるので非常に見やすいです。
飲食店も「渋谷でおいしいイタリアン」と言えば、写真付きで出てきて、タッチでも操作できます。
天気、特に週間予報はディスプレイに表示されると見やすく、便利です。
情報が出てくるのやらなくタッチパネルでも操作できますので、その都度使い分けができます。
Googleのスマートスピーカーでは、Googleカレンダーへ予定の追加もできます。
たとえば「あさって12時山下様」と言えば、Googleカレンダーに追加できるのです。
もし変更する場合は、28日や、13時半といえば、そこを変更することもできます。
この操作もディスプレイで見ながらだとやりやすいです。
今日の予定は?
明日の予定は?
8月10日の予定は?
と聞くとその予定を出してくれます。
なお Google のスマートスピーカーは自分の声を登録できますので、自分の声で聞いたときにしかその予定は出てきません。
内緒の予定がもしある場合も安心です。
ただ設定をしておかないと 、Google Nest Hub上に予定が出てしまいますので気をつけましょう。
私は妻と予定をすべて共有しているので問題ありませんが。
私はレシピをあまり見ず、自己流に料理しますが、レシピを見ることもできます。
これも映像や動画が出てきたほうが見やすいです。
電気・テレビのオン・オフ
スマートスピーカーと電気やテレビと連携していれば、電気やテレビなどのオン・オフを声ですることができます。
これもディスプレイ付きだとタッチでも操作できるようになるので便利です
GoogleMusicを楽しめる
私は Google Music を契約し、メインに使っており、GoogleMusicならディスプレイがあれば曲名や歌詞 が表示されます。
音楽はその他、AWA、YoutubeMusic、Spotify、Radikoうたパス、dヒッツが対応です。
YouTube Music は Google Nest Hubを買うと3ヶ月無料で使えます。
Youtubeが使いやすい
Google のサービス YouTube は 、Google のスマートスピーカーでは使いやすいです。
ただし 「YouTube で〇〇の動画を再生して」と言わないとうまくいきません。
その他Hulu、ビデオパスが対応しています
対応の動画サービスが少ないのが残念ですが、その他の動画サービスは キャスト機能が使えます
スマホで再生してキャストボタンをタップすると、Google Nest Hubで再生できるものです。
ただこれも Amazon プライムビデオはできません。
私が確認したところを、ディズニー TV 、ガンダムファンクラブ、DAZNはできました。
ネットフリックスはキャストに対応してるはずなのですが 、Google Nest Hubにはなぜかできませんでした。
Google Nest Hubの使いにくいポイント
使ってみて、これはちょっと使いにくいなーと思ったのは次のようなポイントです。
あえて挙げればという程度です。
動画サービスへの対応
前述したとおり動画サービスすべてに対応してるわけではありませんので、すべてをさっと見れるわけではありません。
Hulu を契約すればスムーズに声で見ることができるのですが、キャストとなるとちょっと手間がかかるので面倒くさくはなります。
同じくキャストするなら、テレビにキャストしたいかなぁと。
認識しない曲や動画も
音声での操作はまだまだ発展途上であり、声で曲や動画を再生するとなるとなかなか大変だったりもします。
「リラックスする曲を流して」と言って、ゆるく使うほうが向いているでしょう。
ただ、音楽もGoogleMusicなら、キャストできるので、そのほうが確実です。
動画、音楽再生の再開
動画や音楽を再生して中断したときに再開が難しいことがあります。
また最初からになってしまうのです。
ビデオ通話
Google Nest Hubはカメラが付いていません。
むしろ Google はカメラが付いていないことを、セキュリティ以上売りにしている感じです。
Amazon もカメラカバーをつけるようにはなりましたが。
カメラがないということはビデオ通話もできないということで、無料の通話 GoogleDuoだけが使えます。
メールチェックはできない
Google のサービスといえば Gmail 。
この Gmail に関する操作は一切できません。
メールをチェックすることもメールを送ることもできません。
これもプライバシーの関係からかもしれませんが。
電源が必要
Google Nest Hubは小さくて使いやすくデザインも優れています。
残念だなと思うのは電源ケーブルが必要ということ。
中途半端に充電でして使えるようにし重くなったり値段が上がったりするよりはいいかもしれませんが、コードがなく、充電式で使えるならもっていいだろうなとも。
今後、どのスマートスピーカーにするか迷っている方は参考にしていただければ。
最初のスマートスピーカーがこれでもいいかなと思ってはいます。
Google のスマートスピーカーは時々セールをしますので、それを待つ手もありますが、セールはいつあるかわかりませんし、時間は限られています。
色も4色あるのが嬉しいところです。
Chalk(薄いグレー)、Charcoal(濃いグレー)、Aqua(水色)、Sand(明るい茶)で、私はSandにしました。
Googleストアほか、家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラなど)でも売っています。
■編集後記
昨日は、RPA導入の個別コンサルティング。
テストを繰り返し、実戦投入までもうちょっとです。
とある場所でSkype個別コンサルティング
■娘(2歳)日記
ちょっとずつ色々食べるのが好きではあるのですが、ご飯、うどん、パンをちょっとずつの時も……。
何も食べないよりいいかもしれませんが。
野菜も好きになってほしいですけどね。
■著書
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『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
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