雪山で知らない人から300円を稼ぐのが難しかった話 -「独立後に稼ぐ」とは-

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独立後、稼ぐのは本当に難しいものです。
だからこそやっていることがあります。

※現金で困った銀山温泉 by Leica M10+50mmF1.4

帰りのバスの現金がない……

山形の銀山温泉へ行ってきました。
宿は大人気でとても取れず(しかも高い……)。
ちょっと離れたところに宿を取り、電車とバスで1時間半ほどかけて行ってきました。
バス停には外国人の観光客で長蛇の列。
なんとか乗れました。

ふぅと一息ついたのですが、「待てよ……」と。
乗るときには現金で1000円払いました。
支払いは現金のみです。

もともと現金を持ち歩かないのですが、こういうときは持ち歩いています。
ただ、油断していました。
帰りの1000円があるかどうか、確かめてみると、かき集めても700円しかありません。

コインを持って歩くのが嫌で(かさばるので)、ホテルにザクッと置いてきたのです。
500円ほど。
それがあれば、1000円になったのですが。

現地にATMがあるかなーとネットで調べてみると、ないとのこと……。
現金前払いのバスに乗らないと帰ってこれません。

極寒の雪山に野宿はつらすぎます。
そこで浮かんだプランは、
・誰かに話しかけて、現金を受取、PayPayなどで払う(なんなら振込でも)
・お店でPayPayやカードを使えるところで交渉できないか。
・一旦借りて、駅のATMで返す
・歩いてコンビニに行く(かなり遠い)
・現地のホテルで交渉する
・現地で何か仕事をして、稼ぐ
というもの。

話しかけるにも、ほとんどが外国人。
英語ならまだしも、中国語は自信がありません。
日本語だとしても、現金を貸してとはいえず。

いっそ100円ずつもらったほうがいいのでは……とか。
コンビニも現実的な距離ではありません。
いろいろ考えた結果、300円稼ぐのはどうだろうと思い始めました。
仕事しつつ。

どうやって300円を稼ぐか

じゃあ、どうやって300円を稼ぐか。
芸はできないのですが、
・税金相談
・IT相談
・写真を撮る
といったことはできます。

お互い写真を撮りあっている方に、声をかけようかと思いましたが挫折。
もともとそういうことができるタイプでもありません。

いっそ「写真を撮ってください」と言ってくれれば、話しやすいのですが、今回はありませんでした。
カメラを持ち歩いていると、結構頼まれるのですが……こっちが頼んで!と思っていると、変なオーラが出ているのかもしれません。
後述するように。

カフェで隣に座った方々が日本人。
話しかけようとしつつもダメ。

同じようにカメラを持っている人とカメラの話題を……と思いましたが挫折。
フジのカメラで撮っていた方と目が合うまではいったのですが。

結局、タクシーを電話(いつも使わない電話)で呼んで来ていただき、駅まで帰りました。
タクシーならカード、スマホ決済が使えますから。
バスが1000円のところ、タクシーは8000円弱。
まあ、しかたありません。

ただ、バスはやはり長蛇の列。
しかも早めに並んでいました。
負け惜しみもありますが、タクシーでよかったなと。

そんなこんなで、現金を持ってなくて詰みそうだったという話です。
(ランチは、カードが使えるところに)

で、感じたのは、稼ぐことの難しさでした。

独立後、知らない人からお金をいただくのは難しい

独立後は、給料がなく、稼ぐ必要があります。
かんたんではありません。
(独立をおすすめしていますが、かんたんだよ、楽だよとは言っていません)

稼ぐ、食べていくとは、仕事を対価にして知らない方からお金を受け取ることです。
雪山で300円を稼ごうと思ったときに、「独立当初と同じだな」と。
どう声をかけていいかわからないのです。

ダンボールとマジックがあれば、「写真撮ります。1枚300円」と出せたのですが。
1枚100円でも3人で300円です。
ただ、あいにくダンボールもマジックもなく。

まったく知らない人に声をかけるのは難しいものです。
ましてやお金をいただくなんて。

独立当初もそこで悩み、4ヶ月新規売上ゼロでした。
ダンボールのようなもの(ブログ、ホームページ)はありましたが。

そこで私が今に至るまでにやっていることは、発信。
発信は、知っている方から声をかけていただけます。

はじめてのお客様であっても、発信を通じて私を知っている方なのです。
まったく知らない方から仕事の依頼をいただいているわけではありません。
これが紹介だと、紹介はあってもまったく知らない方となり得ます。

周りが知らない方ばかりだと、私は1円も稼げませんでした。
ただ、知っていただいている方からだと、ありがたいことに、同日、カード決済で300円の100倍以上の金額のご依頼をいただいています。
現金のみのバスには乗れませんけど……。

私のように、知らない人へ話しかける、ましてやお金をいただく、買っていただくことができなくても食べていく道はあります。

知っている方に買っていただければいいのです。
それが発信。
発信は、知っていただけます。
「知っている人」になるわけです。
少なくとも自分のことは知っていただけます。

その発信をふらっと一度ご覧いただいて、すぐにご依頼いただいているわけではありません。
何度か(ときには何度も、何年も)ご覧いただいて、ご依頼いただいているのです。
すぐにご依頼いただくと、ミスマッチである可能性も高くなります。
何度もご覧いただいたほうがいいのです。

そして、何よりも、こちらから知らない人へ話しかける必要はありません。
これが発信、独立後に稼ぐ方法の1つです。

繰り返しご覧いただき、自分を知ってくれている方へ、自分を届けましょう。

 



■編集後記
昨日は、引き続き山形。
天童から電車、バスで銀山温泉へ。
終日、過ごし、夜戻ってきました。
雪は降らず晴天。
いろいろハードでしたが楽しめました。

そのまま泊まっています。

1日1新Kindle『1日1新』
銀山温泉
しろがね

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
GPSで帰ってきたのを確認して、山形の銀山温泉からLINE電話。
……が、ちょうど帰ってくるところで間に合わず。
タクシーも来ていたので、改めました。
GPS,ちょっとずれますから…・・。

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