ひとりでビジネスをしていると、月ごとの売上の変動が大きく、不安定です。
移動年計という数字の見方を覚えておきましょう。
※Excel(Mac)で作成→スクリーンショット
売上が不安定なのはしかたがない
ひとりでビジネスをやっていれば、売上が月ごとに変動し、不安定になることが多いです。
私も同様で、月ごとに結構変動があります。
セミナー、コンサルティングは一定の売上があるとはいえませんし、出版業は水ものです。
安定しているといわれる税理士顧問業も、件数が少ないので、決して安定しているとはいえません。
「安定しないもの」と割り切っていたほうが気が楽です。
安定させようとすると、無理に仕事をとってしまいがちで、「安定」ではなく「固定」されてしまいます。
時間がなくなり、余力がなくなり、新しいことができません。
安定しない、不安定を認識しつつ、現状を把握しましょう。
移動年計という数字を見ておこう
月ごとに数字が変動する場合、移動年計という数字を見ておきましょう。
移動年計とは、過去1年間の累計の数字を1ヶ月ずつ移動させていくものです。
私も必ずチェックしています。チェックしないと逆に怖いです。
たとえば、2016年1月の移動年計は、2015年2月〜2016年1月の売上を合計した18,264,381となります。
2016年2月の移動年計は、1ヶ月移動させて2015年3月〜2016年2月の売上を合計した18,419,182です。
このように12ヶ月の売上で移動年計を作っていきます。
月々の売上を見ると、3〜5月は調子がいいように見えますが、
移動年計だと、それほどいい状況ではありません。
2015年8月頃の移動年計は、2,100万円くらいでしたが、2016年1月ごろは落ち込み、2016年5月頃は、1,800万円くらいに落ちています。
5月頃は少し復調していますが、売上の傾向として減少しているのです。
なんらかの手を打たなければいけません。
移動年計を計算してみましょう。
Excelで移動年計を作る方法
移動年計は、Excelで作ると楽です。
必要なのは、3年分の売上の数字。
(移動年計だけを作るなら過去2年分の数字が必要ですが、今回のExcelのテンプレートでは3年分を準備します)
最新の年は、最新の月までで大丈夫です。
2016年5月なら、2014年1月〜2016年5月を準備してください。
法人なら、3期分です。
①3年分(3期)のデータを入力します。
最新月は関数で読み取り、ここに表示され、自動的に移動年計を計算するしくみです。
②最新月の売上高を入れていけば(サンプルの場合、次は6月)、表やグラフは更新されます。
うすいオレンジの部分は数式が入っていますので、さわらないようにしてください。
興味がある方は研究していただければ。
移動年計は、VLOOKUP関数で読み取り、当月までの累計ー移動年計の初月までの累計で計算しています。
売上の変動をなくすことも大事です。
閑散期、繁忙期の波をなくす努力をしつつ、現実を数字で見ましょう。
といっても波は多少ありますので、そのリスクヘッジのため複数の収入の柱を持つようにしています。
【関連記事】「仕事がない、暇なときは、どうするか?」よりも仕事の波をなくすことを考えよう。 | EX-IT
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