不動産を相続したときの登記。自分で無料でやる場合の手続きと注意点

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実家の登記をしてみました。
どんな感じか、参考にしていただければ。

※実家の庭にて by Leica M10+35mmF1.4

相続税がかからなくても登記

不動産は登記という手続きで持ち主を登録する必要があります。

どんなときに登記をするか。
不動産を買ったときは、もちろん登記します。
このときは、買ったときに手続きをし、だいたいは、不動産会社側の司法書士がその手続を代行してくれます。
(司法書士が登記の仕事を代理できます。税理士はできません。)

不動産を登記するもう1つのパターンは相続。

・不動産を自分が相続したとき
・不動産を家族が相続したとき
は、登記について考えることになります。

この場合も
・司法書士にお願いして、10万円ほど払う
・ネット上のサービスで2万円ほど払う(そのかわり、チェックはなし)
という方法で、登記することはできますが、自分でもできなくはありません。

そのかわり時間はかかります。

今回の記事は、私自身でやったというケースです。
税理士としては、相続の仕事があっても、この登記まではやりません、というよりも法律上できません。
今回、あえてやってみました。

相続税がかからなくても、この登記をする必要はあります。
2024年4月以降は、相続があったことを知った日から3年以内に登記しないと、10万円以下の罰金がかかりますので、気をつけましょう。

登記は、
・書類集め

・申請
の2段階があります。

登記に必要な書類集め

登記に必要な書類は、ケースによって違ってきます。

どんなときでも必要なのは、次のようなものです。

1 亡くなった方の戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍
→生まれてからなくなるまでの戸籍謄本が必要。本籍がある役所に相続の手続きに使うからといえば、だいたい伝わります。(大変な場合もあります)
※登記上の住所と戸籍謄本の本籍が違う場合、住民票の附票も必要

2 相続人で不動産を相続する人の戸籍謄本、住民票
(戸籍謄本は亡くなった方と生前同じ戸籍なら必要なし。そこに載ってるので)
→マイナンバーカードがあればコンビニでとれます。ただ、本籍と住所が違う場合は、同じくコンビニで手続きする必要あり。1週間ほどかかります。

3 固定資産課税明細書
→登記のコスト(登録免許税)を計算します。

4 登記申請書
→法務局ホームページに、ケースごとに書式があります。
一部手書きでもいいので、大枠をつくって当日法務局で埋めるのもアリです。

5 相続関係説明図
→こちらも法務局ホームページに。家系図のようなもので、これを出すと、上記の書類を返してくれます。
他に使うかどうかはともかく、返してもらっておいてもいいかと。

不動産相続のケースとは、
・遺言書がある場合
・法定相続分で相続する場合
・上記以外の場合
です。

遺言書があれば、書類も少なくて済みます。
(うちの場合、病床だったということもありますが、相続税がかからない範囲だったこともあり、遺言書はすすめませんでした)

法定相続分とは、たとえば、妻、子3人だと、1/2、1/6ずつに分けることです。
ただ、不動産でそのようにわけるのはおすすめしません。
売るときに手間がかかりますし、もめる元になる可能性もあるからです。
とはいえ、財産の金額によってはそうせざるを得ない場合もあるので、早めに考えておきましょう。
(うちの場合は、母がすべて相続することにしました)

上記以外の場合は、次のような書類が必要です。
・相続しない相続人全員の戸籍謄本、印鑑証明
→不動産を相続しない人も必要です。
(うちの場合、兄弟3人すべて必要でした)

・遺産分割協議書
→遺産をどう分けるかを決めたという書類。
ここに上記印鑑証明書の印鑑を押す必要があります。
相続人全員の。
妹2人と集まってもらいました。

住所も入れる必要があり、印鑑証明書の住所にしておきましょう。
こういうところ、法務局では指摘されます。

捨印(間違いがあったときに直せるよう)も押しておきましょう。
任意の場所にもう1つ押しておけば大丈夫です。

遺産分割協議書は、1人がすべて相続するなら、
相続人 ○○は、被相続人の有する一切の財産を相続する
としておきましょう。

こういった書類をそろえて、法務局で申請です。

法務局で登記の申請

オンライン大好きな私も、法務局関係は、郵送または持参にします。
なぜならそのサービスが使いにくく、郵送もしなければいけないからです。

ただ、法務局は、オンライン(シスコのWebex )で20分相談ができ、オンライン予約もできます。
https://www.legal-ab.moj.go.jp/houmu.home-t/top/portal_initDisplay.action
(ほんとすばらしい。税務署もすればいいのに……)
ある程度の書類がそろったら相談で確認しましょう。
私はそうしました。

その場でアポも取れます。
(担当者によるでしょうが)

書類をそろえて、チェックしていただき、申請。
登録免許税(収入印紙)も法務局で買えます。
現金……。

郵便局ならキャッシュレス!と思ったのですが、収入印紙は現金のみです。

法務局は平日しかやっていないことにも気をつけましょう。
提出後、後日、その結果の電話が来ます。
足りないものはそのときに言われるので対応すればOKです。

今回対応していただいた方は、本当に丁寧な方でした。
一緒に行った母も「役所って怖い人かと思ったら……」と。
私は「今回は運がよかった。特別。だいたい変な人」と言いましたけど。
(実際、別の方は……)

自分でやることは十分できるかと。
ただ、それなりに時間はかかるので、それをどう考えるかですね。
(私は税理士としての相続の仕事で、司法書士さんにお願いしていることを体験できるまたとない機会だったので、やってみました。)

 



■編集後記
昨日は、午前中にZoom個別コンサルティングで、セミナー開催やお金の使い方など。
午後は、個別コンサルティング2コマで、オフィスに伺い、税理士業、IT効率化など。
夜は娘といちご新聞を買いに。

妻にPS5を設定してドラクエ(Ⅲ、Ⅹ)を。
娘も一緒に楽しんでいます。

1日1新Kindle『1日1新』
ChatGPTとの対談をYouTubeで
PS5 Marvel Rivals
ケトン検査

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
娘が帰ってくるまでにちょっと間に合わなかったので、LINEして、家の前に降りてきてもらうようにしました。
駅から家まで行き、娘と合流して、サンリオショップへ。
駅までというのはまだ無理ということで。

こういうことがちょっとずつできるようになると楽になりますが、いろいろできるようになると、ひとりや友達とどっかに行くでしょうから、複雑ではありますね。

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