本当に必要なのかなと思うことって、世の中にはあります。
そういったものを試しにやめてみることで、自分の軸をつくることができるのでじゃないかと思っている次第です。
※とあるキャンペーン応募用封筒 by Leica Q
「行」を「御中」「様」に
返信用封筒で、「行」を「御中」「様」に変えるという儀式があります。
ググってみると、その「行」の消し方に作法があったりするものです。
返信用封筒を準備する側で、「御中とか様とか最初から印字しているとおかしい」という理由もあるのかもしれません。
ただ、返信用封筒を使う側で、「行」を「御中」「様」に修正する手間を強いてしまうことにはなるでしょう。
それほど手間がかかることではありませんし、ビジネスマナー・常識であるといわれればそれまでです。
一方で、手元にペンがあるという常識が誰にでもあてはまるわけではありません。
最初から印字しておく方法もあるだろうし、そもそも返信用封筒というしくみを止める、郵送という手段を使わないという方法もあります。
今回、私が送ったのは、とあるカメラのキャッシュバックキャンペーンです。
キャッシュバックキャンペーンのために、
・サイトから 封筒をPDF をダウンロード
・そのPDFをプリントアウト
・カメラの外箱のバーコードを切り取る
・保証書、レシートをコピー
・手書きで必要事項を記入
・専用サイトで登録した際に表示される番号を手書き
・120円切手を買う、貼る
・封筒をつくる
・投函
といったことをしなければいけませんでした。
外箱のバーコードを切り取るのも好きではありませんし、固い箱を切り取るのはそれなりの手間です。
コピー機もプリンターも持っていない私としてはコンビニに行かなくてはいけません。
「めんどくさいなら応募しなければいいじゃないか」という考えもありますが、キャッシュバックの1万円に魂を売りました……。
そもそもこういうのはサイトで入力して、証拠が必要ならスキャンしたものをアップロードすればいいんじゃないかと思います。
実際そういった方法をとっているところもありますし。
それだと対応できない人がいるなら、2つの方法を準備すればいいのではないかと。
シリアルコードで管理していれば、応募が二重になることもありません。
この封筒も、「行」とありました。
それって必要なのか
独立してからも、常識やマナーは必要ではあるのですが、本当にそれが必要かどうかというのは考えなければいけないでしょう。
学校や独立前の会社での常識は、独立後の常識ではありませんし、誰にでもあてはまるものでもありません。
それらにとらわれていると自分の軸が見つからなくなります。
・嫌われたらどうしよう
・マナーを知らないと馬鹿にされたらどうしよう
・仕事を断られたらどうしよう
と考えすぎてしまうと、常識にとらわれすぎてしまうものです。
一方で、自分が常識だと思っていることをやって、相手に嫌われたり、馬鹿にされたり、仕事を断られたりすることもあります。
その常識に疑問を感じながらもやったのに、相手に嫌われて馬鹿にされたり仕事がなくなったりしては損です。
同じように嫌われたり馬鹿にされたり仕事を断られたりする場合でも、自分の軸に沿って自分が信じる道であれば、しかたのないことですし、本望ではないでしょうか。
自分の軸を事前に明かしておく、相手に伝えておくことが大事ではないかなと。
たとえば電話が丁寧だという常識はありますが、電話を好まない方は一定数いますし、電話を取ることができないことは少なからずあります。
スーツを着ていれば礼儀正しいと思われるかもしれませんが、夏の暑い中スーツで汗だくでいるとどうかなと思われることでしょう。
いかにもなスーツやネクタイ、シャツだと、逆に失礼ない場合も。
ネットで申し込みがあった後に、確認の電話があるのも、礼儀正しいようで本当に必要なのかどうか。
上司が残っていると帰れないとか、飲み会は最後までとか、朝まで飲んでこそ一人前とか……。
必要かどうかを考えるときりがありません。
自分自身の好みにもよるでしょうし、時代の変化にもよっても必要かどうかは変わってきます。
試しにやめてみる
必要かどうかと思ったときには、試しにやめてみましょう。
それで何か起こったときは、元に戻せばいいだけです。
「何かあったら」と何も動かない・ストレスを抱えるよりも、「何かあったら」元に戻すぐらいのほうが行動できます。
独立以来こういったものをやめてきました。
・紙
・名刺
・電話による問い合わせ、連絡
・ FAX
・プリンター、インク
・オフィス
・人を雇うこと
・マウス、マウスパッド
・郵送
・事務所用封筒
・手帳
・付箋
・スキャナー
・ガラケー
・スーツ
・革靴
・通勤
・紹介のみで仕事を受けること
・商談
・年賀状
お客様にとって必要なこと・自分にとって必要なことをやっていくには、必要じゃないことをやめていかないと時間もお金も産まれません。
必要じゃないと思うことを、ちゃちゃっとやることはできますし、「行」を「御中」に変えることだって時間がかかることではありませんが、かかる時間や手間とは関係なく、自分の軸の問題ではないかなと
周りを気にしすぎていたら自分の軸はできません。
礼儀、マナー、常識といわれてるものはすべてやったうえで、自分の軸をつくることもできるのでしょうけど。
■編集後記
昨日は、リハビリの後、新刊を受け取りに出版社へ。
発売は、12月11日です。
(発売の1週間前に、だいたい受け取れます)
第一法規
六本木 シナボン
『税理士のためのRPA入門』受取
■娘(2歳)日記
雪だるまをつくりたいとのことで、どこかに行こうかと。
北海道か、いっそスキー場か。
オラフをつくりたいらしく、「ニンジン持っていく?」と聞くと乗り気です。
(オラフは鼻がニンジンなので)
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方