独立後、食べていくためには、売上をつくっていかなければいけません。
私はメール1本で売上が決まるしくみを目指しています 。
※依頼フォーム by Leica M10
仕事受注の一般的な流れ
独立後、仕事を受注しないと食べていくことができません。
仕事を受注する方法は2つ。
・こちらから攻める
か
・依頼をいただく
かです。
前者の「こちらから攻める」が得意な方は問題ありませんが、そうでない場合は後者の「依頼をいただく」を考えるしかありません。
紹介で依頼をいただくたこともできます。
ネット上で依頼をいただく場合、一般的には、
・問い合わせ
↓
・打ち合わせや見積もり
↓
受注
という流れになるでしょう。
私の場合は、「こちらから攻める」が苦手であり、むしろやりたくないと思っており、軸がブレるので紹介はいただいておらず、メール1本で売上が成立するように心がけています。
お問い合わせをいただくこともありますが、基本的には、ご依頼いただき、そのメールで仕事が決まるしくみです。
(セミナーや個別コンサルティングも、同様です。)
メール1本で売上 を決めるメリットデメリット
メリット
メール1本で売上を決めるメリットは、なんといっても一般的な受注の流れのステップを省略できることです。
これはお互いにとってもいいことでしょう。
私が仕事を依頼するときに、「まずは気軽にお問い合わせください」だと、めんどくさくて、依頼をやめてしまうことがほとんどです。
問い合わせして実際に会話をしないと値段がわからない、商品内容がわからないというのは依頼をやめる理由になります。
会話をしてしまうとその場で断りにくいものです。
もちろんその断りにくい状況に持ち込むというのも1つの戦法なのでしょうが、サービスを提供する側としてはやりたくないなと思ってはいます。
そして値段は仕事を依頼する大きな要素であり、想定より高かったら断りたいものですが、正直値段だけで断りたくないものです。
おそらく皆そうでしょう。
会話をして値段が自分の想定と違うから断るとはいえず、なんとなく他の理由をつけるか、タイミングのせいにするかして、断らざるを得ません。
こういったやり取りがお互い不毛でもあるかなと思うわけです。
もし、「値段」が理由であれば、ご依頼前に知っておいていただいたほうがいいかなと。
また、メール1本だからこそ、どこでも依頼を受けることができます。
3ヶ月入院していたときも、コロナ真っ最中のときも、今も、仕事の依頼を受けることができ、助かりました。
デメリット
メール1本で売上を決めるデメリットは何といっても、それほど多くのご依頼があるわけではないこと。
もちろん依頼を数多くいただく方もいらっしゃるのでしょうが、私は決してそうでありません。
昨日は、たまたま3件の売上が決まりました。
そのうち2つはメール一本です。
あとの1つはZoom打ち合わせで詳細を仕切り直ししてからでしたが、元々はメール1本のご依頼から始まった仕事でした。
少なくとも私はやると決めていた案件です。
ただ、これからしばらくご依頼はない可能性はありますし、その前も依頼はそうそうありませんでした 。
ただこの前後に、たとえば10件ほど問い合わせがあり、やり取りして、打ち合わせをしてそれが決まらなかったと考えると、私は精度の高いご依頼をいただいたほうがいいかなと思っています。
「成約率」というものを考えていません。
打ち合わせをすれば、そこで値段の交渉もできるのでしょうが……。
メール1本で売上受注を目指すのであれば、このお問い合わせ・接触のなさに慣れなければいけません。
「問い合わせ10件より依頼1件」です。
ひっきりなしにご依頼をいただける場合もあるのでしょうが。
メール1本で売上を受注するには
メール1本というのは、
・これまでやり取りがある方からメール(またはその他の連絡方法)でご依頼があるというケース
・依頼フォームからのメール(フォームに入力すると、私の元にメールでその通知がくる)
といったものをいいます。
まったく面識のない方から依頼フォームを通じて、ご連絡いただくことができるわけです。
私は WordPress のプラグイン(追加機能)である ContactForm7を使っています。
WordPress問い合わせフォームの最適解Contact Form 7のカスタマイズ。日付選択・ラジオボタン・必須ラベル・入力例・送信ボタン・データベース・メッセージ・自動返信メール。
メール1本で売上を受注するのに、必要なものは3つ。
・依頼フォーム
・メニュー=内容と値段
そして
・自分のことを明かしておくこと
です。
これらの1つが欠けても、ご依頼はいただける可能性は減るでしょう。
どんな仕事を受けるのか、値段はどうなのかを明かしておかないと、依頼しづらいもので、「話を聞いてから」となるのは当然です。
執筆、出版、講演のご依頼であれば、こちらから値段を提示するというよりも、先方の規定により決まることがほとんどですので、ご依頼時に掲示していただくようにしています。
(それだけでお断りするわけではありませんが)
そして自分がどういう人間で、どういうことができ、どういうことを知ってるか を提示しておかないとなかなか依頼しづらいでしょう。
これら3つをそろえておくというのは欠かせませんので、ぜひ整えてみていただければ。
■編集後記
いたしかたない所用で役所へ。
なんだかんだトラブルがありましたが、役所の方のご協力もあり、なんとかなりました。
■娘(3歳3ヶ月)日記
2人で出かけるとき、ママとの別れを悲しそうにします。
ギュッと抱き合ったり。
あんまり悲しそうにするのは、パパ落ち込むのですが……。
逆はありません……。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
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AI時代のひとり税理士
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新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
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【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方