腑に落ちるという言葉が好きです。
腑に落ちれば行動できるわけですが、「行動するからこそ急に落ちる」ということもあるのではないかなと思っています。
※父の書棚(一部) by Leica M10
「本を読んだほうがいい」
父からは昔から「本を読んだほうがいい」「本を読め」と言われてきました。
今(47歳)でこそ、本を読んでいますが、独立した34歳までは、本をほとんど読んでいません。
「本を読んだほうがいい」ということの意味がわからなかった、つまり腑に落ちなかったことも、その理由の1つです。
(父親の言うことは素直に聞けないという事情も無関係ではありませんが)
・本なんか読まなくても生きていける。
・本より楽しいものがある。
・本を買うお金がもったいない。
なんて思っていた時期もありました。
今は、「本を読んだほうがいい」という言葉が腑に落ちています。
腑に落ちれば動ける
「本を読んだほうがいい」ということが腑に落ちていれば、私は本を読んでいたでしょう。
なぜ本を読んだほうがいいのかを父が説明してくれたらよかったのに……と思ったこともあります。
(今考えると、とんでもない誤りでした)
その理由がわからない、つまり腑に落ちないと人は動かないものです。
ただ、そんな説明がなくても自宅には本がたくさんありましたし、本棚のタイトルと著者名は何となく記憶するほど目に入れていました。
さらに、父は常に本を読み、車で待っているとき、ご飯の前、ご飯の後、本を読んでいる姿を見せてくれていたわけです。
ただそれらの本を手に取ることもせず、34歳まで来てしまったわけです。
(まあ、大半は別々に住んでいますけど)
「腑に落ちなかったから本を読まなかった」という考え方もありますが、そもそも腑に落ちるものなのかどうか。
強く勧められたり説明してもらったりしたからといって腑に落ちるわけではありません。
今は確かに本を読んだほうがいい、本はすばらしいということが腑に落ちてはいますが、私は腑に落ちてから本を読み始めたわけではありません。
腑に落ちてから動くのではなく、動くからこそ腑に落ちるのではないかなと思っています。
本を読むことだけではなく、あらゆることに当てはまることです。
動けば腑に落ちる
腑に落ちてから動くとなると私のように34年間行動できなくなります。
(小学校3年生ぐらいのころは、本を多少読んでいましたけど)
動く、つまり本を読むようになったからこそ腑に落ちたわけです。
実際独立してから本を読むようになって、本を読むというのがどういうことかがようやくわかりました。
本1冊の凝縮されたものを受け取ることができるわけで、こんなに楽しいものはありません。
父の言うことが腑に落ちなくて、いわば反抗していた時期が本当にもったいないものでした。
後悔してもしかたないことですが。
腑に落ちてないからといって動いていないと、大きな損失になっている可能性もあります。
まずは動いてみて試してみて、それから腑に落ちるという順番でもいいのではないでしょうか。
それこそ本を読んで得たことは、すぐに行動してみる(実践してみる)のがいいでしょう。
それで気が済むこともありますし、やっているうちに腑に落ちることもあります。
最近でこそ、なんだかわからないけど、不安もあるけど、ひとまず動くようになりました。
腑に落ちる前に動いているわけです。
腑に落ちるのを待っていたら、私の本を読む習慣のように時間を無駄にしてしまいます。
「動くからこそ腑に落ちる」と、動いていきましょう。
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ここ最近で、お客様が手掛けてらっしゃることが数字に表れていました。
行動が数字に表れるのを見ることができるのも、この仕事(税理士業)の好きなところです。
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