独立後、市場シェアを考えるべきかどうか。
ひとりで仕事をするなら、市場シェアを考えるのをやめたいものです。
※ピザをシェア by Leica M10
市場シェアを考える必要があるのか
市場シェア、占有率。
「シェアが60%」
「シェアをとらなきゃ」
「シェアが落ちている」
などと、使われることが多いものですが、はたして、それが自分に関係があるかどうか。
私の仕事の1つ、税理士業だと、中小企業が420万社、フリーランスが1000万人(いろいろと数え方はありますが)。
この中でシェアは何%必要なのか。
食べていくためには、シェア何%をとらなければいけないのか。
まったく考えていません。
シェアをとらなきゃ食べていけないわけでもありませんし、仮にシェアを上げたとしても、その仕事をこなすなんて無理です。
シェア、数は必要ありません。
数よりも精度。万人受けより自分の軸
そもそも食べていくのに、どのくらいの「数」が必要か。
月100万円と考えると、
・単価が10万円なら、10人
・単価が5万円なら、20人
・単価が1万円なら、100人
・単価が1000円なら、1000人。
となります。
じゃあ、月に何人の方へ商品を提供できるかどうか。
モノならまだしも、サービスだと、そうそう増やせないでしょう。
月に20日働き、1日1人だとしたら、20人。
月100万円が必要なら、単価は5万円が必要ということです。
必要な売上が減れば、また計算は変わってきますが、この例だと20人。
新規の方、リピートの方も含めて、20人と考えると、月にどのくらいの方に知っていただければいいのか。
こう考えると、そう数は必要ありません。
私は、数ではなく、精度を考えています。
知っていただいた方のうち、どれだけ商品をご利用いただけるかどうか。
・1万人に知っていただいて100人
・1000人に知っていただいて100人
なのか。
後者を考えています。
より多く知っていただこうとすると、
・より万人受け、標準的になる
・広告費をかけてでも多くを目指す
・より多くの方に見てもらうために無料または安くで自分を提供する
となってしまう可能性もあるでしょう。
1万人ならまだしも、100万、1000万、1億人に知ってもらおうとすると、軸がブレてしまいがちです。
ひとり(ときには中小企業まで)なら、「自分の軸を、精度をより高めつつ伝えていく」と考えたほうがいいかなと思っています。
市場シェアを高めても、自分の軸とは違う市場だと意味がありません。
売上は増えるかもしれませんが、それだけのために独立したわけじゃないはずです。
自分の軸を合う市場を探す、そして、自分の軸に合う市場をつくることを目指しましょう。
市場をつくる
私は、既存の市場は興味なく、新たな市場をつくることを目指しています。
結果的に市場シェアは100%に近くなるわけです。
たとえ小さくとも。
そうすれば、
・万人受けではなく自分の軸をつらぬける
・広告費をかけてまで増やさなくていい
・安すぎる条件で売らなくていい、自分が決めた値段でご利用いただける
となります。
最初から市場シェアを考えると、「この分野なら自分が一番」とならなければいけません。
なかなか厳しい道です。
市場シェアを考えず市場をつくれば、「この分野なら、自分しかいない」という状況になります。
もしその後に参入する方がいても、ちょっとやそっとじゃゆらぎません。
独立後に欠かせない強み。
既存の市場で強みをつくるのではなく、自分が強みを発揮できる市場をつくりましょう。
だからこそ、最初に飛び込むこと、行動すること、新しいことをやることが欠かせないのです。
こういったことこそ、「市場をつくる」ですので。
(一応、市場をつくっているつもりです)
市場シェアをとることはあきらめて、市場をつくることで結果的に市場シェアをとることを考えましょう。
■編集後記
昨日はシン・エヴァンゲリオン劇場版2回目を。
1回目とはまた違った視点でみることができました。
■「1日1新」
グランドシネマサンシャイン
グランドクラス
IMAXレーザーGT
バール・パノラマ
■娘(4歳0ヶ月)日記
保育園へ迎えに行くと、最後は紙芝居をだいたい聞いています。
昨日は、リュックを背負って準備万端で聞いていました。
ちょっとギリギリだったこともあり。
■著書
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ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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