通常、トライアスロンでは、ウェットスーツを着て泳ぎます。
今回、はじめてウェットスーツなしで泳いでみました。
いろいろと気づくことがあり、興味深いです。
※シーガイアトライアスロン スタート前 GoPro HERO Session
トライアスロンのウェットスーツ着用義務
トライアスロンのスイムでは、ウェットスーツを着るのが普通です。
国内の大会は、大半がウェットスーツ着用が義務になっています。
(安全面のため)
着用が義務ではない大会でも、ウェットスーツを着る選手がほとんどです。
私も例外なく着てきました。
その理由は、やはり安全面。怖いからです。
海を泳ぐだけでも怖いし、ウェットスーツを着ていても怖く、結局慣れるのに5年かかっています。
海への恐怖心が完全に消えたのは、2015年からです。
【関連記事】「海がこわい・海で泳ぐのが不安」でもトライアスロンをやり続ける工夫 | EX-IT
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ウェットスーツなしなんて考えられませんでしたが、一度くらいはウェットスーツなしで出てみたいと思っていました。
毎年出ているシーガイアトライアスロン(宮崎)はウェットスーツ着用が義務ではありません。
昨年2015年も、ウェットスーツなしで行こうと思っていましたが、台風の影響でスイムは中止。
今年こそ!と、今回は、ウェットスーツなしで泳ぐことができました。
ウェットスーツなしで泳いでみて気づいたこと
トライアスロン(スイム1.5 バイク40 ラン10)をウェットスーツなしで参加してみて、次のような気づきがありました。
1 怖い
やっぱり怖いです。
ウェットスーツを着ていれば、確実に浮きます。
覆われている安心感も大きいです。
今回、びびるといけないので、ウェットスーツを最初から持って行きませんでした。
やっぱり着たい・・と思ってしまうからです。
スイム前の試泳で、泳ぎ出すと、「やばい、怖いや・・」と思ってしまいました。
「やっぱりウェットスーツ持ってくればよかった」
「無理無理・・」
と後悔したのですが、しばらく泳いでいると、「まあ、なんとかなるかな」のレベルに。
レーススタート後、心拍はいつもより上がりましたが、ほどなくすると落ち着き、いつもどおり泳ぐことができました。
沖を泳いでいるときに、「ここで上から選手が乗ってきたらまずいかも」と怖くなりましたが(トライアスロンスイムでは上から選手が乗ってくるようなことはよくあります)、そう思ったのも一瞬だけです。
ウェットスーツがあるときよりもリスクは高いとはいえ、普段しっかり泳げていれば問題ありません。
2 目立つ
ウェットスーツ着用が義務ではない大会でも、ウェットスーツを着ないのは、
・泳ぎに自信がある人(着ていない人は速そう)
・ウェットスーツを忘れた人
・ウェットスーツを持っていない人
・私のように物好きな人
くらいです。
以前(新島トライアスロン2015)、チームメイト羅王は、上だけ忘れてました。
チームで、「上だけ忘れたほうがいいか」「下だけ忘れたほうがいいか」を議論し、「忘れるなら上だよね」と結論が出たのも懐かしい思い出です。
今回もざっと見ると、ウェットスーツを着ていないのは7,8人ほどでした。
ウェットスーツを着ると、みな同じに見えますが、着ていないと目立てます。
もともとウェットスーツの下には、トライウェア(バイク、ランの格好)を着ていますので、その格好にスイムキャップ、ゴーグルをつけた格好です。
チームポセイ丼は、声をかけていただくことも増え、今回も「ブログ、読んでます!地元ですよね!」と声をかけていただいたことも。
宮崎が地元というところまで読んでいていただいて感激です。
3 寒い
ウェットスーツは防寒機能もあります。
そのおかげで、春先の海、秋頃の海でも泳げるのです。
今回は、水温24度。7月の宮崎の海は、ウェットスーツなしでも大丈夫なくらいでした。
ただ、やはり冷えます。
スイム中、バイク、ランでトイレに行きたくなったのは、やはり寒さからでしょう。
泳ぎはじめよりも、泳いでいるときのほうが、冷えを感じました。
4 痛い
トライアスロンのスイムは、一斉にスタート(または順次スタート)するので、バトルも多いです。
今回は、私のグループ(40歳代)のあと、50歳以上、女子のグループが3分おきにスタートし、速い選手にがんがん抜かれます。
トライアスロンで猛者が多い50歳以上。容赦ありません。
ウェットスーツを着ているときよりも、直接当たるので、やはり痛いです。
ウェットスーツ同士が触れても何も思いませんが、こちらが生身だと変な感じもします。
5 やばい
そのバトルでは、腰のあたりに選手の手がかかり、パンツが脱げそうになることも数回ありました。
ひもを固めにしておいてよかったです。
カーフガード(ふくらはぎにつけている)やアームカバー(腕につけている)も直接当たります。
6 楽
ウェットスーツがないと、
・レース前に着る手間
・スイム→バイクで着替える手間
・レース後持って帰る手間
・レース後洗って干す手間
がなくなります。
これは楽です。
7 遅い
ウェットスーツなしの最大の問題は、遅いことでした。
私の場合、プールで泳ぐと、海で泳ぐときよりも断然遅くなります。
1.5kmで、プールだと40分くらい、海だと33〜35分くらいです。
ウェットスーツで、下半身が浮く効果でしょう。
逆にいえば、プールで泳ぐときに下半身が沈んでいるということです。
最近(2016年5月)だとこんな感じ。
やっぱり沈んでいます。
トライアスロンを始めたとき(2010年7月)は、これくらいひどい状態でした。
ちょっとはましになっています。
泳力がある人ほど、ウェットスーツを着ている着ていないの差がないといいます。
むしろ、腕が楽に回せるのでウェットスーツは邪魔というケースも。
海だけを泳ぐオープンウォーターの大会は、ウェットスーツなしです。
今回のレース、47分かかりました。
ウェットスーツを着ていると33分から35分くらいなので、10分以上差があるということです。
当日、潮の流れがきつい感じはありましたが、それを差し引いても遅く、泳力のなさを痛感しました。
長く泳いでいますので、体力の消耗はありましたが、泳いでいる分にはウェットスーツの有無は疲れにあまり関係ない気がします。バトルの疲れはありましたが。
いつも使っている道具を使わないと、気づきがある
いつも使っている道具を使わないようにすると、いろいろ気づきがあります。
・電車で行っているところを歩いてみる
・PCでやっていることを使わないでやってみる
・ネットなしの生活を試してみる
・マウスを使わないで仕事をしてみる
・キーボードを使わないで文章を書いてみる(音声認識入力)
・いすを使わないで仕事をしてみる(立ってやる)
当然と思っているものをなくすと、
・自分自身のスキルの見直し
・その道具のありがたみ
・その道具の必要性
がわかるのではないでしょうか。
今回、ウェットスーツでいえば、
・自分自身のスキルの見直し→下半身が沈んでいる
・その道具のありがたみ→ウェットスーツはありがたい
・その道具の必要性→やっぱウェットスーツは必要
という感じでした。
安全に気をつけつつ、一度試してみていただければ。
宮崎シーガイアトライアスロンだと水温の問題はほぼなくなるので、ウェットスーツなし挑戦には、おすすめです。
シーガイアトライアスロンの後、実家で昼寝してバイクを梱包して、夜の便で帰ってきました。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
ウェットスーツなしでトライアスロン
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