独立したい!と思って、お金がなければ踏ん切りがつかないかもしれません。
そんなときに考えるべきことをまとめてみました。
※ホノルルにて iPhone X
理想は、貯金してからの独立
独立すると、これまでの給料がなくなります。
事業をやるにもお金が必要ですし、生活するのにもお金が必要で、文字通り、「食べていく」ためには、お金が必要なわけです。
独立後すぐに、売上がたつとは限りません。
収入が0の期間が続く可能性があります。
こういったことを考えると、理想は、お金を貯めてから独立することです。
お金ができるまで独立を待つリスク
しかし、お金を貯めるには時間がかかります。
独立後は、収入を増やそうと思えば増やせなくもありませんが、独立までは、収入を増やすのは難しいからです。
基本給が上がるなんて年に1回、ボーナスに期待しすぎてもいけませんし、お金を貯めるために残業するのもちょっと違うでしょう。
限られた収入で、支出をおさえたとしても、お金が貯まる、お金を貯めるには時間がかかります。
これが大きなリスクです。
独立できなくなるリスク
独立をあせる必要はありませんが、1年、2年と独立が先延ばしになることで、タイミングを失い、結局独立できなくなります。
仕事が忙しくなったり、家庭環境が変わったりすることもあるでしょう。
もちろん、独立がすべてではありませんので、納得の上で独立をやめることができれば問題ありません。
ただ、人生を終えるときに、「やっぱ独立しとけばよかったな」と悔やむ可能性もあります。
染まってしまうリスク
人生を終えるときまで行かなくても、自分は確実に年を重ねていき、気力が減っていくこともあります。
ま、いいやとなってしまう可能性もあるでしょう。
漫画や映画で、「このままだと(悪魔に)乗っ取られてしまう。撃ってくれ」「悪の心に染まってしまう」というようなシーンがよくあります。
ダークサイドに落ちてしまったアナキン、強化人間のフォウ、バビディに操られたベジータなど。
私も独立前、これが恐怖で、組織に染まってしまい、自分の本当の気持が出せなくなる前に、抜けださなければと思っていました。
もちろん、いい職場にいて、そこから独立するというケースもあります。
ただ、
・この仕事をずっとやるんなら独立したい
・この方々とずっと一緒なのはなぁ。。
・なんかおかしい
・給料でこれだけ働いてるのにこの給料・・
・自分だったらこうするのに!
と思っての独立なら、お金を貯めている間に染まってしまうリスクはあるでしょう。
独立後の経験値を積めないリスク
独立後に求められることはまったく違うものもありますので、その経験を積むために、1年でも1日でも独立したほうが成長できます。
まずはフィールドに立たなければ、その経験はできません。
私の場合、独立前は、スライムやドラキー、ザク、ヤムチャと戦っていましたが、独立後は、ゴーレム、ドラゴン、竜王、ジオング、ガンダム、フリーザと戦うこともあります。
「ちっ、このままじゃ勝てん」というようなことが幾度となくあるわけです。
独立を実現させるために、お金がなくても独立することを考えてみましょう。
独立時にお金がないときに考えるべきこと
独立時にお金がなければ、次のような方法があります。
お金をかけない方法を考える
お金をかけない方法はいくらでもあります。
節約すべきは、
・家賃
・人件費
・設備
・広告
自宅で仕事をすれば、家賃がかかりません。
自宅だと集中できない、自宅だとかっこわるいというのがあるかもしれませんが、お金がないなら集中もできますし、自宅でもかっこよく思えます。
店舗を持ちたいという方も、店舗を持ったあとも、お金をかからない仕事があると柱になりますので、そちらを先にやる方法もあるでしょう。
書く仕事、話す仕事なら、自宅でもできますし、ネットを使った仕事も柱にあると生涯にわたって役立ちます。
私の独立した10年前よりも、自宅で仕事というのはネガティブな印象はなくなっているのも追い風です。
まあ、「自宅でやってるなんて」と思われるなら、お客様ではなかったということでしょう。
人を雇わなければお金がかかりません。
人が必要な仕事は売上がたってからやればいいわけです。
まずは、人が必要ない仕事、自分にしかできない代えのきかない仕事をやってみましょう。
これも10年前に比べると、「ひとり」だからダメというのはなくなっています。
「ひとりでやってるなんて」と思われるなら、お客様ではなかったということでしょう。
設備投資もお金がかかるものです。
設備が必要ない仕事も考えましょう。
ただ、ノートPCが遅い・古い・テンションが上がらないなら、ノートPCにだけは投資すべきです。
ひとりで仕事をやるなら、PCスキルは必須であり、最高の相棒となってくれます。
そこにだけはお金をかけましょう。
といっても、15万円から20万円だせばいいPCが買えます。
そして広告。
広告なんてかけなくても仕事はとれます。
1件とれれば元が取れるという考えは間違いで、1件もとれなかったらその分大損です。
もちろん、お金をかけない広告もありますが、広告に頼らない仕事のとり方を大きな柱にしておくと、これも生涯役に立ちます。
その分、ブログを書いたり、ネットを勉強したり、苦労はありますが。
広告と、自力の違いは、1件もとれなくても元が取れる点です。
ブログは、仕事をとるためだけにやるものではありません。
自分の覚悟を決めたり、軸を磨いたり、思考の整理をしたり、やまほどメリットがあります。
ネットの勉強も、独立後は役立つものです。
何よりも、ネットにだまされなくなります。
この「だまされない」もお金を使わない秘訣です。
お金を借りる
お金を借りてみるのもおすすめです。
ただ、借り先は選びましょう。
絶対☓なのは、友人・知人。
関係が壊れる可能性も高く、絶対にやめましょう。
同じく絶対☓なのは、カードローンや消費者金融。
TVや電車の中吊りで明るく広告しているところは絶対NGです。
銀行でも、カードローン、ビジネスローンは、金利が高く借りてはいけません。
目安の金利は、今だと2%、1%でも借りれるのです。
それを5%や8%で借りていたら、返済しきれません。
そして何よりもかんたんに借りれるところがよくないのです。
△なのは、親・家族から借りること。
これも甘くなりがちなので、やめておきましょう。
○なのは、銀行(金融機関)。
いい点は、かんたんに借りれない、めんどくさいこと。
なぜ独立しようと思ったのか、どういうことをやっていくのかなどを説明しなければいけません。
それがいいのです。
自分がやろうとしていること、思い、ビジネスモデルを第三者に聞いてもらうのはわるくありません。
銀行にわかりにくいということはお客様にもわかりにくい可能性があります。
そして、数字面。
この見込みが甘い場合も多いので、銀行から借りるという手順の中で、磨いていきましょう。
たとえば、年1,000万円の売上といっても、どういった商品がいくつ売れてその金額になるのかを積み上げていかなければいけません。
お店なら、単価がいくらで、1日何人来て、何席あって、1日の売上がこうだから、月はこうで、年はこうなるといった具合です。
数字面に裏付けされた説明ができないと、借りることなどできません。
「だいたい5000円いるから小遣いちょうだい」と言ってももらえないのと同じです。
ましてや返さなきゃいけないので、余計に厳しくなります。
借りたお金を何に使ってどうやって売上をたてて、返していくかまでのストーリーが必要です。
また覚えておきたいこととしては、次のようなものがあります。
・窓口
市区町村や商工会議所が窓口のものもありますが、借りるルートは大きく分けると政府系の日本政策金融公庫とその他の金融機関です。
その他の金融機関は、通常は直接お金を貸してくれません。
独立したばかりの人に貸すなんてリスクがあるので。
ただ、そうはいってもお金が必要なのは独立したばかりの方なので、保障の制度があります。
保証協会というところが保証してもし返せなかったらそこが負担してくれるので金融機関はノーリスクです。
だからこそ、A銀行とB銀行に借入を申し込んでも、保証協会が保証するのは同じ枠なので意味がありません。
政府系はまた別で保証協会が関係ないので、日本政策金融公庫とその他の金融機関という2つのルート、チャンスがあります。
・借りる金融機関
日本政策金融公庫以外のその他の金融機関で、どこから借りるかというときに、「やっぱメガバンク!三菱、みずほ、住友だろう」と思ってはいけません。
大きいところは冷たいです(金融機関に限らず)。
プライベートでずっと使っていたからとか、関係ありません。
借りるなら、近くの信用組合、信用金庫にしましょう。
対応もいいですし、親身になってくれます。
ネットバンクは使いにくいのですが。。。
どこから借りてもお金は同じです。
・借りやすさ
お金を借りやすい理由とそうでない理由があります。
一般的には、運転資金、事業をやっていくのに必要なお金は十分な説明が必要です。
一方、設備資金、何かを買うために必要なお金は、金額も明確で借りやすくなります。
見積書を提出すればだいたいOKです。
そうはいっても、設備投資は慎重にしなければいけませんが。
お金をもらう
お金をもらう方法もありますが、それほどおすすめしません。
補助金、助成金は、使った分の1/2や2/3をもらえるという制度で、もらってしまうと無理に使ってしまいがちだからです。
明確に使うことが決まっていて、その補助を受けるというなら問題ありません。
ただ、申請受付期間が決まっていたり、必ずしももらえるわけでもないので注意しましょう。
会社をつくって出資してもらうという方法もありますが、中規模以上でやるならともかくおすすめしません。
出資してもらう=自分の会社の株を持ってもらうということは、会社の発言権を持つことにもつながります。
特に過半数以上を出資してもらうことは避けましょう。
そうでなくても株(上場していない)のやりとりは手間もかかりますし、将来の火種になる可能性もあります。
ひとりでやるなら、自分だけが株主でいましょう。
お金を借りてお金をかける愚の骨頂
最後に、愚の骨頂の例を。
お金を借りて気が大きくなって、オフィス、設備、人、広告と無駄遣いをして迷走した例があります。
それでいて十分な売上があったわけではなく、オフィスをやめ、設備を捨て、ひとりになり、広告はいっさいやめ、軌道修正に3年ほどかかりました。
リース契約した設備は1年半ほどで使わなくなりましたが、5年、払い続けたそうです。
独立すると、ちやほやもされます。
それは「買ってほしい」からであって、それを勘違いして、「こんなちいさいところにも目をかけてくれて・・」とオフィス、設備、広告で失敗したそうです。
まあ、私の話なんですが。。。
だからこそこういったことを発信して、同じ失敗をしなくていいようにと願っています。
そして、独立のタイミングも逸したことがありました。
そのタイミングで独立していたら世界が変わっていたかと思うと悔やんでも悔みきれません。
だからこそ独立のサポートをしています。
昨日は、セミナーへ参加。
全4日のセミナーの最終回でした。
セミナー間にも、いろいろと考え動くことができたこともあり、大きな収穫です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
とあるセミナーでポットラック(持ち寄り)
【昨日の娘日記】
最近、ごはんや皿をポイッとするのが悩みの種ではあります。
まあ、そのうちなくなるのかもしれませんが。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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