独立後は閉店しないようにしたいものです。
閉店しないためにやっていきたいことを考えてみました。
※新宿にて by Leica M10
「閉店したらお客様に迷惑がかかる」
独立当初、食べていける状態ではなく、「このままだと7ヶ月後に資金が尽きるな」という時期もありました。
そのとき、自分が食べていけなくなる=再び雇われる、どこかに勤めなければいけないということはもちろん、「閉店したらお客様に迷惑がかかる」「なんとかしなきゃ」という焦りもあったのです。
独立後、お客様・仕事がゼロで食べて行けなくなり、また雇われることになったとしたら、誰にも迷惑はかけません。
しかしながら一人でも二人でも自分に依頼していただく方がいて、仕事がある以上、「やーめた」というわけにはいかないものです。
どこかに勤めて引き続き仕事を受けるということもできるのでしょうが、独立している状態と雇われている状態では提供できるものが変わってきます。
もちろん独立したら、雇われることに二度と戻ってはいけないというわけではなく、それがポジティブな選択であればいいのですが、そうではなく、自分が意図せぬ閉店、閉店せざるを得ない状態になるというのは避けたいものです。
意図しない閉店を避けるためにやっておきたいことはあります。
閉店しないためにやっておきたいこと
お金の管理
閉店せざるを得ないという状況は、お金がなくなるという状態です。
入ってくるお金と出ていくお金を、常にチェックしておかなければ、その兆候をつかめません。
お金の管理をしておけば閉店しないというわけではありませんが、早めにわかれば手を打つこともできるわけです。
あと何ヶ月か後にお金が尽きるとわかれば、動かざるを得ません。
お金の管理をせずに、ふと気づくとお金が底を尽きているという状態は避けたいものです。
私が日々経理をやっているのは、閉店しないためでもあります。
独立当初ほどピンチではありませんが、油断はできません。
最後まで。
リスク分散
独立後、食べていけるかどうかというリスクは分散したいものです。
ひとりのお客様(取引先)、1つの仕事に売上が集中しないようにすることで、リスクを分散できます。
細かく分ければ
・対面の仕事のみ
・商品を売る仕事のみ
・自分が対応しなければいけない仕事のみ(ひとりで、だれも雇っていないとしても)
・ネットの仕事のみ
・1つの依頼ルートのみ
に集中するということは、避けていきたいものです。
何か環境の変化があったときに、売上がすべてなくなるという事態は避けておきましょう。
2019年に3か月入院していたとき、売上はかなり下がりましたが、ゼロにならなかったのは幸いでした。
リスク分散のおかげでもあります。
88日入院・売上58%減を経験しても、人を雇わない理由 | EX-IT
心身の健康
閉店しないためには、自分の健康も大事です。
心身、心と体の健康を常に意識して整えておきましょう。
以上のようなことを考えつつ、意図せぬ閉店を避けながら、いつか必ず来る閉店も意識しておきたいものです。
必ず来る閉店を意識
永遠に生き続けるわけではありませんし、働き続けることもできないわけですので、誰にでも閉店は必ず来ます。
そのときに迷惑をかけないよう意識しておくことも欠かせません。
誰かに引き継ぐというのが理想でしょうが、ある意味一方では、後継者がなく、そこで自分がやっている仕事が終わるというのも大事かなとは思っています。
お客様と、よくいっていた名店(飲食店)が今月末で閉店します。
誰か継ぐ人はいなかったのかという考えも浮かびますが、その人にしかできない仕事でもありますし、ある意味致し方ないのかなと。
その店がなくなったからといって、代わりにここに行こうというところもありません。
1つの考え方としては、それはそれでいいのではないかなと。
「ここが閉店するなら代わりにここに行けばいいや」となるなら、閉店しない場合でも、代わりがあるということです。
誰かが引き継ぐことができるというのは、どっちもどっちで、いいこともよい面もあれば悪いこともあるかなと。
組織の中でトップが誰かに引き継ぐということはできることではあります。
しかしながら、独立してひとりでやっていれば自分が閉店するときに継ぐ人がいない、代わりがいないというのも、いたしかたないことです。
むしろそこを目指すことが、意図せぬ閉店を防ぐことになるのではないかなと。
もちろんそうはいってもお客様には迷惑をかけないように、仕事を徐々に減らしていく、そして、後継者を見つけるという努力は続けていくべきでしょうが。
短期的・中期的には閉店しないようにし日々を積み上げつつ、長期的には、閉店するときに惜しまれるようなように日々を積み上げていくというのが大事ではないかなとは思っています。
まずは短期的・中期的に意図せぬ閉店をしないよう日々を積み重ねていきましょう。
お互い。
■編集後記
昨日はお客様先にて。
大きな課題が2つありましたが、なんとかいい解決策が見つかりました。
■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」
お客様と、とある状況ではじめて行った店
■昨日の娘日記
昨日は、「パパはこどもだから、ダメ」と言い出し、「なんで?」って聞くと、「ほいくえんのせんせいがそういってた」と。
謎です。
ママは大人、自分も大人、じいじやばあばたちも大人、保育園の友達はこどもだそうで。
■著書
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